スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

天を仰ぐ飛べないムクドリ

2007-05-28 17:49:51 | 趣味

二階から見るともなく見ていたら、一羽のムクドリが隣の庭でもがもがきながら悲鳴を上げていた。
ギーギーと鳴きながらバタバタと羽をばたつかせている。
飛ぼうとするのだが上手く飛べない。
羽ばたいては数メートルで地面に叩き付けられる。
雛鳥だとすぐに分かった。
すぐ上の電線では2羽の親鳥が「早く来いよ」と激しく鳴いている。
明らかに誘うようにして、雛鳥の頭上まで飛んではくる。
カメラを抱えて外に出ると、親鳥たちは私を威嚇するようにかん高い声で唸りだした。
カッカッカッカッと小刻みに騒ぎ立てる。

私がいては邪魔だなと判断して、これ以上の撮影は諦めて家の中へ。
親鳥は物置小屋の屋根に誘って、それに成功する。
玄関の庇まで誘って、これまた成功する。
平屋の屋根へと誘導して、遂に電線まで飛び上がった!
段階的に上へ上へと誘ったのだった。
どうなることかと、さんざん心配したのだった。

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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お母さん鳥 (おみや)
2007-05-28 19:07:32
こんばんわ
昨日の暑さは何処へやら、今日は肌寒く何時になっても中々安定しませんね。
親鳥の愛情は人間の世界よりも強いような気がします。赤ちゃん鳥も一生懸命についていって立派です。
鳥の世界ではいじめも虐待もないのでしょうね。
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親は良く知ってます (花ぐるま)
2007-05-28 19:12:41
日永どこまで飛べるかとかムクドリの親はわが子の状態をよ~く熟知していますね。
一歩一歩安全な場所を見ては飛んで見せているのですね。
人間の子育ても同じことですね。
目線を子供と同じ高さにして、一歩一歩進めていかないと飛躍的に出来る事なんて無いのですから。
何かpoloさんのページでムクドリに教えられた気がしました。
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危ないあぶない (torara)
2007-05-28 19:14:47
こんばんわ

ムクドリの雛ですね
なかなか飛び立てないときが危ないのです
親鳥が騒ぐほどに野良猫を呼び寄せてしまうことが多々あります
我が家の四十雀も飛べない雛が居て
そこをネコに獲られてしまうことが何回かありました
いつも巣立ちのときは祈るような気持ちで見守ります。

家の四十雀の雛は何故か今年は一日で全滅してしまったようです
なぜ?応えは判りません

親鳥が巣穴を覗いて長い時間動かなかったのを
今でも思い出します
少し切なさが消えたら親鳥の写真をUpするつもりです
でもとても悲しいです。
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ムクドリ (横浜のおーちゃん)
2007-05-28 19:49:48
無事に親のところへ帰れてよかった。
親を見つめる真剣な表情が出ているいい写真ですね。
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良かった (ラベンダーK)
2007-05-28 20:22:17
少しずつ親の誘いにうまく成功して親元まで行けて良かった。
そうやって雛鳥は飛ぶことを覚えていくんですね。
雛鳥の可愛らしい写真ですね。
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poloさん今晩は (じゃこしか)
2007-05-28 20:35:57
 これがムクドリですか。こちらの公園でも群をつくっていますが、わかりませんでした。
 
 キット巣立ちの途中での出来事なのでしょうね。
それにしても、人間・鳥獣を問わず生きるということは大変ですね。
 とにかく親もとへ行くことが出来て良かったですね。文中からpoloさんの懸命な応援がうかがわれます。

 
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おみやさん、こんばんは (polo181)
2007-05-28 20:55:03
コメントを有難う。ホント、なんだか気温の上下で体が揺さぶられているようです。シッポをご覧くださいい。尾羽がほとんどありません。これでは上手に飛ぶことはできません。無謀な試みと言えるでしょう。親鳥も、雛鳥も必死の”形相”でしたよ。かれらの頭脳的な誘導には驚きました。今日は、雛を従えたカルガモを見ました。こちらも、親鳥は大忙しでしたよ。
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花ぐるまさん、こんばんは (polo181)
2007-05-28 21:02:05
コメントを有難う。はぐれ者のこの雛鳥、この冒険で飛ぶことを覚えたのでしょう。巣立ちは間近だと思いました。まだ、ところどころに産毛が残っているのが、写真で分かります。親たちの努力でこの雛は助かりました。私はホッとしたのでした。おそらく近くの木の中に巣があるのでしょう。
私たちだってそうですよね。飛躍的な進歩はよほどの人でないとできません。確実なのは、一歩一歩上を目指すべきだと教えられたような気がします。
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toraraさん、こんばんは (polo181)
2007-05-28 21:10:55
コメントを有難う。そうですね、巣立ちの時がアブナイ。あのように、バタバタと動き回っていると、かえって目立ちますから。最初は何事かと思いましたよ。私も、にっくき野良猫に、庭にあったオナガの雛が全部やられたのを、今でも覚えています。キンモクセイの大木に、5,6羽の雛がかえったのでした。それを守るべく、木の周囲に金網を張り巡らせてネコ対策をしました。にもかかわらず、数日後に全部やられてしまいました。それも、頭だけ食べ残してあったのを見て大きなショックを受けました。
ああ、そうですか。シジュウカラが全滅ですか。たしか巣箱だったと思いますが。どうしてだろう。残念ですねぇ。
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横浜のおーちゃん、こんばんは (polo181)
2007-05-28 21:12:52
コメントを有難う。そうそう、真剣に見上げています。必死の思いだったことでしょう。助かったので、胸をなで下ろしました。写真を誉めて下さって、ありがとう。
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