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AB19450916VIRGO
 

時の経過が早い 考える ま しょうがないけどな

2011-10-26 22:16:32 | 自分への語り事

ユケスキュルと クリサートの 「生物から見た世界」を読む

年をとると 時の流れが早い 

理由のヒントが欲しいと思った

ベタと言う闘魚の実験

白と黒に塗り分けた円盤を回転する

灰色にみえた時に 餌にありつけるようにした

秒速30回転では 近寄らなかった

50回転になった時 餌を求めて近づいた

毎秒50コマで灰色になったようだ

50コマ以内なら白黒を識別できる

カタツムリに橋を渡らせた

1秒に3回の振動までは警戒して渡らなかった

4回以上の振動を橋に与えたら 渡り始めた

つまり 静止していると認識したためだ

4回以上の振動は静止と区別できない

人間は普通毎秒18コマ以上は連続した画像と認識する

つまり 人の一瞬は18分の1秒 それ以下はコマ送りとして見える

ベタの一瞬は50分の1秒

カタツムリの一瞬は 3分の1秒

 

一瞬の長さはそれぞれ異なる

絶対1秒は1秒だが それぞれにとって感じる長さが異なる

自分にとってカタツムリはのろい

自分の6秒が カタツムリの1秒と同値

カタツムリの時間は自分の6倍の速度で過ぎて行く

カタツムリは カタツムリの感覚では6倍の速度で移動している

多分カタツムリに思考があれば 自分は遅いとは思わないだろう

 

また ベタから見れば 人間は とても遅く見えるだろう

 

地球での時間は絶対基準があるが それぞれの生物の持つ時間は相対的である

 

年をとると 一瞬の認識速度が落ちて行く

生命体であれば経年劣化は当然である

 

昔 交通事故で死にそうになった時

急に 景色がスローモーションになる

後から考えれば数秒の事が 1分にも感じる

ブレーキ操作 ハンドル操作 奇妙に落ち着いて対処している

100kmから衝突して停止するまで

横からぶつかる車の車種や ドライバーの顔

後部にぶつかり 車体が回転し始め 是はまずいと カウンターを当て

車輪をロックさせないように ポンピングブレーキを

時間が元に戻ったのは

横断歩道橋の柱の1m手前で停止した時だった

 

事故にあった時 一瞬でわけがわからない人と スローモーションになる人と二通りいる

同僚は わけがわからなかったと言う

自分の知り合いはほとんどスローモーションだ

バイクで90kmでトラックに接触して 脇の土手に吹っ飛ばされた奴

ジープで坂道でカーブを曲がり切れず 田んぼに飛び込み 田んぼのトーテムポールになった奴

是は動物的感覚なのだろうか

原始的な人間と 進化した人間

自分は進化しきれていないのでこの様な感覚が残っているのだろう

 

昔 喧嘩した時 相手の動きがスローモーションになる時があった

拳がゆっくりで 余裕でよける事が出来た

でも これは 自分が危険な状態になった時しかならない

 

年をとると言う事は

カタツムリになって行くと言う事かな

本人は何時もの通りに動いているつもりでも

カタツムリになっている

昔は1年が10年に感じたが

今は10年が1年に感じる

 

今夜は

ワンプレート

朝の残りご飯の人参玉ねぎのピラフとハンバーグ

スローモーションにならない日々がいい

最近 家に着いて 鍵を開けて 

なんかいいなと思うようになった

自宅が安らぐなんて

初めての経験かも知れない



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