ー ひとりビジネス ー

Fuji Sankei Business i 2022.9.10
久し振りに馴染みの若い男と話をした。
親子以上に歳が離れているが、言うことや行動にメリハリがあり気に入っている。1人で仕事を始めたという。葬祭の仕事で順調らしい。ひとりビジネスである。
ところで、これまで長いこと組織の中で生きてきた人間が定年になり、さて
なにか商売でもと思い立ったとき、先ず頭に浮かぶのは何かひとりでできることはないかということだろう。
ひとりビジネスという言葉は以前東京・田町で、ある会のセミナーに出た折初めて耳にした。講師がいろいろなケースを披露し、また参加者も自分がどんな仕事をやっているのか他の参加者に紹介することができた。これまで身に付けた知識や技術を元にコンサルタントをやっている人の話を聞く機会が多かった。
先日はラーメン屋など、飲食店の経営のしかたを教える会社が現れたという新聞記事を目にした(Fuji Sankei Business i 2022.9.10上掲写真)。
記事によると、ラーメン屋という仕事はわりかし始めやすい。一方で廃業率は高いらしい。業種別ではトップの5.6パーセント(20022中小企業白書 上記記事より)。参入障壁が低い業種の常である。理由は数字に弱い点にあるという(上記記事)。
以前自分が手掛けた健康食品のしごとも3年くらいで行きづまった。理由は数字に疎かったことに加えて取り込み詐欺にあったこと。
昨今はインターネットを利用した物品販売やサービスの提供が盛んなようだが、いまひとつ馴染めない。顔が見えない分クレームも多いだろうし、それよりも、簡単に始められる商売ほど辞めるのも簡単である。こんなことは長く人間をやってきた者ならわかる。
先行き不安な世の中で、さてどうする?と思案投げ首。時間だけが無情に過ぎていく。
( 次回は ー 13.2パーセント ー )