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入道雲の下で笑う

突発的現状と生活の記録。佐賀から広島、東京へ。どこにいても、いろんなこと考えながら生きています。

みちのく旅行記 その4

2017-04-09 22:25:26 | 旅日記
さてさてさてさて、旅行記の続きである。

4日目。ようやく土曜日。

7時くらいには目覚めたのだが、昨日のトレッキングの疲れか、若干体が重い。とりあえず秋田まで来たものの、まったく予定を決めていない。むしろ帰りの切符の時間すら決めていない。普段の仕事が多忙すぎて、秋田はとりあえず旅行中に考えればいいだろと思ってここまで来てしまった。昨日も飲んでいたので、朝食というよりは熱いコーヒーが飲みたい。ホテルをチェックアウトし、カフェを探す。

うろうろするもいい感じのカフェがなく、秋田駅近くでようやく見つけたタリーズに入り、ホテルで調達しておいた観光パンフをパラパラ眺めつつ本日の計画を立てる。いろんな地方都市を旅行しているが、結局こんな観光パンフレットや観光地図みたいなのが一番役に立つ。ガイドブックなどは旅行前に全体像を把握するのには良いが、スポンサーとなっているスポットを重点的に紹介してたりもするので、いざ来てみると自治体が作っている観光地図なんかが結構網羅性高くてよかったりするのだ。

だんだんと全体像がつかめてくる。秋田市街を楽しむためには、まずレンタサイクルを借りてみることにする。駅のコインロッカーに荷物を預けて、市役所の観光案内所で説明を受け、近くの駐輪所で自転車をゲットする。自転車なんて久しぶりだが、半日くらいの観光であればこの気軽さが良い。







さて、まずは秋田市に中心にある秋田県立美術館へ。



青森でも美術館に立ち寄ったが、結構好きなのだ。ちょうど、「斎藤真一」さんという漂泊の画家の特別展示をやっており、独特のタッチで描かれた東北の哀しい盲目の女達の絵画など、結構迫力のある展示で見入ってしまった。展示内容は良いものだったが、県立美術館というわりに展示スペースは非常に狭く、ちょっとした区民会館程度しかなく、安藤忠雄が建設したという建築の大仰さに比べると、どうしても見劣りしてしまうものだった。

しかし、展示スペースの良しあしは無視しても、この美術館、展示ホールに入る手前にあるカフェスペースが非常に良い。





水を張った前庭に目前の秋田県庁の紅葉が映えて非常に美しい。そしてゆったりとしたソファに体を預けて、この景色を見ながらお茶できるのだ。偶然立ち寄った旅人としては、このカフェスペースだけで10万点である。朝しっかりとコーヒーを飲んだのだが、午前中で2度目のお茶タイム。ゆったりと読書する。静かで最高だ。こんなカフェが身近にあると良いのだが、もし東京にあったとしたらこんな静かな環境はつくれないだろうし、人が殺到してそれどころじゃなくなるんだろうな。そう考えると豊かな場所だな。

良いカフェに癒されたので、さらに自転車に乗ってうろうろする。次の目的地は温泉だ。昨晩宿泊したホテルが大浴場が売りだったはずなのだが、意外にしょぼくて温度もぬるめだったので期待外れだったのだ。ちゃんとした温泉につかってのんびりしたい。
秋田の中心地から15分ほどチャリをこいでたどり着いたのはこちらの温泉プラザ。





無色透明で特に臭いもないのだが、とろりとして滑らかな泉質。これが秋田美人を陰で支える美人の湯か。30代独身男性も綺麗になっちゃうぜ。昼間だったので人も少なく、結構のんびりできた。500円ちょっとという価格も最高。やってけるんかいな。

さて、温泉に入ってのんびりすると、なんだか旅程などどうでもよくなってきたので、とりあえず市街地に戻ってみることに。すると、ちょうどよく「かやき祭り」なるイベントをやっている様子。「かやき」=「貝焼き」とのことで、初日に感動したホタテ貝に具材を乗せて味噌で焼いたものかと思いきや、秋田の場合はもう少し幅広く、貝を使わなくても一人用の鍋料理のことをかやきと称しているらしい。市街中心地の広場に屋台がいくつも並んでおり、そこらで鍋をふるまっている。僕も思わずみそ仕立てのモツ煮込みと日本酒を調達。温泉でゆるみきった体にこれか。最高か。



日本酒を売っていたお兄さんに、この近くで日本酒のイベントをやっているので是非!と誘われたので、探し出して行ってみると、醸し祭りという発酵食品の展示即売会のようなイベントをやっており、地酒を堪能する。









なんだここは。天国か。ゆるゆるとお酒を楽しんでいたが、このままだと秋田に延泊してしまうので、夕方の新幹線を予約して帰路に就く。今度は赤い秋田新幹線。



新幹線では、もちろん飲むよね。そりゃ飲むよね。



遊びすぎ飲みすぎの3泊4日の旅行。最高ですな。東北よいとこだ。

今回、旅行の計画を立てるにあたって、どのプランがよいのかと色々調べて切符を予約したのだが、JRにはあまり知られていない不思議なルールやキャンペーンが多い。例えば、今回の旅行は行きと帰りが別々のルートなので、一筆書きになるように乗車券を買っている。すると、途中下車をうまく使うことで結構安く上がる。また、一定の切符を組み合わせることで、レンタカーの予約が安くなったり、乗り方を変えることで安くなったりしている。そのため切符の種類が多い。



