ザアカイと言う人は、そのローマ帝国に税金を納める取税人の頭で金持ちでした。時には多めに取税した事もあった様です。そのためユダヤ人社会から罪人とされ、除け者にされていました。
人から罪人と言われ、自分もそう思っていた様です。
エリコと言う町にイエス様の一行が来られ、大勢の人が集まり人垣が出来ていました。
「彼はイエスがどんな方か見ようとしたが、背が低かったので、群衆のため見ることができなかった。それでイエスを見るために、前方に走りでて、いちじく桑の木に登った。イエスがそこを通り過ぎようとしておられた。イエスは丁度、そこに来られて、上を見上げて彼に言われた。「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、あなたの家に泊まることにしてあるから。」
ザアカイは急いで降りて来て、そして大喜びでイエスを迎えた。
これを見て、皆は、「あの方は罪人の所にいって
客となられた。」と言ってつぶやいた。
ところがザアカイは立って主に言った。「主よ、
ご覧ください。私の財産の半分を貧しい人達に施します。また、だれからでも、私がだまし取った物は、4倍にして返します。」
イエスは彼に言われた「きょう、救いがこの家に来ました。この人もアブラハムの子なのですから
。
人の子は失われた人を捜して救うために来たのです」(ルカ19-1～10)
『たといそうでなくても』の本の中に、意地の悪い看守が、安利淑の房に来て、「ねえ、私みたいな罪深い人間も、クリスチャンになれる。」と聞きます。耳を疑うほど驚いた。そして、「あなたは、もうクリスチャンですよ。」と答えた。
「私が？ どうして、こんな罪だらけが…」
「そこですよ、クリスチャンでない人は自分が罪人だ！などと考える事は出来ないでしょう。
ところが、あなたは、もう自分が罪人だって事を知っているではありませんか。それが、クリスチャンになっている証拠ですよ。これからは、イエス様を心に迎え入れて、主として、何でもあなたの全生活を左右して下さるように、聴き従えば良いのです。」547ページ
