王者欠場

男子マラソンの世界記録保持者、エチオピアのゲブレシラシエ選手が開催地の大気汚染を理由に欠場を表明したニュースを見た。イギリスの女子マラソン、ラドクリフ選手も特殊マスクを付けて出場するらしい。
ゲブレシラシエ選手は、喘息の持病があるそうだからそのせいもあるのでしょう。それでマラソン世界記録保持者とは驚きですが、それはさておき・・

気持ちはわかります。
というのも、あるＴＶニュースを見たからです。

そのニュースでは、東京のど真ん中の幹線道路沿いで、掃除機のホースの先をガーゼで縛ってふたをした状態にし、数分間電源を入れてどれくらい汚れるか実験していました。あっという間にグレー色になりました。
同じ掃除機に同じセットをした物を中国のマラソンコース予定の道路脇で同様に実験したところ、説明のいらないくらい真っ黒に。墨を塗ったような黒さだった。
食べ物に絡むニュースが多い中国は、環境汚染においても深刻な状況なのです。

日本を含む先進諸国に責任の一端はあると思います。
人件費が安いからといって国内から技術とお金を注ぎ込んだ結果、あまりに短時間で経済が発展してしまったおかげで、段階を踏まなければならないことを置き去りにしてしまったのでしょう。
中国に日本からイロイロ指摘しても、歴史的背景を楯に「日本が反省すべき」論がでてきて、何ともならない。全く困ったものです。

我が国日本も人ごとではありません。仮に百万が一東京でオリンピックが開催されるようなことになった場合、欠場者が出ないとは限りません。それくらい日本もＣＯ２を初めとした汚染物質を排出している大手国なのです。


しかし、本当にこのままオリンピックは開催できるのでしょうか。
中国側が「大丈夫」といえば言うほど心配になるのは私だけ？？