これらって旅好きの人からすると当たり前なのかもしれないが、意外に知らないものだ。JRのみどりの窓口でお姉さんに相談しながら買ったのだが、無限にある切符の買い方からベストなルートとコストを瞬時に判断して打ち込んでいくお姉さんがマジでカッコよかったぜ。

珍しく鉄道ルート中心の今回の旅でしたが、こちらで終了。多くの人々を魅了する鉄道旅、少しだけその魅力を感じた旅でした。

ではでは。













みちのく旅行記 その3

2017-04-08 17:34:40 | 旅日記
さてさて、みちのく旅行3日目。

本日は、この東北旅行のメインイベント、五能線の旅である。五能線と言っても、ほとんどの方はご存じないかと思うが、風光明媚な海岸線をひた走る日本でも屈指の人気を誇るローカル路線なのである。どこかのサイトで見かけて、青森に行くのなら絶対に乗らねば!と思っていたのだ。私は鉄道マニアでも何でもないので、路線の紹介は詳しくはwikipediaをどうぞ。

昨日の感動的居酒屋体験ではやわらぎ水含めてスマートな飲み方を心がけたおかげか、二日酔いもなくすっきりと起床。電車の時間まで少しあったので、早朝から空いているという観光市場でお土産を物色してから青森駅より「リゾートしらかみ『くまげら号』」に乗り込む。金曜日だと言うのにそこそこ観光客が乗っている。さすが人気リゾート路線。





さて、発車アナウンスがあり、『リゾートしらかみ』はバックで動き出す。しばらく奥羽本線を弘前まで走り、そこでスイッチバックして前向きに走り出すのだ。早朝の電車旅は気持ちよい。早速買っておいたあぶり鯖寿司を前にビールを開ける。



電車旅といえばロング缶ですね。隣の席にご一緒させていただいた長野からの出張帰りだという50代のおっちゃんと話しながらビールを飲む。おっちゃんとしては、僕がラフな格好にサングラスをかけており、登山用のザックからビールを取り出して飲んでいたので若干警戒していたらしいが、結構仲良くなり一緒に酒を飲む。





日本海に出るまでは、田園風景や一面のりんご畑をひた走り、青森に来たんだなーと旅情を誘う。朝飯を食い終わったので、車両後方にある展望用の席に移る。大きな窓に面したベンチシートのようになっており、ビールを飲みながら車窓を眺める。途中、社内で津軽三味線の演奏があり、郷土の音色に耳を傾けつつぼんやりする。ビールロング缶1本分の心地よい酔いに誘われてあふれ出る旅情よ。楽しすぎてニヤニヤしてしまう。

しばらく走ると海沿いに出る。日本海スレスレを走る列車の楽しさよ。曇りがちで海は黒いが、日本海の秋はこんなものだろう。思えば高校まで育った田舎も日本海沿いで、秋冬はこんな感じだったな。













さてさて、車窓を眺めてぼんやりしていたら次の目的地、十二湖駅に到着。ここで『リゾートしらかみ』とはお別れ。自分のシートに戻って隣席のおっちゃんに別れを告げ、途中下車する。こっからは湖めぐりのトレッキングへ。





こんな感じに、いくつもの湖が点在するトレッキングスポット。目的地の湖までは2.5キロとなっていたので、とりあえず歩いてみる。旅行中はこんな散歩がなんとも楽しい。







舗装された道路をてくてく登っていくが、隣をバスや車がブイブイ追い抜いていく。歩いている物好きな人は他にいないようだ。何度かニホンザルに遭遇しつつ、まわりの写真を撮りつつ歩く。30分ほどで、日本キャニオンなる、ただの崖を展望するスポットに到着。崖だ。紅葉が7分くらいまで進んでおり、もう少し晴れていたらよかったのだが、なかなかに良い眺め。



山道を歩きつつキノコがいたるところに自生しているので写真に収める。キノコかわいい。











さてさて、キノコだけを愛でていても日が暮れてしまうので、先を急ぐ。十二湖地区は白神山地西部に位置するブナ林に囲まれた33の湖沼群のことを言うらしい。東北の秋のひんやりした空気の中、湖を眺めつつ早足で巡る。



















さて、数多くの湖の中でも、一番人気がこちらの「青池」だ。光の関係なのか、沈殿した有機物の関係なのか、鉱物の影響なのかは知らぬが、湖が青く澄んで吸い込まれそうな色に染まっているのだ。





だんだんと日が傾きつつある秋の午後だったが、これがもっと晴れて陽光強い時期であれば、もっと感動的に青かっただろう。しかしとりあえずの目的地に到着できたので満足。帰りは電車の時間もあるためバスで駅まで戻ることとする。昼飯を食っていなかったので、バスの待ち時間に前日非常食として買っておいたリンゴをかじる。すぐにバスがやってきたので、リンゴをかじりつつバスに揺られ下山。またしてもあふれ出す旅情よ。



再び戻ってきた十二湖駅。しかし接続の悪い東北のローカル路線。次の電車は1時間後なのだ。駅前の土産物屋の軒先でビールでも飲んでたらいいやと思っていたが、本日は平日なのだ。土産物屋すらやっていないではないか。あたりをうろうろして、かろうじてのぼりを出していた民宿兼食堂のようなところに入ってみたが、すでに食事は終わってしまった様子。しかたないので、ビールだけをもらう。
なんだか飲んでばっかりのようだが、疲れた足腰にビールが染み渡るぜ。

入口近くのテーブル席でビールを飲んでいたが、奥の座敷席では従業員が昼飯を食っている。つけっぱなしになっているTV番組ではローカルニュースをやっており、それについておばあちゃん同士が意見を交わしていたが、方言がきつくほとんど理解できない。なんだこの旅情。みたびあふれ出る旅情。

ぼんやりビールを飲んでいると、80歳くらいのお店のおばあちゃんがお盆をもって近づいてくる。ビールのつまみに食ってくれとのこと。烏賊と大根の煮物と山菜のおひたし。なんて素敵なサービスだ!



