この世界には人間界とは別に、バケモノが暮らすもうひとつの世界があった。渋谷の街にありながら、決して交わることのないバケモノの世界、それが“渋天街(じゅうてんがい)”だった。ところがある日、ひとりぼっちの少年がバケモノの熊徹と出会う。少年は強さを求めてバケモノの世界へ行くことを決意、熊徹の弟子となって九太という名前をもらう。熊徹は一二を争う強さを誇りながら、粗暴な性格ゆえに誰からも慕われることない渋天街のはぐれ者だった。そんな熊徹にことあるごとに反発しながらも、強くなるために懸命に修行に励む九太だったが…。
WOWOW ★★★★
細田守監督の長編はほぼ全て見ていますが、この作品は観てなかったんです。地上波で2回も放送されているのですが、基本地上波では映画を見ないので。なのでこの「バケモノの子」の次の作品「未来のミライ」はWOWOWで放送されているので観ています。ようするにこの「バケモノの子」は今回初めてWOWOWで放送されたっていうことで。
熊徹の声を役所広司、熊徹の友人である百秋坊をリリー・フランキー、多々良を大泉洋があてていますが、この3キャラは特にキャラの顔がこの3人に寄せて描かれているのが面白かったですね。特に百秋坊はリリー・フランキーそのまんまでした。
他のキャラも豪華声優(俳優)陣で、主人公の九太を子ども時を宮崎あおい、青年期を染谷将太が演じ、彼を支える女子高生に広瀬すず、バケモノの長に故津川雅彦と、なかなか豪華な声優陣でした。私はそれほどこだわりがないのでプロの声優じゃなくてもいいと思っています。
細田作品はどれも絵が繊細で綺麗ですね。
新海誠監督の絵と比べたら、細田作品のほうが少しだけ体温の高さを感じます。
あくまでも好みの問題なのでしょうが。
「産みの親より育ての親」ということわざの映画・・・だと言えばあまりにも簡単な考えでしょうか(笑)