ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

大事に扱おう、手首の骨

2010年09月05日 | ゴルフ理論…私の見解
さて、数日前のブログに掲載しました、『バックスイングA』と『バックスイングB』は、どちらが良いでしょう? 答えは…『A』でした。 皆さま、お分かり頂けましたでしょうか? 「これ、どちらが良いんですか?」と、ブログに載せていた3種類の『A』と『B』の写真をプリントアウトし、さらに拡大コピーまでして、レッスンにお持ち下さった方もいらっしゃり、嬉し恥ずかしでしたが(笑)…ブログを書く前に答えを言って(笑)、その理由も説明させて頂きました。 『バックスイングA』と『バックスイングB』に関しては、『B』がダメな理由を 先ず、肘関節は、”前”には曲がるけれど、”後ろ”(伸ばす方向)には曲がらない。 なのに『B』は左肘をピーンと突っ張って伸ばした状態でバックスイングを上げているため、肘に、“後ろ”に曲がるような負担をかけかねない。 また、肘をピーンと伸ばそうとしていることによって、上腕骨と肩甲骨の連動性が阻害されている。 (何故、阻害されてしまうかは、ちなみに、肘をピーンと伸ばしたままバックスイングを上げようとするのと、少し肘に”ゆとり”を持たせて上げようとする動作を比べてみると、肘に”ゆとり”を持たせておいた方が、上腕骨を動かそうとする動きによって、肩甲骨も動きやすいのが分かると思う。) さらに、『B』は、コッキングを作ろうとして手首を曲げ過ぎている。 手首の骨は、添付写真のように、小さな骨が積み重なっている。 こんなに繊細で、複雑に積み重なっている手首の骨を、コッキングと思って、スイングの度に、毎回毎回、カックン・カックンと動かせるのは良くない。 手首は大きな筋肉で覆われているわけでもないから、「手首を曲げてコッキング」なんてことを積極的にやっていると、これらの小さな骨は悲鳴を上げそう。 スイング中における手首の動きは、肩甲骨や上腕骨、前腕に有るとう骨や尺骨などの“大きな”骨の動きからの連鎖。 コッキングが上手く作れないなら、それは、手首の動きの問題だけではなく、実際は、肩甲骨からの動きに問題が有るので、そこから修正した方が良いと言う事にもなる。 プロのスイングの分解写真を見て、“表面上”からの観察だけで、「バックスイングの時は、左肘をしっかり張って伸ばして、手首を折ってコッキングを作る」と言う人がいるけれど、上記に書いたような、人間の骨の構造を考えると、「そう言う表現で良いのか?」と思う。 そして、その表現のままに、素直に動いてみた形が、『バックスイングB』。 この『バックスイングB』のままスイングを続けていれば、左肘は”テニス肘”、左手首は腱鞘炎に、私なら直ぐになってしまいそうです(笑)。 『バックスイングA』も、確かに左肘は伸びており、左腕とクラブのシャフトとの間には約90度の角度がついているけれど、「左肘をしっかり伸ばして、手首を折ってコッキング」を作っているわけではありません。 この『バックスイングA』の形にするには…やっぱり、”円月殺法素振り”を行ってみるのが良いですよね(笑)。 …と、言う事で、皆さま、今週も、暑い中でのレッスン、お疲れ様でした!

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