感謝を述べつつ箸を進めると、東北らしくしょっぱめの味付けがまた疲れた体に染み渡る。しかも食べ終わったタイミングで、「これもあまってるから食ってなー」と小鯛の煮つけまで。大感動。



電車の時間まで10分を切っていたが、おばあちゃんの好意にこたえるべく、ビールをもう一本もらって、綺麗に骨だけにして完食。お魚を綺麗に早く食べることにかけては自信があるのだ。おばあちゃんと従業員の方々に感謝を述べて店を後にする。なんて良い店だ。



飲みかけのビール缶を片手に今度は本式のローカル線のディーゼル車に乗り込む。観光列車ではなく、地元民のためのローカル列車である。夕暮れにゴトゴト進む列車にビールの酔いも加わり、うつらうつらしつつ進む。









すっかり暗くなったころに東能代駅に到着。ここが五能線の終点。







この駅で50分ほど乗り換え待ちだったので下車してみたのだが、駅のまわりは住宅街で何もなし。散歩してまた乗り込む。
19時にようやく本日の終着駅、秋田駅に到着。



秋田駅から500mくらいの繁華街に近いホテルにチェックインし、本日も酒場へ。飲んでばっかりですが、これが旅なのです。



最後はビールの秋田づくりでフィニッシュ。よく移動しよく飲んだ一日でした。満足。




みちのく旅行記 その2

2017-04-06 00:25:18 | 旅日記
さて、二日目である。

10月20日(木)

前夜に日本酒をカパカパと飲み、喉が渇いたなーとレモンサワーを飲み、ホテルに戻ってからもビールを飲んだ私は、やはり二日酔いになっているのである。旅のテンションで飲みすぎたのである。朝食なんて気分ではない。そんなこともあろうかとホテルは素泊まりである。ワタクシ策士。とりあえず水だけ飲んで8時からレンタカーを借りる。

本日は下北半島を巡ってみる予定。青森市内からずいずいと走り、途中のコンビニでようやく気分が落ち着いてきたので朝食を調達。オレンジマートなる地元密着型のコンビニだったのだが、これがまた変わっていた。



店舗の中央に生け簀があり、ホタテが売っているのだ。生け簀って。その他にも、やたらにお惣菜が充実していたり、自家製のカレーバイキングがあったり、お弁当が盛りだくさんだったりと変なコンビニだった。ちょうど寒冷前線が通り過ぎたようで、バケツをひっくり返して竜巻に巻き込まれたような暴風豪雨を駐車場でやり過ごしてまた走り出す。


2時間ほどで霊場恐山に到着。なんだか普通でない雰囲気の場所だってんで結構気になっていたのだ。私は特にスピリチュアルなものに興味はないし、パワースポットだ何だってのにもそこまで興味は惹かれないのだが、ここは非日常で珍妙で良いと聞いていたので一度行ってみたかったのだ。ぼんやりとしたうす曇り。冷たい風がビュービューと吹いてそこらじゅうにある風車をカタカタと回している。これはなんともよい。



















といった感じ。

恐山自体が活火山らしく、霊場に近づくと硫黄の匂いが鼻につき、そこら中で灰色の煙が上がっている。静かに藍色の水をたたえる宇曽利湖湖は火山の影響で1種類を除きほとんど魚が住めず、草木も生えていないため一種独特の寂寥感のある景色が広がっている。昔の人がここを霊場とした意味が分かる。


しかし、この解釈も古くからの霊場という知識を持っているゆえにこっちから迎えにいっている感じもある。

ここは霊場ではあるものの、れっきとした観光地であり、そこら中でカラカラいっている風車は売店で供養のためと売っているカラフルなプラスチック製だ。あえて写真には写していないが、宇曽利湖の湖畔ではピカピカの御影石でできた鐘撞き台があり、観光客が先祖供養のためかわからぬがピカピカの鐘を鳴らしており、一種場違いな甲高い音が響いていた。
そのように人工的で新しいものをどんどん追加しており、それで観光客を喜ばせようとしているのだ。自分が観光に来ておいて文句を言うのも申し訳ないが、ここに来る人たちはそんな人工的で新しいものではなく、古くて寂れてどこかおどろおどろしい寂寥感のある景色を見に来ていると思う。たとえば硫黄で腐食した仏像だとか古くなってボロボロになったお供え物とか風化して骨だけになった風車とか。しかしピカピカの仏像やモニュメントが場違いに光っており、そのあたりがどうにも安っぽいB級スポット感をミックスしてしまっているようで、なんとも勿体ない。

それでも宇曽利湖のほとりで冷たい強風に吹かれていると、芯から冷えていやでも寂寥感が出てくる。三十路独身男性の一人旅でこれ以上寂寥感を感じてもしょうがないため移動する。

