1483

928+555

白川の関にかかりて(1)

2008-12-20 22:31:00 | サイクリング
冬の日照時間は短いっても、10時間あれば結構走れるんじゃないのってな、片道センチュリーラン単独走の第三弾。つーか、三週連続で同じネタです。

もちろん、今日もお天道様との早起き競争には負けた。
目は覚めたんだけどね、布団の温もりを捨てて寒い中チャリ漕ぐ決心をするまでに時間がかかってしまったとです。


日の出とともに漕ぎ始め、夕暮れまで漕ぎ続けて、日暮れには輪行電車でビール飲んでプハァ~ってなものですが、手賀沼に出たのが7時だから、これから9時間で、どこまで行けるのか。


第1週は国道6号を水戸方面に進んで、茨城をまたいで福島県いわき湯本まで175kmくらい走った。
第2週は国道16号を木更津方面に進んで、洲崎、野島崎を経て千倉まで175kmくらい走った。
国道6号と16号は柏市呼塚で交差している国道なんだけど、今日のお目当ては呼塚を走るもうひとつの国道だ。

国道294号線は柏市呼塚を起点としてるらしいぞ。こりゃ、第3週は国道294号を走らねばなるまい。今回の175kmくらい地点は白河あたりっす。

もちろん国道6号との重複区間を取手まで辿るような道の人ではないから、新大利根橋渡って乙子までショートカット。
靴先冷えて仕方ないんで、雨用シューズカバーを装着して凌ぐ。


霞がかかった筑波山はキレイだけど、やや向かい風なのか足が回らん。
まるでペースが上がらないし、ペースをつかむこともできない。
あぁ、不動峠でも一発登って帰るのが幸せなのかもしれん・・・とは思いつつ漕ぐ。
寒いし脚回らんし今日は途中の温泉地寄って帰ろうとか企みつつ走ってると、真岡鉄道のSLがやってきた。

C12だかそういうの。
こりゃ真岡まで走ってたらまた拝めるかもしれん、と思いつき、ついついペダル踏む脚にも力が入る。

真岡を過ぎて益子から茂木は、なだらかなアップダウンが続く。
気持ちいい道だから、クルマがビュンビュン飛ばしてくるのは、もてぎがサーキットの町だからかも。ホンダはF1撤退したけど、もてぎでやるインディカーは続けるんだろうか。

栃木なのにアロハカントリークラブ。

しかもレストランはスペインリゾートだ。ここから先は那須烏山。

つづく

白川の関にかかりて(2)

2008-12-20 18:27:00 | サイクリング
お昼過ぎになったので、烏山を抜けた小川町のセブンイレブンでシーフードヌードルを補給。
暖かくなってきたのでシューズカバーも外してしまう。

すぐに佐良土にはいる。

昔ながらの街道筋といった趣で、個人宅にも屋号?の看板が掲げてあって面白い。
右手に那珂川の清流を感じながら北上する。
黒羽あたりになると芭蕉の「おくのほそ道」ゆかりの地だけあって、色んな案内板があるのだけど、今日は脚が廻らないから巡航速度も低いから寄り道してると日が暮れちゃう。


14時過ぎに、道の駅 東山道伊王野で蕎麦を補給。
旨くて量もあってお手頃価格な手打ち蕎麦食って力が湧いてきたのか、どこか手近な駅に抜けようってな甘えた気持ちは吹き飛んでしまった。

ここからR294に別れを告げて県道60号から県道76号坂本白河線を通って白河関を目指すのだ。
県道に入って伊王野のどこか懐かしい家並みに心安らいだのは最初のうちだけ。家がまばらになってやがて山道になってしまって心細い。日が暮れたら真っ暗闇まちがいない。熊とか出ないだろうなぁ。でも義経が奥州へ向かったときの足跡とかあるから早い時間だったら楽しめる道だと思う。

傾斜はたいしたことないけどダラダラ登りが延々と回りこむ。半年前のぼくだったら嫌気が差して降りたかもしれないなぁと思いつつ、さっき食べた蕎麦パワーで漕ぎ続ける。ふいに家が数軒あらわれて傾斜がきつくなったところを登りきってピーク。

福島県の標識を見て、思わずガッツポーズ。
柏を7時に出て茨城、栃木をまたいで福島入りが15時だ。

追分の明神から下って白河関跡。

先々週の勿来に続いての奥州三関だけど、残る念珠の関は山形だからムリ。

『月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。』ではじまるおくのほそ道だけど、その旅のきっかけは『・・・やゝ年も暮、春立る霞の空に白川の関こえんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず。』ってことで、ようするに、ふと白河の関を越えてみたいと思いついたらもう行きたくて仕方が無くなった、ってことらしい。

彼は曽良と2人連れだけど、ぼくはSORAじゃなくってVELOCEさ。
芭蕉は『・・・白川の関にかゝりて、旅心定りぬ。』なんだけど、ぼくはそろそろ帰路に着かなきゃいけない。

つづく

白川の関にかかりて(3)

2008-12-20 17:32:00 | サイクリング
白河の関から南湖公園までは多少のアップダウンはあるものの20分ほどの道のり。

ここは松平定信が作った日本最初の公園らしい。なかなかいいところっぽかったけど、日暮れも近そうだし覗いてみただけ。

南湖公園に続いての観光地は小峰城。

足早観光につき外から拝んだだけなのは言うまでも無い。せっかく白河くんだりまで行ってもこれで観光オシマイ。

そそくさと駅に向かって輪行態勢に入って、客待ちのタクシーの運転手さんと色々お話。
運転手さんは休みの日はモーターサイクルの人だったみたいだ。モーターサイクルも自転車も似たようなとこ走るけど、輪行でビールをプハァーとできるのは自転車の特権だよね。坂道夜道はシンドイけど。


戦い済んで日が暮れて

袋詰してビール買いに行く暇もない。キオスクがホームでモノ売ってるのは首都圏の話だよ。一歩外れるとジュースの自販機があればいい方だ。

白河駅の近くにはお風呂無さそうだし、遠くまで行くには疲れてるしで、トリップメーターみたら、やっぱり175kmそこそこ。
この3週はほとんど同じ距離走ったんだけど、今回だけ旅費が高い。白河から宇都宮で乗り換えて上野まで行って柏に戻るから仕方が無い。
仕方が無いんだけど、ビールも無い。あるのは薄皮アンパン2個とボトルの水だけ。

宇都宮で湘南新宿ラインに乗り換えだ。自転車抱えてるしグリーン車にしようと乗りこんだら、すぐに発車。
あぁビールも駅弁も買う暇なかったよ・・・と嘆いていたら車内販売がやってきた。

駅弁は無さそうだったけど、ビールと柿ピー買えたからヨシとしなきゃ。
大宮で高崎線に乗り換えて、上野で常磐線に乗り換えて柏に着いたら20時過ぎ。9時間かけてチャリ漕いだのを4時間かけて金払って電車で戻る。 

白河の関にかかって定まった旅心、今度はどこに行くのやら。