さてさてさてさて、旅行記の続きである。
4日目。ようやく土曜日。
7時くらいには目覚めたのだが、昨日のトレッキングの疲れか、若干体が重い。とりあえず秋田まで来たものの、まったく予定を決めていない。むしろ帰りの切符の時間すら決めていない。普段の仕事が多忙すぎて、秋田はとりあえず旅行中に考えればいいだろと思ってここまで来てしまった。昨日も飲んでいたので、朝食というよりは熱いコーヒーが飲みたい。ホテルをチェックアウトし、カフェを探す。
うろうろするもいい感じのカフェがなく、秋田駅近くでようやく見つけたタリーズに入り、ホテルで調達しておいた観光パンフをパラパラ眺めつつ本日の計画を立てる。いろんな地方都市を旅行しているが、結局こんな観光パンフレットや観光地図みたいなのが一番役に立つ。ガイドブックなどは旅行前に全体像を把握するのには良いが、スポンサーとなっているスポットを重点的に紹介してたりもするので、いざ来てみると自治体が作っている観光地図なんかが結構網羅性高くてよかったりするのだ。
だんだんと全体像がつかめてくる。秋田市街を楽しむためには、まずレンタサイクルを借りてみることにする。駅のコインロッカーに荷物を預けて、市役所の観光案内所で説明を受け、近くの駐輪所で自転車をゲットする。自転車なんて久しぶりだが、半日くらいの観光であればこの気軽さが良い。



さて、まずは秋田市に中心にある秋田県立美術館へ。

青森でも美術館に立ち寄ったが、結構好きなのだ。ちょうど、「斎藤真一」さんという漂泊の画家の特別展示をやっており、独特のタッチで描かれた東北の哀しい盲目の女達の絵画など、結構迫力のある展示で見入ってしまった。展示内容は良いものだったが、県立美術館というわりに展示スペースは非常に狭く、ちょっとした区民会館程度しかなく、安藤忠雄が建設したという建築の大仰さに比べると、どうしても見劣りしてしまうものだった。
しかし、展示スペースの良しあしは無視しても、この美術館、展示ホールに入る手前にあるカフェスペースが非常に良い。


水を張った前庭に目前の秋田県庁の紅葉が映えて非常に美しい。そしてゆったりとしたソファに体を預けて、この景色を見ながらお茶できるのだ。偶然立ち寄った旅人としては、このカフェスペースだけで10万点である。朝しっかりとコーヒーを飲んだのだが、午前中で2度目のお茶タイム。ゆったりと読書する。静かで最高だ。こんなカフェが身近にあると良いのだが、もし東京にあったとしたらこんな静かな環境はつくれないだろうし、人が殺到してそれどころじゃなくなるんだろうな。そう考えると豊かな場所だな。
良いカフェに癒されたので、さらに自転車に乗ってうろうろする。次の目的地は温泉だ。昨晩宿泊したホテルが大浴場が売りだったはずなのだが、意外にしょぼくて温度もぬるめだったので期待外れだったのだ。ちゃんとした温泉につかってのんびりしたい。
秋田の中心地から15分ほどチャリをこいでたどり着いたのはこちらの温泉プラザ。


無色透明で特に臭いもないのだが、とろりとして滑らかな泉質。これが秋田美人を陰で支える美人の湯か。30代独身男性も綺麗になっちゃうぜ。昼間だったので人も少なく、結構のんびりできた。500円ちょっとという価格も最高。やってけるんかいな。
さて、温泉に入ってのんびりすると、なんだか旅程などどうでもよくなってきたので、とりあえず市街地に戻ってみることに。すると、ちょうどよく「かやき祭り」なるイベントをやっている様子。「かやき」=「貝焼き」とのことで、初日に感動したホタテ貝に具材を乗せて味噌で焼いたものかと思いきや、秋田の場合はもう少し幅広く、貝を使わなくても一人用の鍋料理のことをかやきと称しているらしい。市街中心地の広場に屋台がいくつも並んでおり、そこらで鍋をふるまっている。僕も思わずみそ仕立てのモツ煮込みと日本酒を調達。温泉でゆるみきった体にこれか。最高か。

日本酒を売っていたお兄さんに、この近くで日本酒のイベントをやっているので是非!と誘われたので、探し出して行ってみると、醸し祭りという発酵食品の展示即売会のようなイベントをやっており、地酒を堪能する。




なんだここは。天国か。ゆるゆるとお酒を楽しんでいたが、このままだと秋田に延泊してしまうので、夕方の新幹線を予約して帰路に就く。今度は赤い秋田新幹線。

新幹線では、もちろん飲むよね。そりゃ飲むよね。

遊びすぎ飲みすぎの3泊4日の旅行。最高ですな。東北よいとこだ。
今回、旅行の計画を立てるにあたって、どのプランがよいのかと色々調べて切符を予約したのだが、JRにはあまり知られていない不思議なルールやキャンペーンが多い。例えば、今回の旅行は行きと帰りが別々のルートなので、一筆書きになるように乗車券を買っている。すると、途中下車をうまく使うことで結構安く上がる。また、一定の切符を組み合わせることで、レンタカーの予約が安くなったり、乗り方を変えることで安くなったりしている。そのため切符の種類が多い。