ここ恐山境内には、なんと温泉があるのだ。硫黄が噴出する活火山なので不思議ではないのだが、境内にいきなり温泉があるのは相当な違和感。



どうにも入りづらい外見だが、恐山の霊場にある温泉である。せっかくここまで来たことだし、強風ですっかり冷え切っていたためひとっ風呂浴びさせていただく。平日だったので運よく貸し切り状態で、中はこんな感じ。



強いアルカリ性のようで、肌がピリピリする。目を傷めるので顔をつけたり洗ったりしてはいけないそうだ。本州の北の果ての霊場で風呂につかるってのも変な感じだが、この変な感じが旅ってもんだろう。貴重な変な感じを一人かみしめ湯につかる。硫黄が強いためすぐに芯からポカポカとしてきて汗が出てくる。これは良い、満足。もちろん洗い場もシャワーも無いため、体中から硫黄の匂いをさせつつ風呂を上がって服を着る。

さて、ここからどうしようか。せっかく下北半島の中心部まで来たのだ。男たるもの最北端を目指すべきだと大間を目指す。音楽を聴きながらぐりぐりとドライブ。1時間ほどで大間岬に到着。最北端!



しかし引くほどに風が強い。ヨット乗りなのでだいたいの風速は体感でわかるのだが、風速16m/s~18m/sは出ていただろう。そしてあたりまえだが寒い。あまりの強風と寒さに涙と鼻水が止まらず、波しぶきが細かい霧のように飛んできて、メガネが塩でどんどん曇っていく。



大間のマグロモニュメント。ぷかぷかと浮かんでいるように見える雲も、北海道からの北風に乗ってぐんぐん近づいてくる。遠くに函館あたりが見える。近い。

さて、あまりに寒すぎてたまらんので、近くの飯屋に入る。大間といえばマグロでしょうと観光地価格のマグロ丼。



中央が大トロ、左が中トロ、右が赤身。大トロはさすがにとろける。美味いがそこまで大感動!というほどでもなかったかな。大間マグロつってもこの近くで採るわけでもなく、水揚げが多いだけで遠洋物だもんな。ええもんは築地あたりに流れるだろうし。しかしここで食った!というのが大事なのだ。という感想3300円(だったかな?)

メシも食ったところで、そろそろ帰らないとレンタカーの返却の時間が来てしまうため、またドライブ開始。4時間弱ほどまた音楽を聴きながらクルマを走らせて青森駅前に到着。無事故無違反時間内。本日のミッション終了。

さて、今晩もどこで何を食うか、何を飲むか、それが問題だ。ホテルで一休みしつつ地元の居酒屋を探す。よさそうな居酒屋をいくつかピックアップして夜のパトロール開始。1件は一人客お断りと張り紙されていたため(なんて失礼な店だ!)、2件目に目をつけていた「ふく朗」へ。繁華街の喧騒から少し離れた一軒屋の酒場。ドア横のねぶたが目立つ。



この居酒屋が非常にレベルの高い名店だった。まず出てきたお通しの鰯の水煮に感動。薄口の出汁でほろりとするまで煮てあるのだが、非常に脂が乗っていて絶品。お通しのレベル高すぎ。今思い出しても感動するくらいに美味かった。



「お刺身のちょっと盛り」を注文しても、新鮮で大振りな刺身が6種類。最高ではないか。



ビールから日本酒、最後に何故か置いてあった壱岐の麦焼酎をもらって〆。どの料理も丁寧なつくりで感動。カウンターで一人で飲んでいたのだが、常連さんとマスターと少し話していて、マスターが言っていた「当たり前の仕事を当たり前にやるってのが一番大事なんですよ、当たり前をできないで大口たたいちゃいけねぇ」との言葉に納得。まさにその通りの仕事していらっしゃる。スバラシ。満足してホテルへ戻る。おっさんの一人旅最高。





みちのく旅行記 その1

2017-04-05 23:01:16 | 旅日記
さて、前回の更新からそんなに日もあいていないのだが、
ふと思いついたので昨年10月に行った青森旅行の話でも書こうかと思う。

前回の投稿でも書いたが、47都道府県制覇にあたって、ラスト2つが青森と高知だったので、遅い遅い夏休みを使ってまずは青森を旅してみたのだ。とりあえず通常の土日に夏休みの2日をくっつけて3泊4日の休みを取り、北へ向かったのだ。



初日:10月19日(水)

朝6時過ぎに家を出て、東京駅に向かう。サラリーマンの皆様が通勤されている電車で東京駅に向かうのはなんだか楽しい。こっちはジーンズにスニーカーだ。旅行のスタートで気持ちも晴れやか。今回はずっと移動する旅行なので登山用のザックに荷物をひとまとめにして機動力重視。その日の思い付きでどこにだって行けるのだ。さらばウツムキ加減の従順な羊たちの群れよ。



7時36分東京発東北新幹線、緑の「はやぶさ」で新青森駅を目指す。普段乗っている船も緑のハヤブサ号なので勝手に親近感。新幹線は時速300キロ、ハヤブサ号は頑張っても20キロ程度ですが。文庫本を読みつつ北へ北へ。信号トラブルで1時間遅れくらいで昼前に新青森駅着。天気は秋晴れ。空が広いぜ。

さて、青森についたが何をしよう。とりあえず、市内で見どころになりそうな三内丸山遺跡まで数キロだったのでてくてく歩いてみる。同行者がいると、バス調べて乗ってとかになるが、一人だととりあえず数キロは歩くことが多い。旅に出るととにかく歩くのだ。雲ひとつない快晴。ぼんやりと東北って曇り空のイメージだったが、秋晴れの日だってあるのだ。祝福されているようだ。



