if は、「もし~だったら、…をする」というように、ある条件にあてはまったときにだけ実行するためのものです。
if ($hour < 12) { print '午前です'; }
基本形は、if ( 条件 ) { 条件があてはまったときの命令 } となります。
上の例では、$hour が 12未満だったときに、「午前です」と表示されます。
このとき、空白を詰めて書いたり、改行を入れて書いても構いません。
if($hour<12){print'午前です'}
if ($hour < 12) {
print '午前中です';
}
できるだけ見やすく書くといいでしょう。
午前と表示するなら、ついでに午後も表示するようにしましょう。
if ($hour < 12) {
print '午前です';
} else {
print '午後です';
}
else は、必ず if とセットで使います。
if の条件にあてはまらなかったときに行うことを else の後の { } の間に書きます。
この場合は、$hour が 12未満のときには「午前です」、それ以外のときは「午後です」と表示されます。
ただ、上のプログラムには欠陥があるのがわかるでしょうか?
もし、$hour が -4 という数値だったらどうでしょうか?
あるいは、$hour が 125 とかいう大きな数値だったらどうでしょうか?
$hour が -4 のときは、12未満ですので「午前です」と、
$hour が 125 のときは、12未満ではないので「午後です」と表示されてしまいます。
そこで改良版はこうなります。
if ($hour >= 0 && $hour < 12) {
print '午前です';
} elsif ($hour >= 12 && $hour < 24) {
print '午後です';
} else {
print '正しい時刻ではありません';
}
条件が複雑になり、途中に elsif が入りました。
elsif も if とセットで使い、if の条件にあてはまらなかった場合に、別の条件を用意して、それがあてはまれば直後の { } の中を実行します。
上の場合は、$hour が 0 以上 12 未満のときに、「午前です」と表示して、
$hour が 12 以上 24 未満のときに、「午後です」と表示して、
さらに、if の条件も elsif の条件にもあてはまらなかった場合に「正しい時刻ではありません」と表示します。
ここまでは大丈夫でしょうか? さらに複雑になります。
もし、$hour が 数値ではなくて文字だったらどうなるでしょうか?
仮に $hour = 'コロッケ' だったとすると、$hour >= 0 があてはまってしまいます。
「コロッケ」を無理やり数字とみなした場合、0 となるからです。
そこで、$hour が数字じゃなかった場合に備えて、さらに改良します。
$hour = 3;
if ($hour eq '' || $hour == 0 && $hour ne '0') {
print '数字を入力してください';
} else {
if ($hour >= 0 && $hour < 12) {
print '午前です';
} elsif ($hour >= 12 && $hour < 24) {
print '午後です';
} else {
print '正しい時刻ではありません';
}
}
大きく if と else で囲んで、その else の中に、さきほどまでの if が入っています。
このように、if や elsif else の中にさらに if elsif else を入れることもできます。
上の例では、まず $hour に何も入っていないか、$hour が 0 だけど $hour が '0' ではない時に「数字を入力してください」と表示され、それ以外のときに午前か午後かを調べています。
$hour eq '' は、$hour という変数に何も入っていなければ…、という条件です。
$hour == 0 は、$hour が文字のときか 0 のときにあてはまりますので、さらに、$hour ne '0' で 0 ではないとき、という条件を追加して、この2つで$hour が 文字であるとき、という条件になっています。
条件の中の || と && では && を優先しますので、$hour が空欄か、あるいは、文字のとき、という条件になります。
$hour = 3; の部分を $hour = 15; や $hour = -5; や $hour = 'コロッケ'; などいろいろ変えて、試してみましょう。