酒を飲み過ぎると、翌日気分が悪くなることがあります。
これはいわゆる「二日酔い」と呼ばれるもので、頭痛や吐き気、だるさ、むくみなどの症状が起こります
二日酔いにはタイプが2つあります。
1つめは、アルコールがまだ体内に残っているタイプ。
アルコールは肝臓で分解され、体外に排出されるのですが、その過程でアセトアルデヒドという有害物質ができます。
まだアルコールが残っている場合、アセトアルデヒドが作られているので、そのせいで頭痛やだるさというものが起こっています。
2つめは、アルコールが残っていない(つまり、アセトアルデヒドも残っていない)のに、頭痛がしたり手足がむくんだようになるタイプ。
酒を飲むと、血液中のアルコールによって血管が拡張し、血管の壁に隙間ができ、血液の水分が外に漏れます。
この状態が続くと、アルコールが抜けても細胞内は水分が過剰になっており、むくみが生じるのです。
手や足などがむくんだようになりますが、じつは脳もむくんでいるのです。
脳は硬い骨(頭蓋骨)で覆われているので、脳が少しでもむくむと神経が圧迫されて痛みます。
これがアルコールが残っていないタイプの人の頭痛の正体なのです。