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「ドラマの視点」資料室

過去に掲載されたものをまとめたものです。

金曜ドラマ・笑える恋はしたくない 第3話(最終回) 2006年12月三週連続放送

2007-06-26 | 笑える恋はしたくない
クリスマスを目前に控えた時期にパートナーを探し求めようとする男女の青春群像劇。全三話、最終回の今週は、デパートのエレベーターガールでふられてばかりの「鈴音」や生真面目なケーキ職人の「一平」などが告白合戦。二話であきらめかけたそれぞれの気持ちを最終回では、果敢な攻めで正直な思いを成し遂げます。


結局、「一平」も、「鈴音」も、「瀬戸際でふられてしまう」という結末となりましたが、「終わらせるために告白する……」というこれまでにない個性的な恋愛観が視聴者の気持ちをほんのり暖めるようなクリスマスマジック。

恋愛騒動の一方で繰り広げられた、デパ地下ケーキ屋(「一平」がオーナーシェフ)の追い出し騒動は、期限ぎりぎりまで粘ろうとする「一平」が、ケーキと大福を結合させた新商品を売り出し、それがTV局のアシスタントディクターのちょっとしたミスから偶然にもクイズ番組に取り上げられることになり、そのことで売り上げを伸ばし、二転三転の末になんとか売り場は存続へ。

ラストには、「鈴音」の愚痴を聞くお掃除おばさんがじつは「デパートの社長であった」、また「鈴音」にいいよって来た男性が「その社長の息子だった」というつながりもあかされ、ひとつの空間の中で繰り広げられたコメディは円満を迎えます。

自分の思いが届かずしても次の目標を見つけまた動き出す「鈴音」の生命力は元気の源。
過去を背負った顔色がさえない主人公が踊る人生サスペンスや劇画や小説の二次使用があふれるTVドラマの現場にあって、鈴木おさむのオリジナルは一筋の光明をともす存在でも。オリジナルを創作する「ドラマ作家」にはなんども発表機会を与えるべきだと考える。(ドラマの視点)この記事がよろしければここを押してランキングにご協力下さい→
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金曜ドラマ・笑える恋はしたくない 第2話

2007-06-26 | 笑える恋はしたくない
クリスマスを目前に控えた時期にパートナーを探し求めようとする男女の青春群像劇。積極的ではあるがふられてばかりの「鈴音」と恋愛下手な「一平」が「どちらが早く相手を探すか」という賭けをしたことで今週もそれぞれの思いがぶつかります。

「鈴音」は、運送会社に勤める三太に一目ぼれし、彼が再び配達に来る日を待ち続けるもののなかなか現れず、編み物までこしらえて用意を整えますが、その時がなかなかこないでやきもき。それもそのはず、三太は別の配達先の女性に優しい言葉をかけたことからその女性との関係が接近し、鈴音はいつしかかやの外に。そんなことを知らない「鈴音」と「三太の新しい恋人」(雪子/酒井若菜)がいきつけの酒場で隣り合わせになるという状況に。そしてやはり鈴音はふられてしまいます。

一方「一平」は新作ケーキを意中の女性(理香/夏川純)の自宅に届けたものの、理香の息子と出くわし、これまでなんにも聞かされていなかったことにショックを隠せないようす。やはりこちらもふられてしまうという結末。

不器用な「鈴音」が、ケーキ職人の一平の試作ケーキを食べた時、「あんたのケーキはみんなに受けようとしているからダメだ。わたしなら一人の人のためにつくる」と本音をつき、さらに意中の女性に子供がいたことで衝撃を受ける一平には「それで嫌いになったのか。好きな人のことは全部好きになれ……」などと体感的な名言を吐きだし、負け続けてもいつも次のチャンスをつかもうとする鈴音の生命力を浮かび上げています。

いつも前向きくよくよしない鈴音の性格が全面に出てドラマは盛り上がりを見せはじめていますが、早くも次週が最終回。鈴音にサンタは微笑むのか。(ドラマの視点)

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金曜ドラマ・笑える恋はしたくない 第1話 2006年12月三週連続放送

2007-06-26 | 笑える恋はしたくない
デパートの売り場を舞台にした恋愛コメディ。恋愛が苦手な男女がなんとか自分の気持ちを伝えようと苦悩するさまやたとえそれが伝わっても結ばれない哀しさなどが描かれる模様。

第一話は、主人公であるエレベーターガールの鈴音(山崎静代)がひとめぼれした相手(亮平)に自分の気持ちを伝え、自分の部屋で手料理をごちそうする間柄になるにもかかわらず、「まずい……」などとなじられふられてしまいますが、

じつは亮平、上司からデパートのバイヤーは日頃から「冷たい気持ちを維持しなければならない」などと言いくるめられ、鈴音にそれをためしてみたかったようで……。しかし亮平はそんな自分に我慢ができず、鈴音に本心を打ち明けることに。「料理はうまかったけど、つきあうことはできない」と……。

愛想が良いのか悪いのか見掛けでははかりしれない天然のキャラクターを演じる、鈴音役の、山崎静代は、不器用ながらも積極的に相手の懐に飛び込み、目標に向かってすすむようすは恋愛に消極的な女性にとって救世主的な存在。ドラマではもうひとり、彼女とならんで恋愛下手な男性(ケーキ屋店主/河本準一)が登場し、「どちらが先に意中の人を獲得するか……」という競争も仕組まれています。

クリスマスに向けてのハッピーエンドが用意されるドラマとなりそうですが、相手の気持ちを確かめながら悩み、苦しむ男女の優しさや思いやりがあちこちから噴出し、繊細な恋愛劇に仕上がったようでも。(ドラマの視点)

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長井鈴音/山崎静代 戸中一平/河本準一 赤井三太/増田貴久 白井雪子/酒井若菜 栗栖理香/夏川純 亮平/松尾敏伸 大黒隆志/桐谷健太 おぎやはぎ/おぎやはぎ 友子/麻生祐未 魚住悟/佐々木蔵之助 大山和代/泉ピン子


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