この映画、ロメロと仲間達が週末を利用して10万ドルそこそこで作り上げたインデペンデント映画なのだがここでつくりあげられたゾンビの設定が30年以上をえていまだに有効となっている脅威、そして影響力。白黒の画像は夏という設定なのに冷たささえ感じさせ、どこかドキュメンタリーを思わせる演出は妙なリアリティーをかもしだしている。もともとは監督のロメロがドキュメンタリーを撮っていた人なのでそのような演出になったのだろうけど、とにかくストーリーも映像も冷たさを感じさせる。アメリカがベトナム戦争にあった頃なので世相を反映してのことだろうけど、人間不信、頼れるのは銃のみ、ベトナムを連想させる積み上げられた死体、そして悲惨なラスト。ロメロはこの結末の変更を拒否したのでメジャー配給にかけられず、ドライブインシアター向けの作品としてリリースされた。(しかも現在アメリカではパブリックドメイン扱いになっているんじゃないかな。)日本でもレンタルビデオがはやりだして存在を知った人も多いはず。だがこの終わりの始まりの映画は多くの続編、エピゴーネン、オマージュ作品を産み出すことになる。まさか30年以上の時をへて、アメリカでTVシリーズのサバイバルゾンビドラマが誕生するとは。
ナイト・・はタイトルのとおり一晩の篭城戦を描いた作品なのだが内ゲバで自滅していく登場人物達というモチーフはその後のシリーズ(ゾンビ,死霊のえじき)にもひきつがれている。
トム・サビーニによってリメイク版もつくられているが、やはり世相を反映して役立たずのヒロイン、バーバラはサラ・コナー現象をおこして闘うヒロインとなってゾンビを打ち負かしていくのである。個人的にはリメイク版がすき。
白黒版で恐ろしかったのはラストの積み上げられた死体に主人公のベンが混ざっているところ・・そういえばキャビンフィーバーのラストでも主人公達が積み上げられて火をつけられてたな。だがこの後、ナイト・オブ・・を観てこれを気に入ったダリオ・アルジェントが資金ぐりが難航していたロメロに協力を申し出、そしてあのゾンビ(ドーン・オブ・ザ・デッド)が完成することとなる。
ナイト・・はタイトルのとおり一晩の篭城戦を描いた作品なのだが内ゲバで自滅していく登場人物達というモチーフはその後のシリーズ(ゾンビ,死霊のえじき)にもひきつがれている。
トム・サビーニによってリメイク版もつくられているが、やはり世相を反映して役立たずのヒロイン、バーバラはサラ・コナー現象をおこして闘うヒロインとなってゾンビを打ち負かしていくのである。個人的にはリメイク版がすき。
白黒版で恐ろしかったのはラストの積み上げられた死体に主人公のベンが混ざっているところ・・そういえばキャビンフィーバーのラストでも主人公達が積み上げられて火をつけられてたな。だがこの後、ナイト・オブ・・を観てこれを気に入ったダリオ・アルジェントが資金ぐりが難航していたロメロに協力を申し出、そしてあのゾンビ(ドーン・オブ・ザ・デッド)が完成することとなる。