見に行ったのは先々週のレディースデイなんですが、ずっと
感想書くのサボっていました。
これ以上忘れないうちに簡単に感想書きたいと思います。
私は原作を持っておらず、1巻が発売した頃に1度とまだ映画化も全然
決まってない2年くらい前にもう1度友達から借りて読みました。
大まかな展開と結末は知ってましたが、細かい描写などは結構忘れて
いました。原作と比べてどうこうというのはよくわからないので
それを踏まえての感想です。
一番印象的でいいな、と思ったのは吉宗です。キャスティングを知ったとき
友達は「山田優のほうがいい」と言ってまして、私は特別誰がいいという
思い入れもなかったので、そうか~、という感じで聞いてましたが
柴咲コウちゃんの吉宗はとても良かった!
あの地味な着物でも野暮ったい感じにならない、素晴らしい存在感。
原作の吉宗はあんなに綺麗な女性ではないんですが、上手く言えないけど
必要以上に綺麗過ぎず、かといって地味すぎず(衣装が着飾った男性陣に
比べて地味だから)とてもはまっていたのでは。
あの大奥の中で颯爽とカッコよく小気味いい存在でした。
あ、白馬に乗って颯爽と走ってるシーンは暴れん坊将軍を思い出して、
思わず笑っちゃったんですが(笑)。パンフでも乗馬がかなり大変だったと
言ってるのに使われたのはまさに一瞬だけでしたね。
ニノの水野は原作とは確かに少しイメージ違うけど(小柄なのはしょうがない)
原作者がいいと言ってるんなら、それでいいんじゃないかと。
私はそういう考えなので外野があーだこーだ言っててもそれはスルーってことで。
パンフにも「水野は生命力の強い感じで」と言われたのでそれを心掛けたと
ありますが、大画面の水野からは他の男達から感じられない力強さを
感じました。
その水野が大奥の本当の闇を知るのが、鶴岡とのシーンだったんでしょうね。
美しさと素晴らしい剣の腕を持っていて、水野から見れば眩しい存在なはずの
鶴岡が自分に放った言葉。
大奥がどんな場所なのか、ここで初めて思いしらされた水野の衝撃が
『ここは暗い』という、このたった一言に表れていたと思います。
このシーンの大倉くんが忘れられないです。顔が綺麗なだけに、あの言葉の
凄みというか説得力が凄くて。
他の大奥の住人にもそれなりの哀愁や、やるせなさを感じるんですけど
鶴岡の持つ絶対的な闇と絶望に、中盤はかなり心を持っていかれました。
散々話題になっていた男同士のキスシーンとニノの濡れ場。
濡れ場に関しては割と冒頭で登場したから、あ、もう出てきた、と思ったら
もう終わっていて(笑)、キスシーンもそんなに大騒ぎするほどでも
ないよーな。ニノがアイドルだからあの濡れ場があんなに話題になるんだろうな。
話の粗筋上必要だからはぶく訳にはいかないだろうし。
吉宗との初夜(ではないか)では朝チュン的な扱われ方でしたもんね。
私、勘違いしていて水野と吉宗の濡れ場がけっこうな感じで映像に
なるのかと思っていました。全然違ってましたね。(笑)。
私が見に行った日はレディースデイだったからほぼ女性客でした。
でもその中に70歳前後くらいの男性が1人で見に来ていたんです。
どれくらいの男性がこの映画を見に来るのかわかりませんが、原作も含めて
この男女逆転物語を男性はどう感じるんでしょう。
単なる飛躍したフィクション(マンガ「大奥」のカテゴリーってSFですもんね)
だと思って、それ以上何も思わないのか。
男同士のキスや強姦未遂シーン、密室でいちゃついてる様を見てBL的だと
思うのか。(この感想は男性に限ったことではないですが)
着飾って女将軍に気に入られようとする男達を悲哀の目で見るのか。
このマンガを初めて読んだ時、よしながさんは結構なフェミニストなのかなと
思いましたが真相は知らないです。公式本も読んでないし、大奥を書こうと
思ったきっかけも知らない上に、この作品について語ってる文章も見たことが
ないので。全然違うかもしれませんが漠然とそう思いました。
それを一番感じたのは杉下の台詞。貧しい家のために無理矢理女に身体を
売らされて、結婚しても子種が無いといって離縁されたと。
これって、昔から女性が受けた仕打ちそのものですよね。
それを皮肉っているのかどうかもわからないんですけど、そんな事を
考えてしまった大奥でした。
最後に蛇足ですが、初日に見に行った友達が指摘していたことを少し。
大店のお嬢様、お信の着物が前半で登場するシーンは、全て一緒。
全部日にちが違うのに着たきり雀ってどういうことだって(笑)。
同じ日に撮影したんだろうけど、せめて帯くらい変えろ!と。
確かにそれを言われて注意して見たら、本当にそうでした。
(貧乏旗本の水野がちゃんと着替えてるのに…。)
あと女性の着物と違って、裃で豪華絢爛は難しいんだろうなとも。
感想書くのサボっていました。
これ以上忘れないうちに簡単に感想書きたいと思います。
私は原作を持っておらず、1巻が発売した頃に1度とまだ映画化も全然
決まってない2年くらい前にもう1度友達から借りて読みました。
大まかな展開と結末は知ってましたが、細かい描写などは結構忘れて
いました。原作と比べてどうこうというのはよくわからないので
それを踏まえての感想です。
一番印象的でいいな、と思ったのは吉宗です。キャスティングを知ったとき
友達は「山田優のほうがいい」と言ってまして、私は特別誰がいいという
思い入れもなかったので、そうか~、という感じで聞いてましたが
柴咲コウちゃんの吉宗はとても良かった!
