10センチ以下博物館(断捨離の果てに) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

65歳定年時代に早期退職した男の片付け日記。
整理してしまう前に記録として残しておきます。

巷に溢れるもの

2011年05月03日 20時21分52秒 | その他
最近飽和状態かなぁ、と感じているものがいくつかある。
それは、マンガ「ワンピース」のグッズと、小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の2つ。

私は中古店を回るのが好きでよく行くのだが、グッズ類で今 大量に見かけるのが、「ワンピース」だ。
原作のマンガも超大ヒット中なので、当然なのだろうが、あれだけの数が流れ込んでいるのを見ると、おそらく飽和状態なのだろう。

私は週刊少年ジャンプの黄金期(JOJOの奇妙な冒険、幽幽白書、スラムダンク、ドラゴンボール等々)の読者で、「ワンピース」はその黄金期の終末期に入れ替わるように連載が始まったのだが、(ファンには大変申し訳ないが)あまりに絵が下手なので、連載開始の時期も読まなかった。
(私は絵が上手いことがそのマンガを読む必須条件にしている。)
その後ジャンプを買うのを止めたので「ワンピース」は全く読んでいない。
(今現在の「ワンピース」は、店頭のポスター等を見ると、画質はそのままで画力が上がり、かつての少女マンガのように異常なほどに背景が書き込まれているが。)

原作はあれだけ売れるのだから、いい作品なのだろうと思っているし、いつか機会があれば読みたいとも思っている。
ただ、グッズ類の中古店への大量展示を見ると、原作に対して逆にちょっと心配になってくる。


小説「もしドラ」も、書籍のランキングのTOP10に延々とランクインしている。
こちらも未読なので、内容には触れられないが、初期段階で賛否両論の書評が多かったことは覚えている。
にも関わらず、なおかつ一般受けしない、取っつきにくいドラッカーを掲げながら、異常なほどのランクインは、ちょっと理解しがたい。
(まさか、どこぞの大ヒットしたお米と同じように、表紙が萌系だからじゃないよなー。)
ブックオフには久しく行ってないが、こちらもおそらく大量に安値で並ぶ日がくることは、想像に難くない。


(どちらも、原作を否定しているわけではないので、勘違いはしないで下さい。私は、売れているものはそれなりに理由があると考えるタイプなので。)



そして、最期に、震災応援CM。
(1ヶ月くらい前に書くつもりだったが、自粛していた。)

震災直後に、公共広告機構がヘビーローテで同じCMを流して、苦情が殺到したというニュースがあった。
あの状況で、通常のCMは流せないだろうとすぐに気づいたし、仁科 亜季子さん親子も綺麗だから(笑)、私は何度流れても全然気にならなかった。
ただ、1ヶ月半くらい経った頃から、有名人が「ガンバレ」と口々に言うCMが入れ替わりで大量に流されるようになった。
私は、こちらの方が、どうなんだろう、と首をかしげざるを得なかった。
被災者でないのに、と言われるかも知れないが、あの手のCMはおそらくほとんど何も響いてこないのではないかと思うのだ。
確かにその芸能人の熱心なファンなら、勇気づけられるかも知れない。
あらゆる年齢の人が被災している状況では、芸能人であってもアンタ誰?な人も多い。
仮に有名であっても、TVという映像だけで、エールを送られてもどれくらい勇気づけられるのだろうか。
説得力のないエール、と言ったら言い過ぎだろうか。


このブログで、震災直後に、民放は無理だから逆に多数チャンネルを持つNHKこそ報道以外の番組を流したら、と書いた。
私は、身内にNHKは朝のテレビ小説「てっぱん」や「おかあさんといっしょ」や「みんなのうた」を流すべきだ、とよく話した。
結果、通常番組を放映が再開されたとき、それほどの視聴率でなかった「てっぱん」がランキングのTOPを取った。


無言の内にただ生きているという状態こそが、既に頑張っている状況なら、それ以上に「ガンバレ」と言われることに何か意味が見いだせるのか。
目の前に頑張らなければいけない状況が否が応でも迫ってくるなら、TVから会ったこともない人に「ガンバレ」と言われることがどれほど有効なのだろう。

今回TV局の方々も、こういう状況でどういう映像を流せば少しでも有効なのか検証してみてはどうだろうか。


暴論かも知れないが、私なら、何気ないホームドラマやアニメ、歌のお兄さん、お姉さん、歌番組、「8時だよ全員集合」のようなたわいのないコント番組、を見たいような気がする。

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