任天堂マジコン訴訟、スペイン・フランスで敗訴

　マジコンというのは通称である。
　ファミコン(ファミリーコンピュータ)時代にマジックコンピュータという製品があり、それ以来、この手の装置をマジコンと呼んでいる。

　任天堂らは昨年夏、日本へのマジコンの輸入・販売を停止するよう訴え、勝訴している。
　現在は、販売者らに対し、損失補てんを要求する訴訟を起こしているようだ。

　日本だけでなく、各国でマジコンは使われている。
　最も多いのは中国・韓国で、韓国ではソフトの販売数より本体の販売数が倍もあるという異常ぶりだ。
　ただ、本体は任天堂のものなので、売り上げにはなっているということだが。

　スペインでのマジコン訴訟で、製造・販売の禁止を訴えたが、敗訴したばかりだが、またフランスでのマジコン訴訟でも敗訴した。
　当然の結果だろう。

　マジコンが不正にゲームをするだけのものなら、禁止もありうる。
　しかし、DS用のマジコンではホームブリューと呼ばれるソフトが動作でき、それにより本来DSでは再生できない音楽や動画が楽しめたり、文庫データの閲覧ができたりするのである。
　これはコンピュータ(パソコン)と同じである。

　パソコンはおよそ何でもできる。
　正しい使い方(それが何かは別にして)もできれば、不正な使い方もできる。
　あるいは、よく切れる包丁だってそうだ。
　肉や魚も切れれば、人だって切れるのだから。
　要は使い方次第だし、使う人のモラルでもある。

　逆に、Windowsが自社と自社のライセンスを得たソフトしか動作しないようにしたらどうなるだろうか。
　一発で独禁法違反として訴えられる。

　任天堂も同じだ。
　マジコンを排除しようとすると、日本は大人しいから問題ないだろうが、海外では逆に訴えられることになるだろう。

　有名な訴訟に、DVDにコピーガードがあってコピーできない、コピーする権利を侵害されたとして訴えた人がいた。
　その後に法律ができ、コピーガードが正当化されたが、そういう人が海外にはわんさといる。
　巨大メーカーからなら大金が取れるからというのもあるだろう。

　今後マジコン対策をしていくと、マジコンが動かなくなったという訴訟も海外ならあるかもしれない。
　中国・韓国あたりなら、相手が日本だと目の敵にするから敗訴しかねない。

　そんなにマジコンが嫌なら、それらの国から撤退するのが一番だ。
　手を広げず、日本だけの任天堂でもいいではないか。

「押尾容疑者に逮捕状」のこと

　押尾容疑者の裁判での供述を信じた人は日本中に誰もいなかった。
　どう見ても嘘ばかりの言い逃れであり、死人に口なし、だと。
　裁判官も「信じがたい」としている。
　死亡に対しては別件で、というのがあったからだろう、薬物使用のみでの判決だった。

　その後、頭髪からMDMA成分が検出され、常用していた疑いが濃厚になった。
　なぜ裁判の証拠に出せなかったのか。
　時間がかかるのなら、裁判を遅らせても良かったのではないだろうか。

　薬を渡した(売人？)友人と、元マネージャーにも逮捕状が出た。
　しかし薬を渡した友人の行方が分からなくなっているという。

　逃げたか、消されたか。

　押尾容疑者がMDMAを譲渡したことの裏づけが取れたようだ。
　過去に同様のメールを送り、MDMAを渡したという証言が得られたという。

　そうなれば保護責任者遺棄致死も濃厚となる。
　薬物の譲渡は10年以下の懲役、保護責任者遺棄致死は20年以下の懲役である。
　板倉日大名誉教授によると、譲渡で1年6月執行猶予なし、保護責任者遺棄致死を含めると8年程度の懲役となるのでは、という。

　これまでの証言での嘘によって(情を憎まれ)もっと重くなるかもしれない。

　自らの違法行為を隠蔽するために人の命を奪った行為は身勝手で、情状酌量の余地がない。
　しかも、亡くなった女性からMDMAを渡されたなどと、その女性に泥を塗っているのである。
　見殺しにしたというのは、殺人と変わらないではないか。

