
休日の昼下り。
窓の外で遠慮深い雨の音がしている。
五月の優しい時間。
雨水が滞った自分の血を綺麗に清掃していくれるような気がするのは、何でだろう?
ソファに寝転んで本を読んでいる!
雨音に包まれて死んだ母の胎内に潜り込んだように心地いい。
「魔物たちも息を潜めているんかな?」
12年前の五月、ボクはうつ病だった。
室内の観葉植物が次々に枯れて朽ちていく!
ボクはオドオドオロオロしてしまう。
電気修理に来てくれた友人が、
「あの植物たちは、君の想いを食べてくれてるんや。君の代わりに君の邪念を食べてくれてるんやね。感謝せんとな」
ボクはふっと息を吐き、温かいものに触れたように思えた。
五月の雨がすべての人の邪念を溶かして欲しいと願う。
祈りをこめて!
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