30分ほど歩いて三内丸山遺跡に到着。どうやら日本最大級の縄文時代の遺跡らしい。とりあえず荷物をコインロッカーに入れてぶらぶら見学。時空のトンネルを超えると縄文時代らしい。なかなかロマンあるギミックではないか。







展示内容はどうってことない竪穴住居や物見やぐらがいっぱいある程度だが、綺麗に刈り込まれた芝生の公園だと思えば結構気持ちがよい。しかし遺跡ってのはなかなか見どころの難しい観光施設ですね。何か歴史的に重大な事件が起きた場所であれば想いを馳せることもできるが、ずいぶんむかし(約5000年前)に人がいっぱい暮らしてました!って場所に歴史的なロマンを感じるには、ちょっと難易度が高い。現在だってずいぶん人がいっぱい暮らしているし、現在のほうが数千年先から見ると、よっぽど珍妙な暮らしぶりをしているような気がするのだ。

歴史の珍妙さというよりは、芸術の珍妙さに惹かれる僕は、三内丸山遺跡の隣にある青森県立美術館に移動した。ここは正直言って良い。クールである。まずは珍妙にデカくて静謐なイヌ。



この犬を美術館の中庭に備えただけで、この美術館は勝ちである。奈良美智なるほっぺたが丸く目つきの悪い少女の絵をかきまくる50代のおっさんがデザインした犬らしい。おっさんが青森出身とのこと。現代美術の珍妙さは理論的にはよくわからぬが、この存在感と優しさは良い。個人的にはネコ派だがこの優しい犬もよい。作品名は「あおもり犬」。ダジャレか。



その他は戦争写真家の特別展示や奈良美智の作品展などなど。じっくり2時間ほどかけて鑑賞。とりあえずこのあたりでうなりをあげて仕事関連の電子メールを受信し続けるわがスマートフォンの存在を忘れることに成功。こっちは休暇中なのだ。勝手に受信するでない。


さて、芸術の珍妙さに癒されたので移動する。青森市街地までバスで行こうとしたのだが、ここは都会ではない。次のバスが1時間以上先だったのでとりあえず歩けば近づくかとてくてく歩く。知らない街を歩くのは良い。熱くも寒くもない晴れた秋の夕暮れ。結局市街地まで半分ほど来た段階でバスが来たので乗り込む。

青森といえばねぶた祭りである。和紙を張った巨大な提灯を台車に乗せて街を練り歩きつつ、その周囲を法被をきた男女が跳ね回るという素敵なお祭りである。そのねぶたを展示してる「ワラッセ」なる展示場に参る。



屋内展示なのでそこまで期待していなかったが、これが結構よい。何よりこれを毎年テーマを変えて新しく作るってのがよい。作り変えるためには専門のねぶた職人がいるようで、青森県内に数十人のねぶた職人がいて、デザインや照明の組み方の設計、実際の制作までをずっとやり続けているそうな。

その地方だけで暮らしていけるお祭り専門の職人がいるってよいですな。生産性という意味では基本的には何も生まない祭りですが、その祭りに命をかけている人たちがいて、祭りのためにお金をちゃんと拠出する団体があり、そのお金で数十人の職人が伝統を継承していける。そしてその祭りを通じて地域の人たちが繋がり、誇りをもって生きていける。なんだか豊かではないですか。

そんなことを考えつつ見たワラッセの外観に夕日。




初日はこんなところで、あとはホテル近くの居酒屋に入り、ビールに日本酒に最高の時間。



右上の「貝焼き」ってのが、大振りのホタテの貝殻に味噌ベースで貝とネギを煮て卵とじにした料理なのだが、これがめっぽう旨い。一味唐辛子をかけてチビチビと食いながら日本酒を飲むシヤワセよ。また、右下のイカゲソの天ぷらにアラレとだし汁をかけたものも派手さはないが優しくしみじみと旨い。となりにいた50代のおっちゃんと話しながら日本酒をカパカパ飲む。そんな感じで初日の夜は更けていくのである。

ではまた。




ニュージーランド滞在記5

2015-03-12 23:11:25 | 旅日記
さてさてヘロヘロなトレッキングを終えて翌朝、体調はまだ一進一退といったところか。ささっと荷物をまとめて本日も移動。ひたすらに南の島をさすらうのだ。

天気は快晴。車の旅は相変わらず快調に進む。
昨日までと少し地形が変わり、山間の道を時速100キロでぐりぐり走る。







こっちの道を走っていると、時々怪物のような巨大なトレーラーや工事車両とすれ違う。車幅が通常の倍以上あったり、3連結のトレーラーなどがザラにいる。日本じゃ考えられないが、単純にカッコええな。

さて、昼には第三の都市、クイーンズタウンに到着する。この街も湖畔の美しい小さな町なのだが、昔からの景勝地という事もあり結構栄えている。一旦ホテルに荷物だけ預けてレンタカーを返却するため最寄りの空港に向かう。3日間のドライブだったが何事もなく返却完了。

空港にはこんな看板あり。東京からはるか遠くに来たものだ。



再度バスで中心街へと戻る。

と、ここまで書いたところで激務に突入してしまい未完。


ニュージーランド滞在記4

2015-03-10 23:50:13 | 旅日記
睡眠と山盛りの焼そばの栄養とバッグの中に隠し持ってきた葛根湯で完全復活するかに見えた体調だが、朝起きてみて一進一退どころか数歩後退している有様である。咳に喉と節々の痛み、だるさなど明らかに風邪だ。まさか南半球まで来て風邪を引くとは。