　薬を渡したという友人の逮捕が待たれる。

shareを悪用した者10人を一斉逮捕のこと

　虚構新聞でのことではない。
　最近そういうのがあったので、念のため。


　一斉逮捕だが、それぞれの容疑者に関連はなく、同時逮捕である。


　以下、逮捕者と公開内容

　・徳島県小松島市 無職 (57)
　「ヒカルの碁」などDVD900枚分

　・福岡県筑後市 ゲームセンター店員 (30)
　「テレビアニメ」など約1500本

　・埼玉県狭山市南入曽 郵便事業会社期間雇用社員 (23)
　「らき☆すた」など約1000本

　・三重県津市西丸之内 三重県桑名農政環境事務所職員 (37)
　「機動戦士ガンダム００」

　・京都府城陽市 システムエンジニア (44)
　「映画やアニメ」

　・茨城県取手市西2 無職 (29)
　「ドラゴンクエスト９」

　・横浜市神奈川区六角橋2 ホームページ作成業 (37)
　「Wiiのゲームソフト」

　・長野県長野市 建材会社社員 (47)
　「オリコン2009・ベスト50」

　・札幌市 会社員 (40)
　「アニメらんま１／２」

　・岡山市北区 無職 (40)
　「ドラゴンボール改」「フレッシュプリキュア」「鋼の錬金術師 FA」


　・秋田県由利本荘市 無職 (39)
　「映画」
　この人は女性で、逮捕されなかった模様


　shareは最初に公開した人を特定しやすい構造なのだという。
　これは、データを拡散する仕組みを逆手にとったもので、拡散した状況から逆に辿ることで、ほぼ最初の公開者が分かるというものだ。
　逮捕者を見ると、異常なほど多くを公開している。
　数が多いとそれだけ特定しやすくなるのは当然だろう。

鶴岡ふぐ中毒、店主は「初調理」

　ふぐは猛毒のテトロドトキシンを蓄積している。
　知らずに食べれば死ぬ。
　食中毒では致死率が最も高いものだという。

　ふぐの調理に資格が必要な都道府県がある。
　ほとんどの都道府県で、と思っていい。

　その内容は千差万別。
　東京都ではふぐ調理に２年以上従事して受験資格が得られ、更に試験に合格しなければならない。
　お隣神奈川では、誰でもOKで、実技試験もあるが、あらかじめ講習会もあるとのこと。
　簡単な県では、講習会だけというところもあるし、資格が必要ないところもある。

　とはいえ、危ないのだから、資格を取ろうという人もいて、資格が必要ない県でも、近県に出向いて資格を得てくるという。

　この鶴岡の店主は、講習会にも出ていないという。
　初めてふぐを調理し、猛毒の卵巣を白子だと思って出したそうだ。
　ふぐ調理をしている人なら愕然とすることだろう。
　いろはのい、である。

　「火を通せば大丈夫だと思った」という。
　ダメだから資格を設けているところが多いのである。
　テトロドトキシンは水溶性だが、細胞内にあるため洗い出せない。
　洗ってもダメなのだ。
　唯一、数年の塩漬け(卵巣の塩漬けがある)で食せるようになるが、それも素人がやったのでは危険だろう。

　「客を喜ばせたかった」という。
　喜ばない。

　東北方面ではふぐ調理に資格がいらないことが多い。
　山形もそうだし、うちの県(新潟)もそうだが、届出と講習会が義務付けられるだけである。

　新潟では、除毒されていないふぐの販売禁止。
　除毒処理を行う施設は保健所に届けること。
　除毒処理を行う人は、「フグ取扱衛生責任者」として保健所に届出、講習会を４年ごとに受講すること。
　除毒処理は、専用の器具を使用し、廃棄物についても厳重に管理することなどが定められている。

　新潟県のページには「フグ除毒処理を行う施設」が公開されている。
　つまり届け出ている店が全部掲載されているのだ
　ここになければモグリで、危ないかもしれない。
　ただし、除毒処理済のふぐを仕入れている場合はこの規制対象外となるため、掲載されていない。

　・・・かなり階層が深い。
　(新潟県ホームページ ＞ 消費・食・生活情報 ＞ 食の安全・食育　＞ 食の安全インフォメーション ＞ 食の安全・安心情報 ＞ 安全でおいしい食品の選び方 ＞フグの取扱いについて ＞ フグの除毒処理を行う施設)
　http://www.fureaikan.net/syokuinfo/01consumer/con11/con11_05.html

　きのこもそうだが、ふぐは特に素人が調理すべきものではない。
　方言でふぐを「てっぽう」というのは「当たると死ぬ」からだし、長崎で「がんば」というのは「かんおけ」のことである。
　お気をつけを。

トイレの備品を壊して8月の実刑判決のこと

　札幌での話。
　傍聴マニアの67歳の男のことである。

　トイレの液体せっけん入れのノズルを手で折った。
　修理費1万円ほどは既に支払ったそうだが、求刑懲役1年2月に8月の実刑判決だった。

　もちろん、不注意で壊したなら、そんなことはないだろう。
　いかに情を憎まれて、しかも(ニュースソースでは)執行猶予もなさそうだ。

　何があったかというと、傍聴していて２度居眠りをし、裁判官(女性)から退場させられたことへの逆恨みでの犯行である。
　「独善的で自己中心的な動機に酌量の余地はない。前科もある」としての実刑。

　他の場所ならこんなに重い刑は考えられないだろう。
　反省して修理代を払って終わりではないだろうか。
　裁判所には近づかないでおこう。