はなじろうです。
近所の図書館にて中島たい子と小池真理子の小説を借りてきた。
ハードカバーの書籍ってなんか新鮮。つい装丁などに目が行く。
小池真理子の「夏の吐息」はまさに夏の黄昏時といった空の色合いがとても綺麗。
中島たい子のは軽いイラストタッチで、主人公らしい女性が漢方の植物とともに描かれている。
小説のほうもシンプルでとても読みやすかった。
現代女性の心の在りよう、それらを持て余すことによって生じる病と
捉えようによってはわりと深刻な内容を、ユーモアをまじえながらさらっと描いている。
主人公が同年代で感情移入し易かったのかも知れない。
独身女性にとって30代というのは人生において「リーチかかった状態」なのかも。
次の牌を手に取るのが怖い。早く取りなよと背中を押すなにかを待っている。
東洋医学についても色々興味深かった。
森羅万象すべてのものには相対するなにかが必ずあるということ。
人間の身体も然り。肉体と精神はつかず離れずの距離で引きあっている。
すべてはバランスの問題なのだ。治療の匙加減も微妙でなかなか神秘的だ。
西洋医学みたくストレートじゃないところが面白い。
独自の美学を物語として淡々とつづる小池真理子の短編集が対照的でした。
中年女性と若い男の子の孤独なふれあいを描いた「月の光」は切なくてよかった。
おすすめです。
近所の図書館にて中島たい子と小池真理子の小説を借りてきた。
ハードカバーの書籍ってなんか新鮮。つい装丁などに目が行く。
小池真理子の「夏の吐息」はまさに夏の黄昏時といった空の色合いがとても綺麗。
中島たい子のは軽いイラストタッチで、主人公らしい女性が漢方の植物とともに描かれている。
小説のほうもシンプルでとても読みやすかった。
現代女性の心の在りよう、それらを持て余すことによって生じる病と
捉えようによってはわりと深刻な内容を、ユーモアをまじえながらさらっと描いている。
主人公が同年代で感情移入し易かったのかも知れない。
独身女性にとって30代というのは人生において「リーチかかった状態」なのかも。
次の牌を手に取るのが怖い。早く取りなよと背中を押すなにかを待っている。
東洋医学についても色々興味深かった。
森羅万象すべてのものには相対するなにかが必ずあるということ。
人間の身体も然り。肉体と精神はつかず離れずの距離で引きあっている。
すべてはバランスの問題なのだ。治療の匙加減も微妙でなかなか神秘的だ。
西洋医学みたくストレートじゃないところが面白い。
独自の美学を物語として淡々とつづる小池真理子の短編集が対照的でした。
中年女性と若い男の子の孤独なふれあいを描いた「月の光」は切なくてよかった。
おすすめです。