水をガブ飲みして布団被って昼前まで寝る。シーツを交換しにきたお姉ちゃんに起こされ、汗をかいたのか多少回復したようだったのでとりあえず山までは向かってみることにする。

曇りがちだった空は、昨日とは逆に山に近付くにつれて晴れ間が広がってくる。今日の目的は氷河を観るトレッキング。ニュージーランドの最高峰、南島の中央付近に位置するマウントクックは真夏だというのに万年雪や氷河に覆われており、さながらアルプスのような風景を歩くことができるのだ。登山もしてみたかったが、さすがに富士山とそこまで変わらない標高で本格的な装備が必要なので、今回は山の取り付きまでを往復するだけ。往復4時間程度の道のりである。

さて、山まで来てしまった。風邪の諸症状は一進一退といったところ。アップダウンもそこまでなく、整備された道のりなのでとりあえず自分を信じて歩き出してみますか。水と防寒着と食料は多めに用意しているし。

驚いたのは白人旅行者達のあまりのラフさ。タンクトップにサンダルで水も持たずにスタスタ歩いている。風邪っぴきのお前が言うなという感じだが不用心すぎやしないか。アングロサクソン強し







節々が痛くてぐあんぐあんするが景色は見事。30分ほど歩くと吊り橋あり。安全だと思っていても少々足がすくみますね。年齢が上がるにつれて高所が苦手になってきてる。吊り橋を渡ると雪解け水で出来た湖。灰色に濁っているのは氷河の雪解け水と何か関係があるのだろうか。





普段であればスキップで飛び跳ねながら進んでいける道もなかなかに足取りが重い。休憩をとりつつ写真を撮りつつゆっくり進む。2つ目のつり橋を越えると、最高峰のマウントクックが見えてきた。



雪を冠した山はやはり美しい。ここからさらに1時間弱歩いて、今回のトレッキングルートの終点、氷河湖に到着。湖の正面にそびえ立つ霊峰が美しい。疲れも吹っ飛びますな。スバラシイ。



行きはよいよい帰りもよいよい。体はだるいが心は軽い。天気にも恵まれてなかなか良いトレッキングでしたな。振り返るとこんな感じ。



下山中にも休憩と称して30分ほど昼寝。少しずつ体力も回復。のんびり帰るのだ。1時間半ほどで無事下山。天気にも恵まれましたな。音楽を聴きながらテンション高く帰る。今日も湖は美しい。嘘みたいな色をしている。



晩飯は、ちょっと回復したのでビールでも飲むかと(まぁ毎日飲んでるけど)サッポロのデカイ缶ビールにフィッシュ&チップス。



イギリスで食ったフィッシュ&チップスよりはしっかり下味がついていて美味い。ビタミンその他栄養バランスとしては最悪でしょうが、とかくビールには合いますな。しかも外食するよりはアホみたいに安い。ビールを飲んで、昨日買っておいた白ワインを飲んで今日は無事終了。お疲れ様でした。写真はトレッキングでなかなかくたびれたブーツ。










ニュージーランド滞在記3

2015-03-09 21:51:11 | 旅日記
さてさて3日目。
前日深夜に帰ってからもチーズをつまみにビールを飲んでいたのたが、夕方買っていたビールが500mlでかつ8%というストロングスタイルだったためになかなかに飲み過ぎである。早朝に空港に行かなければいけなかったために6時に起きたが、二日酔いである。

シャワーで無理やりに目を覚まして荷物をまとめて部屋を出る。管理人のオバちゃんはまだ起きてないようだったので、ポストのような箱に鍵を入れて出る。宿泊料についてはカードで事前に払っていたのだが、今回帳簿も書いてなければオバちゃんとも昨日朝に挨拶しただけだったな。さらばだ。

バス停までキャリーを転がしつつ歩き、バスで空港へ。こっからは車を借りて南島を巡るのだ。こんなこともあろうかと事前に日本で国際免許は取得済み。ニュージーランドは右ハンドル左側通行なので運転は楽。去年ハワイでレンタカー借りた時は右側通行に戦慄したが、あの経験があれば今回は極楽。しかも安心と信頼の日本車です。



ラウンドアバウトや速度制限など、独自の交通ルールにはじめこそ緊張するが、慣れると非常に合理的で楽。

ラウンドアバウトは右から回ってくる車だけ見てれば良いし、速度制限も市街地は50~70キロ、それ以外は100キロ制限と明確。なので高速道路なんてものもなし。

そして何より渋滞がまったくなし。
こんな道をずっと走る。快適。





走りは快適なのだが、どうにも身体がだるくて眠い。軽い頭痛もあったので二日酔いかと思いきや、移動疲れに寝不足のまま飲み過ぎて風邪を引いてしまったようだ。完全に最後のストロングビールが蛇足である。何度か仮眠を取りつつ昼過ぎに湖畔の町テカポに到着。美しい湖と山々と星空の町。他には何もない。





