嵐山町越畑 八宮神社

関越道「嵐山小川ＩＣ」の北、七郷小学校の西の高台に鎮座する「越畑（おっぱた） 八宮神社（やみやじんじゃ）に参拝。


たまに通るんですが、この存在感のある木製の両部鳥居が気になっていたんですね。

県指定無形文化財の獅子舞で知られる当社の由緒は、『明細帳』に「勧請人皇四十七代聖武天皇ノ御宇ト申ス其後承平年中経基公関東征討ノ節此ニ祈願シ遂ニ八ヶ所ニ是ヲ祭ルト云フ」と記されている。祭神は『明細帳』や『郡村誌』では応神天皇とされているが、それは、当社の由緒に源経基が出てくるところから、源氏の氏神である八幡神社の祭神を祀ったものと推測される。八宮神社は比企郡に九社鎮座し素盞嗚命や天照大神御子神五柱命・月読命御子神三柱命などを祭神とするところが多い。『比企郡神社誌』で当社の祭神が素盞嗚命とされているのは、そうした他社の例に倣ったものであろうか。なお、源経基が八宮神社を祀ったのは、越畑・広野・杉山・能増・中爪・志賀・下小川・下里の八か所で、下里に八宮神社の本社があるという。

（Resource：「埼玉の神社」埼玉県神社庁）

では、階段を登ってみましょう・・・・。


小高い丘の中腹か境内となっていて、右に社務所。


左が神楽殿となっています。


では参拝。


比企郡神社明細帳には、『明治三十二年(1899)五月二十二日八幡神社ヲ八宮神社ト訂正ス。明治四十年(1907)四月十日大字越畑字冨士山無格社浅間神社、字幡後谷前無格社雷電社、字柳原無格社神明社、字社宮司無格社社宮司社、字後谷無格社山神社、字下串引無格社大天獏社、字大堂無格社八大社、字清水無格社八幡社ノ八社ヲ本社ニ合祀(ごうし)ス。』とあり、祭神は
　応神天皇
　木花開夜姫命
　大雷神
　天照大御神
　倉稲魂命
　大山祇命
　櫛八玉神
　品陀別命
の八柱と、記されています。


見上げると・・・・・・・・退散セヨ！


県指定　無形民俗文化財
越畑の獅子舞
　　　　　　　　　　　　　　　　指定　昭和五十四年三月二十七日
　　　　　　　　　　　　　　　　所在　八宮神社　嵐山町大字越畑一四四五番地
　　　　　　　　　　　　　　　　時代　江戸時代

　毎年七月二十五日に近い日曜日（元は旧暦六月十五日）八宮神社に奉納される越畑の獅子舞は、元禄年間（一六九〇年頃）に伊勢国（三重県）山田より伝授されたと伝えられ、雨乞いや疫病除け、豊作などの祈願に舞われてきました。
　この獅子舞では、摺り始め（出発）の場所を中郷の薬師堂と下郷の観音寺と一年交代で行い、華やかな万燈を先頭に法螺貝、横笛とともに「街道下り」をした後、八宮神社の庭で初庭（しょにわ）の舞、二庭目（ふたにわめ）の舞を中立（なかだち）と呼ばれるひょっとこの面をつけた道化と大頭（だいがしら）・雄獅子・雌獅子の三頭の獅子が舞い踊るというものです。
　また花笠っ子と呼ばれる四人の子どもがササラと称する竹製楽器を摺り合わせて音をだし、奉納の際は、笛の音色とともに雰囲気を盛りあげます。
　この獅子舞は、八宮神社氏子の家々の長男に代々受け継がれていたものですが、近年は、地区の小・中学生を対象として後継者の育成に力を入れています。

【獅子舞歌詞】
《初　庭》
　参りきて　これのお庭を　眺むれば
　黄金こぐさが　足にからまる

《二庭目》
　この宮は　飛騨の匠が　建てたげな
　くさび一つで　四方を固める

平成十二年三月　嵐山町教育委員会