goo blog サービス終了のお知らせ 

Dead Beat Descendant ‐ THE FALL blog in Japan

上村彰子が書きたいザ・フォールの話

The Fallの始まりの始まり~運命のセックス・ピストルズ マンチェスター公演

2023-01-31 21:19:28 | The Fall band

すぐブログをはじめて鈴木さんにも褒められたので、こまめに更新していくことにします。モリッシーブログはどうするかって?あっちは3月には必ず更新します(と、自分に課しておく)。

8月の第1回目のフォールイベントでは、前回お見せしたバンドの変遷にそって6フェーズに分けてバンドとその曲を紹介しました。ザ・フォールはあの有名な、1976年にマンチェスターで行われたセックス・ピストルズのライブを観てバンドを組みました。

で、この「1976年のマンチェスターのセックス・ピストルズのライブ」って、あまりに伝説で、その1回に全員いたみたいになってますよね。キャパ数百人のところに、42人しかいなくて、その中にマーク・E・スミスもモリッシーもバーナード・サムナーもピーター・フックもミック・ハックネルもトニー・ウィルソンも、みたいな。そこでみんな「バンドやろうぜ!!」ってなったみたいな。

でも実は、1976年にピストルズはマンチェスターで、6月4日と7月20日の2回やっているんです。1回目は50ペンスで、2回目は1ポンドで。ちなみにモリッシーは両方行っています(と、自伝で言っている)。もひとつちなみにピストルズの3度目のマンチェスターのライブで、バスコックスと一緒にいたリンダ―・スターリングと出会い親友になります。「あなたまだ病気なの?」(”Are you still ill?”)とモリッシーに聞いたのはリンダ―です。あのスミスの名曲の裏にピストルズのマンチェスター公演あり…と、話が油断するとすぐそれる。

そうそう、ここはフォールブログでした!メンバーはマークが1回目に行ったかはさだかではないそう。でもマークは2回目には確実に行ったみたいです。42人だったのは1回目で、2回目はスローター&ザ・ドッグスとバズコックスも出たんで結構混んでたようです。ギターのマーティン・ブラマーはピストルズを観て「度肝を抜かれた」と振り返っています。一方のマークは「うちらの方がうまくやれる」。そう思ってバンドを始めることにしました。「うわー!かっこいい!あんなふうになってみたい!」じゃないんですね。マーク、19歳で、恐ろしい子!

それで同年、ボーカルのマーク・E・スミス、ギターのマーティン・ブラマー、ベースのトニー・フリエル、キーボードのウナ・ベインズでバンドを組みます。当初はドラマーがいないもんだから、ベインズがドラム代わりにビスケット缶を叩いていたそう。いざドラムセットを買おうにもお金がなくて、キーボード担当になりました。ドラマーは正式な人を探して、翌年にカール・バーンズが加入しました。

▼イベントで使ったスライドをちょいちょいはさみますね

バンドは1977年5月23日に初ライブを行うことに。この時はまだカール・バーンズが加入していないので、スティーブ・オムロッドっていういっかいこっきりドラマーが叩いたそう。誰だかよくわからないけど、こうしてザ・フォールの歴史に名前を刻まれてよかったですね。

時代の寵児ピストルズをみて「うちらのがうまそ」とは言いながら、初期のマークのシンガー・スタイルは、少しロットンみも感じられます。語尾に "uhs "をつけることを含めて、自分は多少なりともジョニー・ロットンのまねをしていると自虐をしていたこともありました。

マークにとってパンクとは何だったのか、それ書かないと前に進めない(泣)。でもそれ書くと長くなり過ぎるので、今日はこの辺で。


最新の画像もっと見る