写真で観るよりもはるかに青い湖。
そしてカモメ。



まだしばらく時間があるので、明日トレッキングする予定の山々の入口まで行ってみる。片道ちょうど50キロ。湖沿いをずっと走って雪を被るアルプスを目指す。



山の取り付きまで来ると少し天気が悪かったが、氷河が目の前に。



地図をゲットして本日の宿へ向かう。山から下るとすぐに天気は回復。強い日差しに心地よい風、青すぎる湖が美しい。



快適ドライブでテカポのホテルに到着。チェックインの後は、洗濯をしながら待ち時間に湖畔でビール。



スーパーで明日のトレッキング用の食料と水を調達して晩飯へ。今日はあまり体調が優れないので近くの中華屋で野菜と肉たっぷりの焼そばをモリモリ食って回復をはかる。旅の情緒よりも体力が大事。モリモリ食って寝れば悪化はしないはず。



このテカポという町だが、あまりに何も無く澄んだ空気なので、星空が世界的にも綺麗に見えることで有名らしい。飯食って21時過ぎにようやく暗くなったので真っ暗な湖畔に出て星空を眺める。

確かに天の川から南十字星までハッキリと見える。北半球とは違った星空なわけですな。寒いが綺麗だ。

体調が悪化しないうちにシャワー浴びて寝る。





ニュージーランド滞在記2

2015-03-08 03:00:51 | 旅日記
さてニュージーランド滞在記2日目。ようやく深夜に辿り着いた宿にて爆睡し朝を迎える。昨日の朝からパン一つとビール、チョコだけだったので非常に空腹だ。とりあえず街の中心部まで行ってみる事に。

部屋を出てみるとモーテルの女主人が居たので昨晩のお礼を伝えとく。西に5分ほど歩くと街の中心部に着く。4年前に大きな地震があったらしく、未だに多くの建物が倒壊しており、地図に載っている建物の位置が更地になっていたり、更地から新たに建設中だったりしている。しばらくは街への立ち入りも禁じられていたそうだ。

街の中心には町の名前の通りに大聖堂があるのだが、未だに半壊のまま、瓦礫にまみれて残されていた。バリケードに覆われて、大聖堂の前には幾つかのモニュメントが作られていた。








半壊した街の中でコンテナを積み重ねて仮設のマーケットにした「Re-start」という場所があったので、そこでようやく昼メシ。3年前に東北で見かけた仮設商店街を思い出す。



ギリシャ料理らしいのだが、ナンのようなモッチリした生地で肉と刻んだ野菜とソースを包んでいる。ヨーグルトのような酸味のあるソースとラム肉がマッチしててなかなか美味い。

さて、ようやくまともにメシを食ったので、改めて観光をば。

クライストチャーチ中心部には見事な庭園と博物館があった。今回色んな都市を巡ったが、西洋の街には決められたかのように教会と庭園と博物館があった。どれも心のよりどころなのだろうな。





庭園をウロウロしつつ考えていたのだが、石とレンガとコンクリートで作った街並みも、この綺麗な庭園も、どちらも人間が管理して造ったものなのだが、地震から4年経った今でも、街並みには大きな傷跡が残されているのに対し、庭園はそんな地震があったとは全く気付かないほど綺麗なままだった。植物とレンガで材料が違うので当たり前の話だし、レンガはほっといても再生しないのは明確なのだが、ここまで違うと違和感というか、少しショックを受けてしまう。多分もっと大きな地震があって人が住めなくなったとしても、この庭園は植物が生い繁って続いていくんだろう。そんなものを内包した街づくりって何か哲学があるのだろうか。


博物館では、何故か企画展として世界のTシャツの歴史が展示されており、なかなかにスタイリッシュ。



あとはコーヒー飲んだりウロウロしたり。



こっちのコーヒーはフラットホワイトというエスプレッソにミルクを多めに入れたものが一般的。カフェオレよりも濃厚で美味い。

ちなみにブラックコーヒーってのは無くて、エスプレッソのダブルにお湯を少しの足したものをロングブラックと呼んでいる。注文するまでは何故そんな珍妙な事をするのだと思ったが、こっちではコーヒーはドリップするものではなく、バリスタマシンで抽出するもんなんですね。これはこれで美味い。

晩飯はモーテルに戻り、せっかくキッチンがついているのだからとラム肉を買って焼く。



メシ食ってたら昨日の女の子から連絡あったので、中心街まで出掛けてビール。気楽で良いですなー。2日目はこんな感じ。

ニュージーランド滞在記1

2015-02-28 16:13:56 | 旅日記
さてさて、先程も書きましたが南半球に来ております。

思い出したように更新を続けているこのweb日記、リアルな知り合い以外に定期的な閲覧者がいるとは到底思えないのですが、自分が後で思い出すための旅行記として書こうかと思います。

今回、2週間ばかりのお暇を頂戴したわけですが、僕が所属する会社の素敵な制度によるものなのです。勤続5年を超えた社員に特別休暇を与え、研修として海外へ出向き、テーマを持って見聞を広める旅をしてきなさいと、そんな涙が出るような素敵な制度なのです。この素敵な制度ですが、不況で2年ほど停止してたので、勤続8年目にしてようやく取得する事が出来たのです。

さて、これまで出発するまでがハードでした。テーマの設定から苦戦しており、テーマに妥当性が無いと休暇が認められず、そのための下調べが結構大変。2回ほどボツになり出し直しになってしまう。そして今回の制度では3月末までに取得しないと無効になってしまうため、仕事の大繁忙期ではあるが、2月末から取得する事に決めて、ギリギリでレポートをまとめて提出、ようやく承認が下りたのです。