これらって旅好きの人からすると当たり前なのかもしれないが、意外に知らないものだ。JRのみどりの窓口でお姉さんに相談しながら買ったのだが、無限にある切符の買い方からベストなルートとコストを瞬時に判断して打ち込んでいくお姉さんがマジでカッコよかったぜ。
珍しく鉄道ルート中心の今回の旅でしたが、こちらで終了。多くの人々を魅了する鉄道旅、少しだけその魅力を感じた旅でした。
ではでは。
4日目。ようやく土曜日。
7時くらいには目覚めたのだが、昨日のトレッキングの疲れか、若干体が重い。とりあえず秋田まで来たものの、まったく予定を決めていない。むしろ帰りの切符の時間すら決めていない。普段の仕事が多忙すぎて、秋田はとりあえず旅行中に考えればいいだろと思ってここまで来てしまった。昨日も飲んでいたので、朝食というよりは熱いコーヒーが飲みたい。ホテルをチェックアウトし、カフェを探す。
うろうろするもいい感じのカフェがなく、秋田駅近くでようやく見つけたタリーズに入り、ホテルで調達しておいた観光パンフをパラパラ眺めつつ本日の計画を立てる。いろんな地方都市を旅行しているが、結局こんな観光パンフレットや観光地図みたいなのが一番役に立つ。ガイドブックなどは旅行前に全体像を把握するのには良いが、スポンサーとなっているスポットを重点的に紹介してたりもするので、いざ来てみると自治体が作っている観光地図なんかが結構網羅性高くてよかったりするのだ。
だんだんと全体像がつかめてくる。秋田市街を楽しむためには、まずレンタサイクルを借りてみることにする。駅のコインロッカーに荷物を預けて、市役所の観光案内所で説明を受け、近くの駐輪所で自転車をゲットする。自転車なんて久しぶりだが、半日くらいの観光であればこの気軽さが良い。



さて、まずは秋田市に中心にある秋田県立美術館へ。

青森でも美術館に立ち寄ったが、結構好きなのだ。ちょうど、「斎藤真一」さんという漂泊の画家の特別展示をやっており、独特のタッチで描かれた東北の哀しい盲目の女達の絵画など、結構迫力のある展示で見入ってしまった。展示内容は良いものだったが、県立美術館というわりに展示スペースは非常に狭く、ちょっとした区民会館程度しかなく、安藤忠雄が建設したという建築の大仰さに比べると、どうしても見劣りしてしまうものだった。
しかし、展示スペースの良しあしは無視しても、この美術館、展示ホールに入る手前にあるカフェスペースが非常に良い。


水を張った前庭に目前の秋田県庁の紅葉が映えて非常に美しい。そしてゆったりとしたソファに体を預けて、この景色を見ながらお茶できるのだ。偶然立ち寄った旅人としては、このカフェスペースだけで10万点である。朝しっかりとコーヒーを飲んだのだが、午前中で2度目のお茶タイム。ゆったりと読書する。静かで最高だ。こんなカフェが身近にあると良いのだが、もし東京にあったとしたらこんな静かな環境はつくれないだろうし、人が殺到してそれどころじゃなくなるんだろうな。そう考えると豊かな場所だな。
良いカフェに癒されたので、さらに自転車に乗ってうろうろする。次の目的地は温泉だ。昨晩宿泊したホテルが大浴場が売りだったはずなのだが、意外にしょぼくて温度もぬるめだったので期待外れだったのだ。ちゃんとした温泉につかってのんびりしたい。
秋田の中心地から15分ほどチャリをこいでたどり着いたのはこちらの温泉プラザ。


無色透明で特に臭いもないのだが、とろりとして滑らかな泉質。これが秋田美人を陰で支える美人の湯か。30代独身男性も綺麗になっちゃうぜ。昼間だったので人も少なく、結構のんびりできた。500円ちょっとという価格も最高。やってけるんかいな。
さて、温泉に入ってのんびりすると、なんだか旅程などどうでもよくなってきたので、とりあえず市街地に戻ってみることに。すると、ちょうどよく「かやき祭り」なるイベントをやっている様子。「かやき」=「貝焼き」とのことで、初日に感動したホタテ貝に具材を乗せて味噌で焼いたものかと思いきや、秋田の場合はもう少し幅広く、貝を使わなくても一人用の鍋料理のことをかやきと称しているらしい。市街中心地の広場に屋台がいくつも並んでおり、そこらで鍋をふるまっている。僕も思わずみそ仕立てのモツ煮込みと日本酒を調達。温泉でゆるみきった体にこれか。最高か。

日本酒を売っていたお兄さんに、この近くで日本酒のイベントをやっているので是非!と誘われたので、探し出して行ってみると、醸し祭りという発酵食品の展示即売会のようなイベントをやっており、地酒を堪能する。




なんだここは。天国か。ゆるゆるとお酒を楽しんでいたが、このままだと秋田に延泊してしまうので、夕方の新幹線を予約して帰路に就く。今度は赤い秋田新幹線。

新幹線では、もちろん飲むよね。そりゃ飲むよね。

遊びすぎ飲みすぎの3泊4日の旅行。最高ですな。東北よいとこだ。
今回、旅行の計画を立てるにあたって、どのプランがよいのかと色々調べて切符を予約したのだが、JRにはあまり知られていない不思議なルールやキャンペーンが多い。例えば、今回の旅行は行きと帰りが別々のルートなので、一筆書きになるように乗車券を買っている。すると、途中下車をうまく使うことで結構安く上がる。また、一定の切符を組み合わせることで、レンタカーの予約が安くなったり、乗り方を変えることで安くなったりしている。そのため切符の種類が多い。

これらって旅好きの人からすると当たり前なのかもしれないが、意外に知らないものだ。JRのみどりの窓口でお姉さんに相談しながら買ったのだが、無限にある切符の買い方からベストなルートとコストを瞬時に判断して打ち込んでいくお姉さんがマジでカッコよかったぜ。
珍しく鉄道ルート中心の今回の旅でしたが、こちらで終了。多くの人々を魅了する鉄道旅、少しだけその魅力を感じた旅でした。
ではでは。