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昔の電卓は驚くほど高価だった

2018-08-22 15:16:43 | 日記
電卓は、いまでは高価なものではなく100円ショップなどでも購入できますが、かつて計算機というと
事務机よりも大きくて大変値段が高いものであり、一部の研究機関や官公庁にしかなかったといいます。

1962(昭和37)年にイギリスのサムロック・コンプトメーター社が製品化した「アニタ・マーク8」という
12桁の電子式卓上計算機が、わたしたちが現在使用しているような一般向けの最初の電卓でした。

「アニタ・マーク8」は真空管を使っていたため、スイッチを入れてから使い始めるまでにタイムラグがある電卓だったそうです。

日本国内で販売されていた「アニタ・マーク8」の値段は1台なんと約60万円で、
当時国民車だったトヨタ・パブリカの新車38万9000円よりも値段が高かったのです。

電卓の値段が新車の値段よりも高かったなんて想像できませんね。

国内の電機メーカーは、研究開発のためにこぞって「アニタ・マーク8」を購入したそうです。

そして、「アニタ・マーク8」の発売からわずか2年後の1964(昭和39)年に、早川電機工業株式会社(現在のシャープ株式会社)が、
世界初であるオールトランジスタ方式の電卓「コンペットCS-10A」を発売開始しました。

「コンペットCS-10A」の値段は、53万5,000円でした。