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田舎ぐらし(139)

 ー  職 人 ー

 

 先日、風呂の工事が終わった。
ユニットバスの交換である。新しくしようと思った一番の理由はカビ。棚の下から天井まで掃除をしてもすぐに黒いカビが生えてくる。風呂を取り換えたらカビが生えなくなると思った訳ではないが、とにかくなんとかしたかった。

 ご丁寧にも、工事の最終日にはメーカーから派遣されたおばさんがやって来た。そしてカビが生えなくする方法をこと細かに教えてくれた。なんのことはない、掃除をこまめにせよということらしい。

 カビはさておき、印象的だったのは職人の仕事ぶりである。 工事の初日、解体屋の電動ノコギリの音が響き渡ったかと思うと、浴槽は見る見るうちに両断され、窓から外に出される。床下が丸見えになる。心配していた木の腐食はなし( 写真 )。
 併行して大工が外壁をはずす。そこへひとまわり小さくした窓を取り付ける。

 それが終わると水道屋が水の配管をやり、次に電気屋が電気の配線を直す。そうやって浴槽のまわりが整ったところで若い夫婦連れがやって来て浴槽を据えて出来上がり。

 35度を超える暑さの中、噴き出す汗を拭う間も惜しんで職人連の手が動く。工程表どおりぴったり5日間。これからは気分よく湯につかることができる。職人のおかげである。

 職人の多くはいわゆる “ 一人親方 ” で、昔、父親と一緒にやっていたという人も多い。仕事は確かであり、これを束ねる監督はこの家を建てた時現場監督だった職人で、個々の職人の技量をよく知っている。

 その職人の腕であるが、前に、便利屋に外壁の塗装を依頼したことがある。今回来てくれた職人がそのコーキング(壁材の隙間を埋める作業)の部分を見てくれた。すると古いコーキング材を剝がさずに上から塗り重ねただけだったことがわかった。

 今、マッチングアプリとやらを使って建設会社が職人とつながるやりかたが流行りだしたという。それはそれで結構だと思うが、反面、誰かれ構わず手をあげることになりはしないか。

 さらに、先々職人の数が減る見通しらしい。現在、建設業の就業者数は479万人で平成9年と比べると3割減。このうち60歳以上は4分の一を占めるが10年後には大半が引退する( 2023.8.2 産經 新聞)

 あれこれ考え合わせると、大きな工事は早めに済ませた方がいいということか。次は屋根のふき替えが待っている。


 


 

 
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