川沿いの芝のグランドに寝っ転がって空を見上げるのが好きだ。美味しそうに綿飴のような雲たちが、パロラマの絵のように広がっていて、思わず大きくノビをしてしまう。しんどい想いばかりが心を...
母の胎内にいるような雨に包まれている。ボクは部屋の中でひとりでいる。軒先にあたる雨の音、コンクリートの土間から跳ね返る雨の音、隣の家の糸杉の葉に触れる雨の音、おっとりとした風が穏や...