普段海外旅行へ行った時は帰りの飛行場で、まだ帰りたくない。もっと長く居られたら。なんて思っていたのですが今回はもうこれで十分 早く家に帰りたいと思ってしまいました。
それだけ今回の旅がきつかったのか私が歳をとってしまったのか。
シャルルドゴール空港の中の様子です。
エアコンのダクトを利用して天井の模様を構成していました。いよいよボーディングゲートへ進むには透明なチューブの中にある長いエスカレーターを通って行きます。
ゲートナンバーをモニターで確認しながらたどり着いた先にはまだ帰りの機体は着いていませんでした。雪は相変わらす激しく降っています。
滑走路にはほんのわずかな飛行機が離着陸していました。聞くところによると日本に向かう飛行機の他はほとんど欠航になっていたそうです。
予定の時間が過ぎても機体の影は現れませんでした。階下のチェックインカウンターで遅延の見返りとして50ユウロの食事券が配られていたので かなり待たされることは覚悟していましたがボーディング予定の時刻が1時間過ぎても2時間過ぎても搭乗アナウンスはありませんでした。ふと外を見ると真っ白に雪の積もった機体が横付けになっていました。その機体が見えてからさらに何時間か経ってやっと機内に進む事ができたのですが、今度は機体の雪下ろしといって又遅れ、やがてものすごい揺れと轟音で除雪が始まったようでした。昔は翼に雪が積もると墜落したそうですが、滑走が始まって空中に浮き上がるまでは かなり気をもんでしまいました。
今回でフランス旅行の報告はお終いです。
さすがフランス、さすがパリですね。空調ダクトまでデザインされているのですね。ややもすると機能一点張りで無機質な構造物になりがちなダクトが、造形美あふれる彫刻のようにさえ見えました。
今回の写真にも出てきましたがボーディングゲイトへ向かう透明なチューブも宇宙時代の未来像を感じてしまいました。