株式会社アセラ 農薬部

農薬通信 Web版

新規殺菌剤:「オロンディス®ウルトラSC」‥『アグリ通信.ACERA』第54巻 通刊612

2021-12-29 08:19:34 | 記事

||||||| 新規殺菌剤:「オロンディス®ウルトラSC」 |||||||

®︎:シンジェンタ社の登録商標

新規殺菌剤「オロンディス®︎ウルトラSC」はデュポン株式会社が開発した有効成分オキサチアピプロリン:2.7%とシンジェンタ株式会社が開発したマンジプロパミド:23.0%を含有する、作用機構の異なる2つの有効成分を組み合わせた園芸用殺菌剤です。

農薬登録は2018年11月に取得し、2020年より販売を開始しています。

山梨県果樹病害虫防除暦では2022年より「ぶどう」のべと病専用剤として指導されることになりました。

 

特 長

○べと病、疫病の病原菌生活環のすべてのステージに高い活性をもつ「オキサチアピプロリン」と「マンジプロパミド」の2つの成分が、強力な効果を発揮します。

○葉の裏側までしっかり防除する高い浸達性と新展開葉まで防除する優れた上方移行性で、植物をベと病・疫病から守ります。

○植物のワックス層に速やかに吸着し、散布1時間後の雨にも優れた耐雨性を発揮。安定した効果を持続します。

2,000倍希釈調製液

有効成分:オキサチアピプロリン(2.7%)マジプロパミド(23.0%)

性状:類白色水和性粘稠懸濁液体

農林水産省登録:第24164号

毒性:;普通物✴︎ ✴︎普通物:「毒物及び劇物取締法」(厚生労働省)に基づく、特定毒物、毒物、劇物の指定を受けない物質を示す。

規格:250mℓ

作用機構分類番号(RAC番号):殺菌剤分類 49、40

適用害虫の範囲及び使用方法                           2021年12月現在

効果・薬害等の注意

  • 使用量に合わせて薬液を調製し、使いきってください。
  • 使用前に容器をよく振ってから本剤の所要量を所定量の水にうすめて、よくかき混ぜてから散布してください。
  • 散布量は、対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせて調節してください。
  • 薬剤耐性菌の出現を防ぐため、本剤の連用はさけ、作用性の異なる薬剤との輪番で使用してください。
  • 耐性菌管理の観点から、育苗期間中は本剤を使用しないでください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。

安全使用上の注意

  • 本剤は眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗いしてください。
  • 散布液調製時及び散布の際は保護眼鏡、手袋、長ズボン、長袖の作業衣などを着用してください。

保管

  • 直射日光をさけ、なるべく低温な場所に食品と区別し、密栓して保管してください。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新規殺ダニ剤:「ダニオーテ... | トップ | 新規果樹用殺菌剤:「セルカ... »
最新の画像もっと見る

記事」カテゴリの最新記事