さて、革靴ばかりになってしまってもつまらないので今回はスニーカー。もういい加減にブームも過ぎ去りつつあるスニーカーだ。

ニューバランス1500 UK
僕はこのスニーカーを5年ほど前にとある筋より格安で手に入れた。ちょうど猫も杓子もオシャレ男子はニューバランスだと旋風吹き荒れる少し前だったように思う。クッション性やら何やら高度なテクノロジーが詰まった靴らしく、定価だとなんと3万円弱。さすがに僕が靴好きだといっても消耗品のズックに3万円は出せない。履いてみるとやっぱりいい靴なのだが高すぎる。それを二束三文で手に入れたのだ。
格安だった理由だが、スニーカーの大敵である加水分解が始まっていたのだ。ミッドソールにウレタンを使っているスニーカーは、保存状態が悪いと加水分解といってスポンジやウレタンの部分が柔軟性を失ってカチカチになり、ボロボロと崩れていってしまうのだ。高温多湿の日本では通常に保管していても年数が経てばかならず加水分解を起こすらしい。
この靴も見た目は綺麗だったが、かかとの内側がやられていたようで、数回履くと崩壊してきた。靴用の接着剤も試してみたが汚くなるばかりで崩壊は止められず、もはやこれまでかといった状況だった。
なんとかしたいと調べてみると、ニューバランスはメーカーでの修理が可能らしい。価格は7350円で安めのスニーカー一足分くらいはするが、それで直るなら安いもんだ。しばらく靴箱に安置されていたこいつを救うべくカスタマーサービスに電話して必要書類を取り寄せ、手頃な箱に入れて送った。
一ヶ月ほどで修理完了の連絡があり、新品の箱に手紙まで入って送られてきた。


ボロボロだったソールが新品に生まれ変わっている。メーカーらしく素晴らしい仕上がり。接着された部分も綺麗に剥がして再度貼り付けてある。これでガシガシ履ける。手紙を入れてくれるってのもメーカーの心意気を感じてなんとも良い。このリペアサービスはニューバランスとしても大々的に宣伝するつもりもないようで、今時ネットでもメールでも受け付けておらず、直営店の店頭でも受け付けていない。
本当に靴が好きな人だけがやっているようだ。基本的に修理を前提としていない消耗品であるスニーカーのメーカーとしても割の良い仕事ではないだろう。
しかし考えてみると、毎年毎年靴に新たな技術が取り入れられている現代で、ニューバランスともあろうトップメーカーが数万円もするフラッグシップモデルの靴に時限爆弾のように崩壊する可能性の高い素材を使うのもどうかとも思う。履き心地を大事にするためにみっどソールをウレタンで作っているのだろうが、同様の機能で長持ちする素材が無いはずはないと思う。僕も過去に登山靴1足とスニーカー3足を加水分解で失っている。お気に入りの靴が崩壊していく様を止められないのはなかなかに悲しいものだ。
そのせめてもの罪滅ぼしとしてメーカー修理をひっそりとやっているのかもしれないな。だとすると良い心意気だ。
さて、今回の修理からあと何年履けるだろうか。せっかく修理したんだから大事に履き続けよう。

ニューバランス1500 UK
僕はこのスニーカーを5年ほど前にとある筋より格安で手に入れた。ちょうど猫も杓子もオシャレ男子はニューバランスだと旋風吹き荒れる少し前だったように思う。クッション性やら何やら高度なテクノロジーが詰まった靴らしく、定価だとなんと3万円弱。さすがに僕が靴好きだといっても消耗品のズックに3万円は出せない。履いてみるとやっぱりいい靴なのだが高すぎる。それを二束三文で手に入れたのだ。
格安だった理由だが、スニーカーの大敵である加水分解が始まっていたのだ。ミッドソールにウレタンを使っているスニーカーは、保存状態が悪いと加水分解といってスポンジやウレタンの部分が柔軟性を失ってカチカチになり、ボロボロと崩れていってしまうのだ。高温多湿の日本では通常に保管していても年数が経てばかならず加水分解を起こすらしい。
この靴も見た目は綺麗だったが、かかとの内側がやられていたようで、数回履くと崩壊してきた。靴用の接着剤も試してみたが汚くなるばかりで崩壊は止められず、もはやこれまでかといった状況だった。
なんとかしたいと調べてみると、ニューバランスはメーカーでの修理が可能らしい。価格は7350円で安めのスニーカー一足分くらいはするが、それで直るなら安いもんだ。しばらく靴箱に安置されていたこいつを救うべくカスタマーサービスに電話して必要書類を取り寄せ、手頃な箱に入れて送った。
一ヶ月ほどで修理完了の連絡があり、新品の箱に手紙まで入って送られてきた。


ボロボロだったソールが新品に生まれ変わっている。メーカーらしく素晴らしい仕上がり。接着された部分も綺麗に剥がして再度貼り付けてある。これでガシガシ履ける。手紙を入れてくれるってのもメーカーの心意気を感じてなんとも良い。このリペアサービスはニューバランスとしても大々的に宣伝するつもりもないようで、今時ネットでもメールでも受け付けておらず、直営店の店頭でも受け付けていない。
本当に靴が好きな人だけがやっているようだ。基本的に修理を前提としていない消耗品であるスニーカーのメーカーとしても割の良い仕事ではないだろう。
しかし考えてみると、毎年毎年靴に新たな技術が取り入れられている現代で、ニューバランスともあろうトップメーカーが数万円もするフラッグシップモデルの靴に時限爆弾のように崩壊する可能性の高い素材を使うのもどうかとも思う。履き心地を大事にするためにみっどソールをウレタンで作っているのだろうが、同様の機能で長持ちする素材が無いはずはないと思う。僕も過去に登山靴1足とスニーカー3足を加水分解で失っている。お気に入りの靴が崩壊していく様を止められないのはなかなかに悲しいものだ。
そのせめてもの罪滅ぼしとしてメーカー修理をひっそりとやっているのかもしれないな。だとすると良い心意気だ。
さて、今回の修理からあと何年履けるだろうか。せっかく修理したんだから大事に履き続けよう。
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