2021.10.25
秋深まる北アルプス・大町の魅力に触れる『北アルプス国際芸術祭2020-2021』開幕
※北アルプス国際芸術祭は、長野県大町市で3年に1度開催される長野県最大の国際芸術祭。北アルプスの麓大町市を舞台に、国内外から作家が集まりサイトスペシフィックな現代アートが展開されます。
長野県の北西部に位置する大町市。白馬岳、鹿島槍、立山、槍ヶ岳、穂高岳などの名峰が連なる北アルプスを背後に臨むこの地で、『北アルプス国際芸術祭2020-2021』が令和3(2021)年10月2日に開幕しました。平成29(2017)年に続く2回目の開催となる今回も、大町市の特色ある5つのエリアを会場に、11カ国・36組のアーティストが37作品(うちパフォーマンスは3作品)の展示を行っています。
ダムエリア/磯辺行久(日本)『不確かな風向』
土や岩石を盛り立てて造られるロックフィルダムとして、125メートルという日本有数の高さを誇る七倉ダム。麓の広場には、そこから掘り出した岩で描かれた作品が広がります。その表現は道にも唐草模様にも見えます。この空間全体が作品であるかのように、圧倒的なパワーで迫ってきます。
七倉ダムの石積みを昇る階段。たしか400段くらいでしたが皆さん休み休みでないと無理なようでした。
この階段を登り切った人だけが見られる景色
こちらはコロナ禍で来日できない台湾の芸術家さんの作品
作品Number36/ヨウ・ウェンフー(台湾)『心田を耕す』
休耕田に台湾から送ってきた白や薄茶色などに着色された数万本の竹ひごを、作家さんの指示通りにボランティアさんの手によって1本づつ植えられたもの。
料金を受け取るボランティア学生さんも寒い中、大変な思いをされているのにとっても親切でした。
あちこちにたなびいていたフェスティバルの桃太郎旗に描かれている絵は、水と、空と、山と、樹を示しているそうです。
作品Number32/(日本) 『目』
作家HPhttps://mouthplustwo.me
信濃大町実景舎
設置場所 / 鷹狩山山頂の空き家 制作年 / 2017年 恒久作品
2017年の第1回展で発表された、クリエイティブチーム「目」による本作品は、鷹狩山の山頂からのぞむ圧倒的な北アルプスの山並みと信濃大町の風景を見るための装置として構想された。鑑賞者は、建物の間取りや階層を無視するように無差別に延ばされた導線へと誘われる。2階にのぼり、家屋の梁や天井をまたいだり、潜ったりしながら不安定な白い空間を進むと、平衡感覚が失われていくような不思議な体験をすることができる。そうして白い曲線に包まれた空間を進むうちに、北アルプスと大町市街を見渡す風景に突如出合う。
2013年より活動するクリエイティブチーム。中心メンバーはディレクターの南川憲二、アーティストの荒神明香、制作統括の増井宏文。不確かな世界の可能性を信じ、その魅力の先を鑑賞者に実感させる作品を展開している。
まるごと白い民家、屋内はどこも「真っ白」で「曲面」の連続。
不安定な白い空間を進むと平衡感覚がなくなるものの周辺は暗い色がないため狭隘感はなし。何かが失われていくような不思議な体験をすることができました。
芸術作品に対して失礼かもしれませんが、35年ほど前に訪れたオープン前のTDLのホーンテッドマンションよりも面白かったです。
長野には友人が複数住まわれていますから毎年訪問させてもらっています。
雄大な南アルプス・中央アルプスと北アルプスに囲まれて真面目な地元の方々に毎回感心しきりです。南アルプスも信州というのも気付きませんでした。
芸術祭は全て観るのには1週間では足りません。
毎週長野に行かれているなんて羨ましい限りですね。
行かれたのですね!!!
羨ましいです。
毎週長野市へ行っているのですが、なかなか…
アップありがとうございます(^^)/