あべ・ぼすとん

あべ・ボストンのブログです。ぼくが描いた絵と愛犬チャビイの日常を紹介します。

【競馬 目眩く一瞬を求めて】

2023-08-20 17:50:00 | 競馬
 寺山修司の競馬エッセイ『旅路の果て』(新書館)の解説で石川喬司が「回想テラヤマホマレ」でこんなエピソードを綴っている。
 ある人が寺山に「あなたの予想はユニークで人気があるけど、トータルするとやはり損をしているでしょう」と質問したとたん、寺山が烈火のごとく怒り出し、「トータルする?なぜトータルする必要があるんです。あんたの人生は、トータルすると、泣いてますか、笑ってますか」と答えた。そんな寺山修司のエピソードを書いていた。
 競馬はギャンブルだが、株や投資で今年はいくら儲かった、てなこととは本質的に違う行為なのだと思う。
 また、元週刊フライデーの編集長であり、元週刊現代の編集長でもあった元木昌彦氏が自著『野垂れ死に』(現代書館)で競馬の魅力と競馬での多くの人たちとの出会いと交流に触れたことと共にこんな事も述べている。「競馬をやっていなければ築50年にもなるボロ家を改築できていただろう」と。
 最近、元木昌彦氏はタブロイド夕刊紙「日刊ゲンダイ」で社会時評を連載している。日本の数少ない本物のリベラルなジャーナリストであり、週一回のその時評は毎回楽しみにしている。

 著名な人たちを含め、競馬の世界に人びとがのめり込む競馬の魅力とは。
ここでは過去の目眩く一瞬の時を振り返ろうと思う。
 もちろん、トータルで馬券が儲かっているなんて事は無い。ここでの記録は目眩く一瞬のあと、馬券的にも勝利したときのことである。「負けたときの事は言わないんだから」と、連れにはいつも言われてしまう。確かに、自慢の的中ばなしの裏にはその何百、何千倍とも言える不的中の馬券の山があるのである。

 他人の馬券的中話しを聞いても面白く無いかもだが、付き合っていただければ幸いである。 


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