クリスマスを目前に控えた時期にパートナーを探し求めようとする男女の青春群像劇。全三話、最終回の今週は、デパートのエレベーターガールでふられてばかりの「鈴音」や生真面目なケーキ職人の「一平」などが告白合戦。二話であきらめかけたそれぞれの気持ちを最終回では、果敢な攻めで正直な思いを成し遂げます。
結局、「一平」も、「鈴音」も、「瀬戸際でふられてしまう」という結末となりましたが、「終わらせるために告白する……」というこれまでにない個性的な恋愛観が視聴者の気持ちをほんのり暖めるようなクリスマスマジック。
恋愛騒動の一方で繰り広げられた、デパ地下ケーキ屋(「一平」がオーナーシェフ)の追い出し騒動は、期限ぎりぎりまで粘ろうとする「一平」が、ケーキと大福を結合させた新商品を売り出し、それがTV局のアシスタントディクターのちょっとしたミスから偶然にもクイズ番組に取り上げられることになり、そのことで売り上げを伸ばし、二転三転の末になんとか売り場は存続へ。
ラストには、「鈴音」の愚痴を聞くお掃除おばさんがじつは「デパートの社長であった」、また「鈴音」にいいよって来た男性が「その社長の息子だった」というつながりもあかされ、ひとつの空間の中で繰り広げられたコメディは円満を迎えます。
自分の思いが届かずしても次の目標を見つけまた動き出す「鈴音」の生命力は元気の源。
過去を背負った顔色がさえない主人公が踊る人生サスペンスや劇画や小説の二次使用があふれるTVドラマの現場にあって、鈴木おさむのオリジナルは一筋の光明をともす存在でも。オリジナルを創作する「ドラマ作家」にはなんども発表機会を与えるべきだと考える。(ドラマの視点)この記事がよろしければここを押してランキングにご協力下さい→
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結局、「一平」も、「鈴音」も、「瀬戸際でふられてしまう」という結末となりましたが、「終わらせるために告白する……」というこれまでにない個性的な恋愛観が視聴者の気持ちをほんのり暖めるようなクリスマスマジック。
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ラストには、「鈴音」の愚痴を聞くお掃除おばさんがじつは「デパートの社長であった」、また「鈴音」にいいよって来た男性が「その社長の息子だった」というつながりもあかされ、ひとつの空間の中で繰り広げられたコメディは円満を迎えます。
自分の思いが届かずしても次の目標を見つけまた動き出す「鈴音」の生命力は元気の源。
過去を背負った顔色がさえない主人公が踊る人生サスペンスや劇画や小説の二次使用があふれるTVドラマの現場にあって、鈴木おさむのオリジナルは一筋の光明をともす存在でも。オリジナルを創作する「ドラマ作家」にはなんども発表機会を与えるべきだと考える。(ドラマの視点)この記事がよろしければここを押してランキングにご協力下さい→

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