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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

SL館の限定公開に参加しました

2018-08-11 14:07:32 | うろうろ-夕張市

今日は夕張市の石炭博物館の企画展「夕張の石炭を運んだふたつの鉄路」を見学してきました。
https://coal-yubari.jp/

石炭博物館は施設のリニューアルを機会に、こうして企画展も催すことになりました。
今回は、かつて夕張市内を走っていた鉄道に関する展示を1階のBAN-HALLで行っていました。

そして、石炭の歴史村と鉄道といえば忘れてならないのがSL館。
SL館は1980(昭和55)年9月、石炭博物館に次いでオープンしました。
建物全体がSL(D51101)を模していて、夕張市内の鉄道を中心とした博物館です。
今回の企画展には、まさに打って付けといえる施設なのですが……。

夕張市の財政破綻に伴い、石炭の歴史村観光が破綻。
関連施設の多くが閉鎖、または取り壊しとなりました。
幸い、SL館は貴重な資料を収蔵していることなどから、取り壊しは免れたようなのですが。
施設の老朽化や収益の見込みも立たないことから、再開できずにいました。

それが今回の企画展の一つとして、今日の13:00からSL館の限定公開されることになったのです!
いろいろなご苦労があったとは思いますが、資料を保存し、今回の限定公開まで行ってくれた関係者・スタッフの皆様には、感謝しかありません! ありがとうございました!


というわけで、いざSL館へ!
あいにく、あまり天気には恵まれませんでした。

建物に入ると、鼻にツンとくるかび臭さ。
長年、閉鎖されていた建物だからでしょうか。
ですが内部は清掃されていて、展示物も極端に傷んだり腐敗したりということもなく、ここまで維持・管理してくれた関係者の方々に感謝です。




入ってすぐにお目見えした夕張鉄道11形蒸気機関車14号機。
新聞の報道などによると、この機関車は傾いてしまっているそうです。
運転席に上がるためのステップも歪んでいました。


石炭の歴史村以前の名所案内。


大きなモニターの展示。
もちろん、通電していないので見れません。
どういう映像が流されていたのか気になります。


記念切符のいろいろ。
多くの資料は撤去されていたのですが、これは残されていました。


SLのしくみ。
ボタンを押すと電球が光るのだと思うのですが、現在は作動しません。



機関車の展示パネル。
大きな傷みもなく、展示パネルは可読できる状態で保存されていました。


ちなみに内部は電灯が付かないため、自然光の届かないところはフラッシュを焚かずに撮影すると、こんなカンジに。
なんか、奥に人影のようなものが…?


フラッシュを焚くと人が!
と思ったら、展示されたマネキンでした。


明日萌(あしもい)駅という架空の駅。
これ以上の情報を見つけられなかったのですが、朝ドラか映画の『すずらん』をモチーフとしたものなのかも?
男性が橋爪功さんに似ているみたいだし。
なお『すずらん』のロケで使われたのは、留萌本線の恵比島駅で現在もその名残があります。
どうして、これが夕張市のSL館にあるのかは……ネットで調べた範囲では分かりませんでした。


機関車と記念撮影。
立っているのはマネキンです。


ホールを見下ろして。


稼働時のポストカードによると、ここには大きな模型があったようです。
これらの展示資料も撤去されていました。


展示されている客車の中に入れます。


ご自由におかけください。



リアルなマネキン。
一つとして同じものがなく、この展示のためのオーダーメードで作られたそうです。
金額も相当なものだったそうです。
SL館の建設費用は資料などで公開されていますが、人形一体あたりの費用を精査して、監査したことってあったのでしょうか……?
窓の外は夕張の町並みの書き割りになっています。



機関車の様子も間近で見ることができます。

照明が付かない、時間制限があるなどしましたが、とても楽しい見学会でした。


石炭博物館のBAN-HALLでは企画展示が行われていました。
現存する遺構の一覧のおかげで、ますます探索がはかどりますね。


「もみぢ餅」は、かつて売られていたお土産品。
講演でも解説がありました。


SL館の公開後は、「夕張の石炭を運んだ二つの鉄路」と「夕張の石炭を運んだ」の講演も行われました。
企画展示やSL館の展示資料を補完する、とても貴重な講演でした。


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