あの地味な着物でも野暮ったい感じにならない、素晴らしい存在感。
原作の吉宗はあんなに綺麗な女性ではないんですが、上手く言えないけど
必要以上に綺麗過ぎず、かといって地味すぎず(衣装が着飾った男性陣に
比べて地味だから)とてもはまっていたのでは。
あの大奥の中で颯爽とカッコよく小気味いい存在でした。
あ、白馬に乗って颯爽と走ってるシーンは暴れん坊将軍を思い出して、
思わず笑っちゃったんですが(笑)。パンフでも乗馬がかなり大変だったと
言ってるのに使われたのはまさに一瞬だけでしたね。
ニノの水野は原作とは確かに少しイメージ違うけど(小柄なのはしょうがない)
原作者がいいと言ってるんなら、それでいいんじゃないかと。
私はそういう考えなので外野があーだこーだ言っててもそれはスルーってことで。
パンフにも「水野は生命力の強い感じで」と言われたのでそれを心掛けたと
ありますが、大画面の水野からは他の男達から感じられない力強さを
感じました。
その水野が大奥の本当の闇を知るのが、鶴岡とのシーンだったんでしょうね。
美しさと素晴らしい剣の腕を持っていて、水野から見れば眩しい存在なはずの
鶴岡が自分に放った言葉。
大奥がどんな場所なのか、ここで初めて思いしらされた水野の衝撃が
『ここは暗い』という、このたった一言に表れていたと思います。
このシーンの大倉くんが忘れられないです。顔が綺麗なだけに、あの言葉の
凄みというか説得力が凄くて。
他の大奥の住人にもそれなりの哀愁や、やるせなさを感じるんですけど
鶴岡の持つ絶対的な闇と絶望に、中盤はかなり心を持っていかれました。
散々話題になっていた男同士のキスシーンとニノの濡れ場。
濡れ場に関しては割と冒頭で登場したから、あ、もう出てきた、と思ったら
もう終わっていて(笑)、キスシーンもそんなに大騒ぎするほどでも
ないよーな。ニノがアイドルだからあの濡れ場があんなに話題になるんだろうな。
話の粗筋上必要だからはぶく訳にはいかないだろうし。
吉宗との初夜(ではないか)では朝チュン的な扱われ方でしたもんね。
私、勘違いしていて水野と吉宗の濡れ場がけっこうな感じで映像に
なるのかと思っていました。全然違ってましたね。(笑)。
私が見に行った日はレディースデイだったからほぼ女性客でした。
でもその中に70歳前後くらいの男性が1人で見に来ていたんです。
どれくらいの男性がこの映画を見に来るのかわかりませんが、原作も含めて
この男女逆転物語を男性はどう感じるんでしょう。
単なる飛躍したフィクション(マンガ「大奥」のカテゴリーってSFですもんね)
だと思って、それ以上何も思わないのか。
男同士のキスや強姦未遂シーン、密室でいちゃついてる様を見てBL的だと
思うのか。(この感想は男性に限ったことではないですが)
着飾って女将軍に気に入られようとする男達を悲哀の目で見るのか。
このマンガを初めて読んだ時、よしながさんは結構なフェミニストなのかなと
思いましたが真相は知らないです。公式本も読んでないし、大奥を書こうと
思ったきっかけも知らない上に、この作品について語ってる文章も見たことが
ないので。全然違うかもしれませんが漠然とそう思いました。
それを一番感じたのは杉下の台詞。貧しい家のために無理矢理女に身体を
売らされて、結婚しても子種が無いといって離縁されたと。
これって、昔から女性が受けた仕打ちそのものですよね。
それを皮肉っているのかどうかもわからないんですけど、そんな事を
考えてしまった大奥でした。
最後に蛇足ですが、初日に見に行った友達が指摘していたことを少し。
大店のお嬢様、お信の着物が前半で登場するシーンは、全て一緒。
全部日にちが違うのに着たきり雀ってどういうことだって(笑)。
同じ日に撮影したんだろうけど、せめて帯くらい変えろ!と。
確かにそれを言われて注意して見たら、本当にそうでした。
(貧乏旗本の水野がちゃんと着替えてるのに…。)
あと女性の着物と違って、裃で豪華絢爛は難しいんだろうなとも。