『いごきなきな人』「この丸太んぼうが！」

「てやんでぇ！」
「べらぼうめ！」
「このすっとこどっこい！」
「この唐変木（とうへんぼく）！」
「おてめぇちの顔出す所じゃあねえ。すっこんでろぃ。」
「ふてえ野郎だ！」
「おととい来やがれ！」
「この丸太んぼうめっ！」
「豆腐の角に頭でもぶつけてきやがれ」
「味噌汁で顔洗って出直してこいってんだ！」

江戸言葉まとめ｜イキでいなせな言葉を集めてみました

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江戸言葉と言えば「べらんめえ口調」

【江戸言葉】このすっとこどっこい
【標準語】この間抜け野郎

「何やってんだ、このすっとこどっこい！」

（何やってんだよ、この間抜け野郎！）

「この唐変木！」（空気読め、この野郎状況！）

【標準語】察するのが苦手な人

「すっこんでろぃ」

（おまえは表に出ないで引っ込んでいろ！）

「味噌汁で顔洗って出直してこい！」

（よく考えてから来い！）

「あんた、うっつくな顔してるな」

（貴女は別嬪だ）

「雨降りのにわっとりだ」

（意味が分からない。だから首を傾げた）

「仕事にいごきなき」

（仕事に不満をもってダラダラしながら働く）

「この丸太んぼうが！」

　木偶の坊（この役立たずが！）

「ふてえ野郎だ」

（ずうずうしい奴だ）

「いいわけこわけするな」

　言い訳・小分け（言い訳ばかりするな）

「おととい来やがれ！」

（二度と来るな！）

「あたぼうよ」

（あたえりまえだ、バカヤロウ）

「兄さん、黒っぽいじゃねぇか」

（兄さんプロ　(くろうと)　みたいだね）

「てやんでい！文句あるか！」

（何を言ってるんだ！　文句でもあるのか！）

「江戸っ子は五月の鯉の吹き流し 口先ばかりで、はらわたは無し」

５月の大空に泳ぐ鯉のぼりや吹流しは、お腹の中が空っぽで

「江戸っ子はキツイ口調でモノを言うけれど、お腹の中に何かを残したり悪巧みをすることはないよ」

という江戸っ子気質を鯉のぼりになぞらえて表現されたものですね

生粋の江戸っ子は「ひ」と「し」が発音出来ないようで

　　朝日が眩しい（あさしがまぶしい）

　　表彰状もらった（しょうしょうじょうもらった）

「べらんめえ口調」は

　お前　(おめぇ)　、　無い　(ねぇ)　

　太い野郎だ　(ふてぇやろうだ)

　寒いなぁ　(さみいなぁ)　とか

　悪い悪い　(わりぃわりぃ)　とかは普通に聞きます

美点は

　・細かいことにはこだわらない

　・人情家で涙もろい

　・正義漢

　・金離れが良い

　・自分のこだわりを貫く

美点？　難点？としては

　・意地っ張り

　・喧嘩っ早い

　・駄洒落ばかり言う

　・議論が苦手

　口は悪くても心は暖か。吉田茂翁のお孫さんの麻生太郎さんもべらんめぇ調の言葉使いですがやはり人情家だそうです

※大磯町郷土資料館のウェブサイトから転載 

　最近の慇懃無礼、言葉は極めて親切丁寧でも内心は正反対の人が増えている気がするのは私だけでしょうか。。。