このところ気温が低くなり、私たちは急に寒くなってきた様に感じられる時期です。
こんな時期ならば、もう野菜などの病気も発生しないと思われる方も多いと思いますが、植物の病気の中には夏以降の気温が下がってくる時期に感染し、発病しやすくなるものもあります。
ここのところ問合せが多くよせられているのが、「ニンニク」の「さび病」です。
この「さび病」は気温が低く、多湿になると発生が多くなる病気で、「ネギ」や「ニンニク」に多い病気です。
この病気は一度発病してしまうと、防除が難しくなるので予防散布が重要です。
予防薬剤
ダコニール1000:1000倍 「ネギ」収穫14日前まで、「ニンニク」収穫7日前まで
ジマンダイセン水和剤:600倍 「ネギ」収穫14日前まで
「ネギ」「ニンニク」ともに薬剤が付着しにくいので作物なので展着剤を加えてしっかりと薬液がつくようにしてください。
長雨が予想されるときは早めの散布を心がけてください。
「さび病」は畑の肥料不足、逆に窒素が多い場合でも発生が多くなります。
「さび病」の発生した葉や株を園内に放置すると、次作の感染源にもなりますので残渣の処分も行いましょう。
もしも発病してしまった場合には治療効果も期待できる下記薬剤の使用も防除の選択肢になりますが、まずは病気を出さないことが大切です。
ラリー水和剤:2000倍 「ネギ」収穫14日前まで
ストロビーフロアブル:2000倍 「ネギ」「ニンニク」収穫7日前まで