ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

二つの言葉

2006年01月10日 | 人として思うこと
ティーチングプロとして、今年で10年。
もう、10年?
まだ、10年?

正直に言って、この間、ティーチングプロとしての道をこのまま進むか、プレーヤーとして自分の可能性に、再び挑戦するかの間で、気持ちが揺れたことも有った。
また、ティーチングに対して、面白みや、やりがいを見出せなかった時期も有った。

そんな時に、私の心を支えてくれたのは、二つの言葉。

ひとつは、ティーチングかプレーヤーかで気持ちが揺れていた頃に、テレビの大河ドラマでやっていた、『(豊臣)秀吉』の中に出てきた言葉。
(何故かこの頃、日曜日に帰宅してから、このドラマを観るのが楽しみだった。)
ある日、「レッスンって疲れるなぁ~、人に教えることって難しいなぁ~、ハァ~」なんて思いながら帰って来て、「さぁ、秀吉、秀吉」と見ていると、竹中直人さん演じる秀吉が、(誰にどんな場面で言ったのかは、すっかり忘れてしまったけれど…)『人のために生きてこそ、人でござるぞぉ~』と叫んだ。
この言葉を聞いて、ゾクゾクゥ~と鳥肌が立った。
そして、思い浮かんだのは、レッスンを受けて下さっている方々の、顔・顔・顔。
「(ボールに)上手く当たったぁ~」と嬉しそうになさる、お顔。
1回ショートコースに行っただけなのに、「芝生の上にいるのが気持ち良かったぁ~」と、満足そうになさっている、お顔。
「上手くいかないんです。何とかして下さい。」と、訴えるような表情をなさる、お顔。
「自分自身の技術研鑽を第一に考え、レッスンは、片手間で…」なんて思っていた私の心に、ビリビリと響き、色んな方々の、色んな表情のお顔を思い出すと、涙が出た。
そして、「“二兎追うものは一兎も得ず”で、どっちつかずになるのであれば、どちらかに決めた方が良い。決心して、今、こうしてティーチングの世界に進んで来ているのだから、それに、徹しなければ」と思えた。

もうひとつは、読んだ本の中の一説。
ティーチングプロとしての経験も浅かった頃は、その技術も未熟なために、色んな壁にぶつかり、(ティーチングプロとして)やって行く自信を、全く喪失してしまった時期も有った。
その頃に、ふと読んだのが、中村天風さんの本。
その本の中に、『道に迷ったら、立ち止まって、今、立っているその場所を深く掘れ』(どの本の中に書いてあったか、この言葉が確かな言葉かは不明)と言うようなことが書いてあった。
「進む方向が分からなくなって、立ち止まってしまっても、今、立っているこの場所を深く掘ってみれば、また、自分の進める方向も見えてくるかもしれない」と思い、この言葉には、我慢をしてみる気持ちと、希望をもらったような気がした。

余談になるが…
中村天風さんの本は、父に読めと薦められて何冊か読んだ。
他にも『楽しいという心のあるときには、辛い、苦しいという心は同居しない』
『人生とは、自己の命に喜びをできるだけ多く味わせるようにするところに、本当の生きがいがある。』
『どうせ死んでしまうんなら、笑って暮らすが得か、泣いて暮らすが得か。』
『思えば思うほど楽しく、考えれば考えるほど嬉しい事だけを心に描いて寝なさい。』
など、究極の積極思考だなと思える言葉が、多々出てくる。

支えられて、10年。
言葉に支えられ、何より、人に支えられて来た、10年だったと思う。

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4 コメント

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継続 (ロバーツSATO)
2006-01-10 18:10:16
「ゴルフの空」毎回楽しみに拝見しています。

日記を書き続けることさえ中々出来ない私にとっては

このように連続して、毎回違ったテーマでブログを続けられることに素直に感心しています。

これからも頑張って続けて下さい。なかなか気の利いたコメントも書き込めませんが・・・

今週末からのレッスン参加させてもらいます。、

自分のゴルフ(スウインング)がどのように変わるのか今から楽しみです(不安もありますが)。
返信する
ロバーツSATOさん ()
2006-01-10 23:34:16
今週末から、いよいよですね。

ご期待に添えるかな?いえ、添えるように、頑張りますので、こちらこそ、よろしくお願い致します。



ブログは、思いつくまま、気の向くままです。

毎日とまではいかなくても、出来るだけ、思いつくまま、気の向くままに書いていきたいとと思います。

また、読んで下さいね!
返信する
言の葉の力 (ロバーツ)
2006-01-11 12:54:49
自分の気持ちを強くしてくれる言葉、

気持ちを軽くしてくれる言葉。

確かに言葉に救われることってありますね。

それも思わぬ場面で、ドキッと心を打つ言葉に

出会ったりします。

多分普段は頭の中をただ通り過ぎていくだけの

言葉が自分の心が敏感になっている時に

反応するんだと思います。



ゴルフ雑誌を読んでいても一つのヒントで

突然「あっ、これだ!」と思い、すぐにでも

練習場に出掛け試してみたい様な言葉に

出会うこともあります。



最近感動した言葉

「上手く弾けない日が続いたとしても、原因が

自分である時点で、それは苦労でも挫折でも

ないですね。世の中には戦争とか自分に原因が

あるわけではない苦労を押し付けられている人が

沢山いるのに、上手く弾けないからスランプだ

なんていってられないですよ」

ジャズピアニスト・上原ひろみさん(24歳)



「弾けない」を「打てない」に変えればそのまま

ゴルフにあてはまってしまいます。
返信する
ロバーツさんへ ()
2006-01-12 01:03:03
上原ひとみさんの言葉、含蓄が有りますね。

本当に「弾けない」を「打てない」に変えて…たとえ上手くいかないことが有っても、ゴルフが出来ること自体、恵まれていて幸せなことなんだと思って、穏やかな強い心でいれると良いですよね。



素敵な言葉の書き込み、ありがとうございました!

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