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初詣客の警備にフォックス警備の狐が大活躍するも人間に化ける特訓は大変になる・伏見稲荷大社の物語…81話

2022-11-27 09:45:28 | 日記
初詣客の警備にフォックス警備の狐が大活躍するも人間に化ける特訓は大変になる・伏見稲荷大社の物語…81話

 823年正月三が日の参拝客は約20万人(平安騎馬隊発表)と予想されていた。現在の2019年はこれが200万人(京都府警発表)と予想されているが、現在の京都市民は150万人、823年ごろの同じ京都市民は約15万人ですから人口の割合でで計算すると同じぐらいの賑わいになります。

 この平穏な平安時代でもこの参拝客の誘導や事故防止、はたまたテロ対策には力を入れていた。しかし、約100名の稲荷神社の神官、巫女などは本職が忙しくて警備には参加できない、そこで稲荷大学の学生のボランティア200名、平安騎馬隊の60名で交通整理をすることになったが、これとて三が日も徹夜の24時間警備は無理になるので稲荷神社三代目の宮司の伊蔵はテロ対策要員としてフォックス警備保障の狐に応援を依頼していた。この狐はイヌ科の動物で嗅覚は人間の約1000倍といわれているので爆発物、麻薬所持者の監視には都合がすこぶるよかった。

 この狐の隊員はこの任務を遂行しょうと思ったらまずは人間に化けなければならない。そこで狐らは人間に化ける特訓をもう半年前からやっていた。まず人間のモデルの男女を神職、巫女から5人ほど選び仕草や顔の動作を研究していたが、これまた狐らも平安時代の平和ボケで化け方を忘れていたのか四苦八苦していた。ある狐は顔の輪郭は上手に化けるのに眼が一つとか三つになっている。また首が異様に長くてロクロ首というのもいた。

 そこで各地の稲荷神社に赴任している狐の中から人間に化けるのが上手い狐をピックアップして動員していたが、その応援狐も入れてやっと240匹になっていた。それと上手く化けても何かに気を取られると化けるのを忘れて元に戻り狐が着物を着ているのでこのほうが参拝者が気絶する騒ぎになる恐れもあった。しかも狐が人間に化けていられる時間にも制限がありせいぜい90分が限度とわかった。そこで狐一匹のパトロール出動は1回60分として20匹組の12班の班が編成されていた。

 大晦日の夜の8時ごろから神社で新年を迎えるため、また稲荷山からの初日の出を拝む目的のために若いカップルを中心に大勢の参拝者が訪れていた。狐の人間に化けた隊員も雄と雌のカップルで人ごみに紛れて警備をしていた。そしてこの厳重な警備体制を洛中、洛外の辻々の札(掲示板)に書いてテロ犯罪の抑止力を高め参拝者には安全をアッピールしたおかげで参拝者は去年より増えていた。

 この警備のおかげで検挙された者はスリが3名、痴漢が2名のみで三が日の警備が解かれる3日の夜10時にはフォックス警備保障の年始特別警備解散式が開催されていた。この式典には狐の大好物の油揚げなども屋台方式の食べ放題、それに酒も飲み放題だった。宮司の伊蔵も参加していたが、伊蔵は狐の隊長に、
「ほう、狐の警備員は240匹と聞いていたから料理も酒もふんだんに用意したが席がガラガラだが、警備で疲れて寝込んでいるのか?」
「あっ、はい、たしかにどこかで寝ているかも…」
「ふむ、隊長、なにか?待遇の不満でもあったのか?」
「いえ、それが…」
「ほう、今日はえらい歯切れが悪いが…」

 狐の隊長は伊蔵に問いつめられて、
「実は、狐の警備員は雄と雌のカップルで1組として人間に怪しまれないために恋人同士という設定で境内をパトロールしていました。ところがそこに愛が生まれたのか仲良くなってしまい。この警備が解かれたと同時に山の中で愛し合っているのです…」
「ほう、すると約80組のカップルが誕生したのか?それは目出度い」
「あっ、はい、しかし、この中には単身赴任の既婚者も人妻もいますから不倫になります」
「そか、狐界では不倫は認めていないからの~それは困ったことじゃ…」
「はい、隊長の私としてはそんな下品な不倫までも人間に化けなくてもいいと叱っていましたが」
「おぃおぃ、耳が痛いことをいうね~隊長は…」

 そのあくる日の4日には各地から応援に来ていた狐らもお土産をいっぱいもらって家路についていた。しかし、稲荷山の狐の不倫した夫、それに不倫した妻の家庭では夫婦喧嘩が始まりその仲裁に狐の隊長と伊蔵は正月気分を返上して山の中を走り回っていたというお話でした。