ども~そのタローで~す
いよいよ新年度まであとわずか、ということでご多忙に過ごしている方も多そうですね
ちょっと一息ついて、五所川原市のパワースポットにまつわる不思議なお話はいかがですか
…ということで今回も、梵珠山に北斗七星を描いて並ぶパワースポット群「梵珠北斗星」について、
齊藤國良さんの著作「梵珠曼荼羅」を紐解いて、やさしくご紹介していきましょう
今回は、ひしゃく型の北斗七星の水がたまる部分から3つ目の星からのご紹介です。
ここは有名ミステリースポットですよ~
3)禄存星(ろくそんせい)…梵珠・釈迦堂山地域
【七福神】布袋和尚 【一代様】文殊菩薩(うさぎ)
ここはまさに梵珠山山頂にあたる地域です
仏教・神道・修験道・道教…様々な信仰の対象になっている梵珠山ですが、意外にもその山頂には長い歴史を通して寺院が建てられることはなかったといいます
しかし、その周辺には、安倍晴明が法乗寺を建てたという伝説がのこる地蔵堂跡をはじめ、いくつかの寺院があったという言い伝えがあり、井戸跡等も残っているそうです
この付近にある有名なミステリースポットといえば…
そう、テレビなどでもおなじみの「釈迦の墓」
です
なんでもこの場所、刈り払いなどしていないのに、周辺には草が生い茂らないとか…
とても神秘的ですね
さて、釈迦堂山、という名前の通り、ここにはかつて桓武天皇が聖徳太子作の釈迦像を安置したという伝承もあるそうです
画像右側の釈迦堂には、現在は釈迦三尊像が祀られています
因みに…ここは「火の玉ツアー」で有名な場所
前回紹介した「行者堂」と同様、こちらにも「御燈明」の言い伝えがあるんですね
4)文曲星(ぶんきょくせい)…東薬師堂及び八巻城地域
【七福神】恵比須神 【一代様】普賢菩薩(たつ・へび)
北斗七星のひしゃくと柄が交わるこの場所には、かつて「東薬師堂」があったといいます。
現在では場所も分からなくなっていましたが、最近、この寺院跡と思しき場所を齊藤さんが確認されたそうです
ここでちょっと昔話
前田野目の薬師様は、ウドで目をつぶしてしまった片目薬師と言われ、信者の方はウドを食べなかったとか
もっとも、片目薬師は津軽の各地にみられる伝説で、製鉄民との関わりがあるとされます
そういえば、映画「もののけ姫」で、製鉄場(タタラ場)に出てきた妖怪「ダイダラボッチ」も一つ目ですよね
この地域には、安藤氏・北畠氏に関係し、築城途中で放棄されたという言い伝えが残る「八巻城(はっかんじょう)」跡とみられる場所もあります。
5)廉貞星(れんていせい)…旧鞠野沢(まりのさわ)地域
【七福神】弁財天 【一代様】千手観音(ねずみ)
今では人家もなく、稲荷宮の祠が残るだけの地域ですが、平安時代の頃、ここには須恵器(すえき)という器を作る工人たちの村であったと思われるそうです。
実際に、周辺の前田野目地区・持子沢地区からは約40基あまりの須恵器の窯跡が発見されています。
画像は、楠美家住宅に復元されている須恵器窯ですね
こちらの蔵では、窯から出土した須恵器も見ることができます
前田野目地区の須恵器窯は日本で最北・最後のもので、その器はなんと、北海道全域から秋田・岩手県北までの広~い範囲で発見されています
こういった特徴から、五所川原須恵器窯跡群は国史跡にも指定されているんですよ
今は自然が広がり静かなこの地区が一大コンビナートだった時期もあった…と思うと不思議ですね
このような繁栄も影響してか、この鞠野沢村にはかつて「摩利支山最勝院」という寺院があったといわれます。
これこそが、「梵珠北斗星」のうち「廉貞星」にあたるスポットです
さて、7つの星をそれぞれなぞってきたこのシリーズも残すところあと星3つです
え数が合わないって?ふふふ…
その謎は次回で
迫る新年度にそわそわのそのタローでした