|||||||| 新規野菜用殺虫剤「プリロッソ粒剤」||||||||
新規野菜用殺虫剤「プリロッソ粒剤」は、米国デュポン社で開発されたシアントラニリプロール(通称:サイアジピル)を有効成分とした咀嚼性害虫や吸汁性害虫に効果のあるジアミド系殺虫剤です。
野菜の育苗期から定植時に使用する粒剤です。
特 長
◇オオタバコガ、コナガ等のチョウ目害虫およびコナジラミ、アブラムシ、アザミウマ、ナモグリバエ等の広範囲な害虫に卓効を示します。
◇害虫の摂食により薬剤が虫体内に取り込まれ、速やかに摂食活動を停止させます。
◇根からの吸収移行性と長い残効性
◇天敵、訪花昆虫への安全性が高く、IPMプログラムに組み込むことが可能です。また粒剤なのでドリフトや使用者への薬剤被爆も少なくする事ができます。
有効成分:シアントラニリプロール 0.5%
物理化学的性状:類白色細粒
適用病害虫および使用方法 2015月8月現在の登録内容
作物名 |
適用害虫名 |
希釈倍数 |
使用時期 |
使用回数 |
使用方法 |
シアントラニリプロ—ルを含む使用回数 |
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キャベツ |
コナガ アオムシ アブラムシ類 ネギアザミウマ ハイマダラメイガ |
セル成型育苗トレイ1箱またはペ—パ—ポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5~4ℓ)当り50g |
育苗期後半~定植当日 |
1回 |
セル成型育苗トレイまたはペ—パ—ポットの上から均一に散布する |
4回以内(定植時までの処理は1回以内、定植後の散布は3回以内) |
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コナガ アオムシ ハイマダラメイガ |
1g/株 |
育苗期後半~定植時 |
株元散布 |
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アブラムシ類 ネギアザミウマ |
2g/株 |
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はくさい |
コナガ アオムシ アブラムシ類 ハイマダラメイガ |
セル成型育苗トレイ1箱またはペ—パ—ポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5~4ℓ)当り50g |
育苗期後半~定植当日 |
セル成型育苗トレイまたはペ—パ—ポットの上から均一に散布する |
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コナガ アオムシ ハイマダラメイガ |
1g/株 |
育苗期後半~定植時 |
株元散布 |
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アブラムシ類 |
2g/株 |
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ブロッコリー |
コナガ アオムシ アブラムシ類 |
セル成型育苗トレイ1箱またはペ—パ—ポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5~4ℓ)当り50g |
育苗期後半~定植当日 |
セル成型育苗トレイまたはペ—パ—ポットの上から均一に散布する |
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コナガ アオムシ |
1g/株 |
育苗期後半~定植時 |
株元散布 |
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アブラムシ類 |
2g/株 |
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レタス |
オオタバコガ アブラムシ類 ナモグリバエ |
セル成型育苗トレイ1箱またはペ—パ—ポット1冊(約30×60cm、使用土壌約1.5~4ℓ)当り50g |
育苗期後半~定植当日 |
セル成型育苗トレイまたはペ—パ—ポットの上から均一に散布する |
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オオタバコガ ナモグリバエ |
1g/株 |
育苗期後半~定植時 |
株元散布 |
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アブラムシ類 |
2g/株 |
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なす |
アブラムシ類 アザミウマ類 コナジラミ類 |
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トマト |
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アブラムシ類 |
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きゅうり |
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だいこん |
ハイマダラメイガ カブラハバチ キスジノミハムシ |
6kg/10a |
は種時 |
播溝土壌混和 |
4回以内(は種時の土壌混和は1回以内、散布は3回以内) |
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ピーマン |
コナジラミ類 アザミウマ類 |
2g/株 |
育苗期後半~定植時 |
株元散布 |
1回 |
《注意事項》
○ 石灰など、アルカリ性肥料との同時施用はさけてください。
アルカリ性で有効成分が分解する性質があります。特に土壌pHには注意してください。
中性以下での使用をお勧めしますが、特にpH9以上では急激な分解が起きるので、ご
注意ください。
上手な使い方(果菜類での処理方法)
散布のポイント
○ ポット苗散布、株元散布ともに適正な土壌水分があることがポイントです。
粒剤散布後には十分に灌水をしてください。
○ ポットに育苗期後半散布する場合、有効成分を作物に十分吸収させるために定植7~10日前に散布することをお勧めします。
① 十分に有効成分を作物体内に吸収させることにより、様々な異なった環境下でも初期からのより安定した防除効果が期待できます。
② 早めの散布により作業にゆとりが持てるとともに、植物体も大きくないので処理が容易です。
③ 早めの散布をしても、これまでの試験で薬害の発生はありません。