京阪神の鉄道メモ

~阪急電鉄を中心に。

阪急宝塚線夕ラッシュダイヤ改善案

2010-02-09 | 阪急電鉄
(1)現ダイヤの不満材料

 ・急行の混雑が特に激しい。
 ・宝塚方面が手薄い。
 ~梅田発の6本のうち、宝塚まで行くのは混雑の激しい急行が2本のみ。また、利用客が少ないとはいえ、普通停車駅からは行きづらい。
 ・特急日生エクスプレスの始まりの時刻が少し遅い。
 ~梅田発18:17までない。また、それまでの優等列車は10分に1本の急行しかない。逆に、特急の終わり方はあまり混雑しない。
 ・箕面行きの優等列車がない。


(2)現状維持の点

 ・梅田発は20分間隔に6本。
 ~最混雑時間帯は、絶対本数が少し足りていない印象である。増やすなら、30分間隔に10本が相場。ただし、特急を20分に1本確保したいので、20分間隔に6本は維持する。
 ・普通は20分に3本。
 ~急行の混雑が激しいので、優等列車を20分間隔に4本に増やし、普通を2本に減らすことも考えられる。だが、普通しか停車しない駅が多い、利用が一定数ある、待避と不便さが避けられないといった理由から、普通は3本必要と考えられる。
 ・待避パターン。
 ~急行を等間隔に置くと、他に組みようがないだろう。箕面行きを2本待避の普通にするのはさすがにひどく、先着普通にするのは急行の混雑悪化を招く。庄内待避にすると、特急に追いつかれる。


(3)改善案

 ・最混雑時間帯のみ、先着普通を宝塚まで行かせる。
 ~どの駅も不便にすることなく、急行の混雑と宝塚方面への不便さを少しでも緩和する。2本待避の普通を伸ばすことも考えられるが、急行の混雑の緩和にはあまり効果がない。
 ・特急の発車時刻を10分早め、最終のみ10分遅らせる。
 ~梅田発を18:07~19:47、20:27の7本とする。


(4)ダイヤ





(5)補足

 ・不満材料の4つ目は解消されていない。
 ・阪急宝塚線は、普通を黙って引き延ばすのが急所のような印象がある。それを、最混雑時間帯のみ宝塚方面へも適用した。


●現ダイヤの平面交差と上りダイヤ

 石橋、川西能勢口での普通箕面行き、特急日生エクスプレスと、上り列車は平面交差する。特に後者は、同駅では上り線である3号線を使うので、制約が大きい。
 川西能勢口発19:18(3号線を特急が使っている時刻)のスジの上り普通は、箕面発。また、この時間帯の上りはきれいな10分間隔になっていないのも、このためと考えられる。1時間前は、10分間隔になっている。

 データイムは、普通を先着させる。だが、この時間帯の上りは10分間隔に急行が1本、普通が2本であり、普通の本数がかなり多い。普通を先着させるメリットが小さく、急行の混雑の問題もないので(下りなら、急行の負担が重すぎる)、急行のスジを立てているのだろう。


 ※神戸線の夕ラッシュ下りの普通は、20分に2本である。これは、普通しか停車しない駅が少ない、西宮北口まで先着するなどの好条件がある。一方、京都線のそれは、宝塚線と同じ理由と北千里行きは淡路で乗り換えが必要なので、20分間隔に3本必要と思う。
 ※関連記事は、平日梅田発21時台のアンバランス。ただし、宝塚線のこの時間帯だけは、普通を先着させないダイヤも考えたい。