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きょうのできごと。

日々の出来事、思うことをあれこれ。

走ることについて語るときに僕の語ること

2007年10月20日 21時06分48秒 | 読書
アコ次郎です。

それにしても長いタイトルだ。どうにも覚えきれない…

僕が大好きな村上春樹のメモワール(回想記)。
長年読み続けてきた作家なのに、彼のことについて殆ど何も知ら
なかったのだなと改めて実感。

よく晴れた春の午後にビール飲みつつ野球を観戦していた彼が、
天啓ともいえるようなあるきっかけを元に小説を書き始め、
どうやって作家としての地歩を固めていったか、そして、それと
並行するように走ることに取り組みだした経緯が詳細に語られている。

彼の作家としての姿勢や生活については、僕も見聞きする機会も
これまでにあったものの、ランナー(いや、もはやアスリートか…)
としての姿をこれだけまとめて知るチャンスを得たことは、非常に
嬉しい限りだ。
自分との戦いの代表格のようなマラソンやトライアスロンで、
肉体的に追い詰められながらも、こんなことを考えたりしてたのか
と驚かされることもたびたび。

次の作品が早く出されないかな、と今から心待ちにしています。

鉄道員(ぽっぽや)

2007年03月07日 19時21分53秒 | 読書
はなじろうです。

ひさしぶりに小説読んで泣きました。。
浅田次郎の「鉄道員」。
このところ浅田次郎に凝ってて何冊か読んでるのだけど
ぽっぽやはツボに見事ハマッてしまって、
オゥオゥ泣きながら一気に読んでしまいました。
この感動をどうしたものかと、こうやってブログを書いている次第です。
夕飯作るのもそっちのけで… 明日から出発のスキー旅行の用意もせず

この浅田次郎という作家さんは自称「小説の大衆食堂」だそうで、
確かに、美味しさテンコ盛りの読みやすいお話ばかり。
さりげない文章ながら濃密で暖かく味わい深い。
社会の片隅でひっそりと生きる普通の人々が主人公なのもいい。

ぽっぽやを読んであらためて思ったこと。

だれの心の中にも、ひとりずつ神様がいらっしゃる。
つらい時も、悲しい時もじっとどこかで見つめている。
ひたむきに頑張る日々の果てに優しい奇蹟は必ず訪れる。
30数年しか生きていない私だけど、実感としてしみじみそう思う。

今度、映画も観てみよう。

小川洋子にはまる

2006年12月29日 01時01分41秒 | 読書
はなじろうです。

珍しく寝ついたアコ次郎もなんとか復帰で、ようやく正月準備ができそうです。
今年は簡単なおせちでも作ろうかな

さて、最近はまっているのは小川洋子の小説。
本屋さんでなんとなく手にした「まぶた」と
「薬指の標本」を寝しなに読んでます。薬指…は映画化されたらしい。

感想としては、シュールレアリズムの絵画を見てるよう。マグリットとかの。
静かで、淡々とした語り口。香気漂う文章。少し妙なストーリー。

十代の頃、三面鏡を覗いたら合わせ鏡になって、延々と私の影が続いていた。
その時確かに覚えた妙な感じ。私が「在る」ということの不思議。
小川洋子を読んでいると、それに似た感覚を呼び起こされる。

村上春樹を好きなアコ次郎に、なぜ?と尋ねたら
「…小説を読んでる!って気になるから」という答えが返ってきた。
私にとっての小川洋子も、今のとこ、まさに、そんな感じだ。

次は、「博士の愛した数式」でも読んでみようと思う。

インド旅行記

2006年09月11日 19時34分00秒 | 読書
はなじろうです。

遊び疲れの抜けない月曜日…
仕事帰りに寄った本屋で中谷美紀の「インド旅行記1」を購入。
1ということは続編が出るのだろうか??

中谷美紀といえばあの、雰囲気のある綺麗な女優さん。
なかなかしっかりした文章で、描写も素晴らしく、感心しました。
インドという国は、はまって何度も訪れる人と、
もう二度と行きたくないという人と、はっきり分かれるらしい。
よほど強烈な印象を与えるのだろう。

椎名誠、沢木耕太郎、作家によるインド旅行記は数多あるけど、
どれも相当面白い。
宗教色の強い日々の生業、猥雑な市場、物乞い、
カースト制度、聖なるガンジス川での沐浴、、、
生と死が隣り合わせに感じられて、旅人にとっては面白い国なんだろうな。
旅行記を読むのは好きだけど、私は多分、「もう二度と行きたくない」派だと思う…
文庫本でのトリップで充分、お腹いっぱいって感じ。。
というわけで、通勤時の読み物が増えて嬉しいかぎりです

藤沢周平

2006年06月05日 16時59分27秒 | 読書
はなじろうです。

最近、藤沢周平が好きでよく読んでます。

こういう時代ものって未開だったなぁ…と思い
本屋で手に取ってみたら、やっぱりはまってしまいました

今、寝しなに読んでるのは「時雨のあと」という短編集。
江戸時代の市井に生きる人々の悲喜こもごもの人情話。
「雪明かり」「鱗雲」など、四季の移ろい、日本の美しい情景が
さらりと描かれていて、読んでると、とても和む。

洋画が好きだったり、英会話習ったりと
すっかり西洋かぶれ?の私だが根っこの部分はどっぷり日本人だ。

時代劇なども結構好きで、最近までTVでやっていた
「八丁堀の七人」は晩御飯作りながら毎回楽しみに観ていた。
わかり易い勧善懲悪モノもわりと好きなのだ。。

なんか、そのうち、オッサンくさ~い本棚になりそうだなぁと
危惧する今日この頃です。。