ども~そのタローで~す
最近よく上空を行く白鳥の姿を見かけるようになりました
夜通しで北へ帰る白鳥の声は、春の訪れを告げているようです
さて、前回は前田野目のパワースポット群「梵珠北斗星」について、
どの星がどのスポットに当たるのか…をご紹介しましたが、
http://blog.goo.ne.jp/5shokanko/e/8a2b7cc1a96e811073735cb0341c55ab
今回からは、前回同様齊藤國良さんの著作「梵珠曼荼羅」を参考に、
それぞれの寺社等にまつわる伝説やいわれ、ご利益等を簡単にまとめてみようと思います
それでは、ひしゃく型の北斗七星のうち、水がたまる部分のてっぺんから
1)貪狼星(どんろうせい)…松倉神社を中心とした地域
それぞれの星には七福神と、生まれ年の十二支を守護する一代様を対応させており、ここは
【七福神】大黒天 【一代様】大日如来(ひつじ・さる) となるそうです。
前回ブログでも書いた通り、現在の松倉神社は、津軽三十三観音霊場第二十五番札所として有名なスポット
しかし、明治以前にはなんと観音寺というお寺だったんだそうです
そればかりか、中国の信仰である道教の神様を祀った「松倉飛龍権現」も境内奥の磐座(いわくら)に存在しているという、何とも不思議な場所…
さらに、齊藤さんによると、この磐座(いわくら)は、縄文時代から信仰されていた場所なのではないかとのこと
だとすると、様々な信仰の形が交じり合うユニークな歴史をもった、由緒あるパワースポットですよね
「松倉の観音は津軽最古の観音にして最大の難所なりせば、そのご利益は最大なり」とも言われているそうですが、なるほど、確かに強いご利益がありそうです
ちなみにこの磐座は、天気が良ければ十三湖まで見渡せる絶景スポットなんだそうです
ぜひ一度訪れてみたいですね
2)巨門星(きょもんせい)…行者堂
【七福神】吉祥天 【一代様】不動明王(とり)
松倉神社より南に20分ほどのところにあるこの3体の石仏があるのがこの「行者堂(三観音)」です
これは釈迦三尊をあらわした石仏と言われ、後に打ち捨てられたものを「観音様」として祀りなおしたという歴史があるそうです
しかし、津軽藩の記録にも残るこの「石仏」は、詳しく調べてみたところ「仏」ではなく、修験道の始祖「役小角(えんのおづぬ)」を表しているらしい
…そういえば、よ~く見ると、髪型が美豆良(みづら※)みたいで、仏像のイメージとは遠い気がします
※みづら…日本古代男性の髪型。某お笑い芸人さんが「ヒミコさま~!」というネタで演じているアノ髪型です(笑)
因みにこのスポット、旧4月8日と旧7月9日の夜に、不思議な光「御燈明」が降りる場所だとか…
ちょっとミステリーの香りもする、不思議なスポットなんですね
…ということで、今回はここまで
長い時間の中で、信仰するものやいわれが変わったりしても、信仰される本体は変わらない…
そんな面白さを秘めた貪狼星・松倉神社と巨門星・行者堂の豆知識をお送りしました
松倉神社の磐座からの景色、ぜひ見てみたいですね~
雪解けが待ち遠しいそのタローでした