ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

似て非なるもの

2005年06月15日 | ゴルフの空 その1
「ゴルフスイングを作って行く練習って、他の競技に例えると、どの競技と似ていると思いますか?」と質問すると、
「野球」とか「テニス」と答える人が、とても多い。
確かに野球もテニスも、道具を使ってボールを打つ。
このことは、ゴルフと通じるところが有るかもしれない。
だけど、野球のバッティングやテニスのラリーは、飛んで来たボールを打ち返すのに対し、ゴルフの場合は、止まっているボールに自らの力を加えて打つ。
だから、似ているけれど、違うと考えた方が良い。

競技特性としても、野球のバッティングやテニスのラリーなどは、動いているものに身体を反応させて行く、開放性運動系のスポーツ。
一方のゴルフは、止まっている状態から動き出す、閉鎖性運動系のスポーツと、違う種類に分類される。
閉鎖性運動系のスポーツは、他に体操やダンス。また、野球では、自らモーションを起こすピッチャーの投球。テニスでは、サーブを打つことが、これに含まれる。
野球では、野手より、ピッチャーをしていた人の方が、ゴルフが上手いと言われる。
これは、ピッチャーだった人の方が、止まっている状態から動き出す(閉鎖性運動系の)“間”の取り方が上手いからかもしれない。
(野球やテニスをしていた人は、“振る力”が備わっているため、ある程度練習して、当たるようになれば、飛距離を出せるようになる人が多いけれど。)

だから、スイングの安定、ショットの精度を上げて行こうとする場合、ただボールをたくさん打っていれば、そのうちに上手くなるだろうと考えるよりは、体操競技などの規定の演技を、より正確に行おうとするくらいの気持ちで、練習に取り組む方が良いと思う。

体操競技で規定の演技を行い、審査員がその動きを見て、点数を付ける。
何点取れるだろうか?
10点満点取れる動きができただろうか?
どの部分の動きで、減点されたのだろうか?

「あなたのゴルフスイングは、審査員に点数を付けてもらうとするなら、何点取れると思いますか?」

ゴルフの練習に取り組む人なら、誰もが感じていることだろうが、ほんのわずかな違いが、ショットの成否を決める。
正しい動きの基準を知って、その動きがバッチリ出来れば、良いショットが打てると言う“経験”を積み重ね、その正しさに向かって、何度も繰り返し練習する。
動きにくいところや、動き過ぎるところは、ストレッチや筋力アップのエクササイズなどで補って行く。

“綺麗に正しく身体を動かせるようになること”が、ゴルフの技術習得への近道です。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヘッドスピードをアップさせ... | トップ | クラブの重量 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは! ()
2005-06-16 00:56:18
リベラさん

こんばんは!



>ピッチャー出身の人は「利き腕を脱力状態でMAXのスピードで振る」事がうまいのだと思います。



このあたりのことも、ピッチャー経験者の方は、ゴルフが上手くなる、ひとつの要素かもしれませんね。



リベラさんもピッチャー経験者でしたよね。

リベラさんのスイング、是非一度見てみたいです。
返信する
野球 (リベラ)
2005-06-15 09:35:25
Kさん、こんにちは。

たしかに、野球経験者でも2種類のタイプがあると思います。

それは、利き腕を脱力状態でMAXのスピードで振りきれる人と、

利き腕に力が入って棒のように力で振っている人がいると思います。(ゴルファーはこっちが多いと思います)

ピッチャー出身の人は「利き腕を脱力状態でMAXのスピードで振る」事がうまいのだと思います。

ジャンボ尾崎さんやなどが良い例ですよね。



返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。