現在、ANAとJALには評価制度があり、賃金と連動するようになっています。
しかし、欧米では、客室乗務員の笑顔やサービス、仕事への態度などを上司が評価し賃金を決めるのは人権侵害として導入させていません。
この日本特有の客室乗務員の評価制度について、労働政策研究・研修機構という独立行政法人が以下の見解を述べています。(2014年5月)
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・人を評価する場合、自分の好みや主観に左右されやすく、評価される側はストレスやメンタル疾患を引き起こしやすい。
・上からの一方的な評価は良くない。双方がフランクに評価し合い、相手からの評価に異議があればすぐに申し立てできるシステムでなくてはならない。
・「評価」の基準を具体的、明確なものにすべき。
・評価者の定期的な訓練も必要。また評価者のチェックも出来るようにすること。
・客室乗務員の場合、チームワークや一体感をそこねる事で安全性にも問題が出るのでは。
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欧米では経験が重視され、賃金は「評価」で決まるのではなく、毎年 勤続年数順にUPしていきます。保安要員である客室乗務員の職場に果たして評価賃金制度が必要なのかどうか、考える事も必要なのではないでしょうか。
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