細胞たちへの報恩

身体が動く仕組み、骨の形、筋肉の付き方、脳の働き、神経回路…。

こういうことを、少しずつ知るようになって…、
徐々に、思うようになったことは…、
「人間の身体って、なんてよく出来ているんだろう…」
「人間の身体ってすごいんだな、すご過ぎる…」ってことでした。

自分自身では、何も意識していないのに、自分の身体の中にある小さな細胞や物質、そのカタマリたちは、必死になって働いている。

それら細胞たちの“持ち主”(自分自身)は、「動け」「働け」なんて何一つ命令も指示もしていないのに、小さな細胞たちは、とても自主的に自分の役割や使命を果たそうとして、一生懸命に働いて…、
“持ち主”の生命を維持させようとしている。

そのおかげで、“持ち主”は、自分の意思に従って、好きなように生きていられる…。

そう思うと、私は、自分の身体の中で働いてくれている小さな細胞たちのことが、ものすごく愛しいと感じられるようになった。

それまでは…、
表面上に見える自分の身体の一部を見て、自分の「ここがイヤ」「ここがキライ」なんて思ったりしていたけど…、
「そんなことは、どうだっていいよ」「気に入らない部分もたくさん有るけど、それよりも、自分の身体の中の小さな細胞たちの懸命な働きの方が愛しい」と感じるようになった。

…人間の身体って、とにかく凄い！です。
素晴らしく、よく出来ています。

…命に感謝し、
命を大切にする。

…それが、寝ている時でも、休まずに働き続けてくれている、自分の身体の中の小さな細胞たちに報いてあげられる唯一の方法だな…って思います。