準備に引き継ぎにここ1ヶ月は平日休日関係なく追われており、とりあえず前半の予定だけ立てて飛び出したのでした。

2月21日土 夜の便で成田空港発。



チェックインカウンターには長蛇の列。しかも並ぶ列を間違えており、締切ギリギリでチェックイン、ジェットスター機へと乗り込む。この時点で結構疲弊。ニュージーランド航空だと明らかに予算オーバーしそうだったんでLCCにしたが、狭い、メシなし、エンタメなしと素晴らしいコストカット具合。ブランケットや座席指定すら有料オプションなのだから恐れ入る。パンかじってビール飲んで早々に寝てしまう。

さて、朝イチにオーストラリアのゴールドコーストに到着する予定だったが、ゴールドコーストの空港が前日まで台風が来ており、水浸しで使えないと急遽目的地を変更することに。ゴールドコーストの少し北のブリスベンに着陸。

ブリスベン??私乗継ぎなんですけど??

着陸したものの、そのまま機内で1時間以上待たされる。乗継ぎの時間がどんどん迫ってくる。しかもジェットスターのスタッフの日本語がカタコト過ぎてなかなか理解出来ない。

乗継ぎの時間をとうに過ぎて、スタッフからアナウンスがあり、クライストチャーチに行く日本人2名は案内するので来てくれとのこと。話を聞いてみると、当初ブリスベンからニュージーランドのクライストチャーチまでの便に乗せる予定だったらしいが、それも時間がないので再度シドニーに飛んで、シドニーからクライストチャーチに行くか、ホテルを予約するのでブリスベンで一泊してから明日の便でクライストチャーチに行ってくれと。

やれやれ。旅にトラブルはつきものですな。

今日のホテルも予約していたし、ブリスベンなるよくわからない街で一泊してもしょうがないのでシドニー経由で行くことに。

多少戸惑いつつもバスで国内線ターミナルに移動し、ジェットスターのカウンターでシドニー行きのチケットを手配してもらい、昼の便でシドニーへと向かう。オーストラリアの入国ビザは持ってなかったが、カタコトの英語でイミグレーションを突破しオーストラリアに初入国。



シドニー上空より。この白い点が全部ヨットなんだよなー。素晴らしい海洋文化。

偶然同じトラブルに巻き込まれてた日本人の女の子がいたので、シドニー行きの機内で話しかけて、次の飛行機までの時間でちょっと観光する事に。聞くと、勤めていた会社を辞めてしばらくエコツアーの勉強を続けており、今回もニュージーランドに入国後、ワーキングホリデーとして数年間滞在する予定とのこと。夢があって素晴らしい!遊びに来てるおじさんとは違うね。

さて、乗継ぎまで3時間弱しかないが、とりあえずシドニーに来たのだからとオペラハウスへ。電車で20分ほど。しかしこの電車が近いくせに往復で36ドルとちょっと高すぎやしないだろうか。鈍行なら東京から小田原あたりまで行けそうな価格帯。

さて到着してみるとまさに真夏の日差し!この日差しを浴びるだけで真冬の東京からやってきて良かったと思える。街行く皆様も楽しそう!



世界三大ガッカリに数えられるオペラハウスも全くガッカリ感なく、ナイスに陽光に照らされているではないか。海からの風も心地よい!



そして夏の日差しといえばこれ。
シュワシュワ成分補給。トラブルで急遽立ち寄ったがなかなか良いではないか。



オペラハウスからは、隣駅まで写真を撮りつつ散歩する。







さてこんな感じでシドニーを満喫。19時の便でクライストチャーチに向かう。しかし満喫しすぎてお互い昼飯を食いそびれていたことに気付く。慌てて空港の自販機でチョコバーを買って機上の人に。

時差の関係もあり、25時にようやくクライストチャーチ到着。タクシーで先に女の子を送って僕も予約してたモーテルへ。何故か電話が繋がらず、遅れるとの連絡も出来ていなかったが、玄関に貼り紙があり、「8番の部屋だから鍵開けとくんで勝手に入っときな!ハハハ!」との事。粋だね。タクシーの運ちゃんも親切で、「もし入れなかったら困るから部屋を確認するまで待ってるぜ!いってきな!」との事。
無事部屋に入れて手を振ると、パッシングして走り去って行った。

さて、なんだかんだで深夜3時。空腹のまま眠りにつくとしますか。







南半球より。

2015-02-28 09:30:41 | 旅日記


はいこんにちは。
私は会社より2週間のお暇を頂戴し南半球ニュージーランドに滞在しております。

Facebookだとあまり浮かれた投稿がやりづらいのでこちらにサクッとあげてみますね。最近、学生向けの仕事をしていることと、お客さんとも少しずつ繋がってきたので、仕事の大繁忙期に長期休暇取ってブラブラしているとはなかなかにアップし難い状態なのです。

今ちょうど前半の日程を消化したところで、
ニュージーランドの南島をレンタカーやバスで回っていたのですが、ほとんど話せない英語力のわりになんとかなってます。

飛行機が目的地に着かない、ホテルと連絡が着かない、空腹のまま深夜27時にホテルに着くも現金と食物が無い、飲み過ぎて寝たら風邪をこじらせる、ホテルの鍵を紛失するなどなどトラブルはありつつも楽しく過ごしております。

詳細はまた時間がある時にでもアップしましょうかね。今はクイーンズタウン空港へ向かうバスの中。今日は国内線でオークランドへと向かいます。

ではでは。