最近チルチルとミチルで有名なメーテルリンクの「青い鳥」を読みました。
物語自体は有名なんですが、本当に感動しました。
物語全体に感動したというよりも登場人物に感動しましたね。
その対象は犬の「チロー」です。
彼の忠誠心というものは類を見ないものです。
チルチルとミチルは数人の仲間を連れて旅に出るのですが、途中で裏切り者が出てきます。
それに気づいた犬は主人(チルチル)に真実を伝えようとするんですが、信じてもらえず、挙句の果てには「あっち行け、目障りだ、お前なんかいなくてもいいんだ、殴られたいのか?」という風なことまでいわれる始末。
それなのに彼は「わかりました、ご主人さま、ピンチになったらいつでも呼んでください、向こうの陰に隠れていますから」という。
そして森の植物や動物と戦うこととなり、ピンチとなったときに犬のチローが待ってましたと言わんばかりに登場します。
脚が折れても勇敢に戦い、主人が怪我をしたら「ぼくにキスをさせてください、ほら、これで治っちゃいますよ、あとはぼくの後ろにいてください」と優しく、たくましい言葉をかけます。
オオカミに「兄弟、やつの両親はお前の子供を川へ流したんだ」などと味方になるようにそそのかされても「とんでもない、ぼくがお前ら全員を相手にしてやる。ぼくはな、神々に一番立派な方に忠実なんだ」という忠誠心。
戦いながらも主人を気遣うことができることがすごいですね。
怪我をして余裕があるはずもないのに気持ちには余裕があるという、一見矛盾しているようで矛盾していない彼の存在に圧倒されました。
一方、裏切りを企んでいた仲間は最後までその企みが見抜かれることがないままに終わってしまいます。
僕自身はそこが少し残念でしたね。
犬みたいな人もいれば、後者のような人もいます。
馬鹿正直に生きていても結局はそれが報われることがなく終わってしまう。
一方、ずる賢いことを考えていても失敗することなく成功し続ける人。
「ああいう人はいつか失敗するから、そして見てる人は見てるから安心しなさい」という人もいますが、いや、僕も人に言ってあげたことがありますが、その言葉を簡単に発しないほうがいいような気がします。
ずる賢いとまで行かなくても、多少力を抜いたり、ズルイことをやったりした人間の方がうまくいっているのかもしれません。
僕の周りの人はそうですね。
それが「要領がいい」というのでしょうか?
最近僕もそちら側の人間になってましたが、実際、物事が面白いほどうまく行くもので驚きました。
でも、なんか悲しいです。
仮にそれを「要領がいい」というのなら、僕は「要領がいい自分」は大嫌いですね(笑)
そうは言ってもやっぱり人間成功したいですよ。
個々人によって自分の「合法ライン」が違い、もしかしたらそこが成功するためのラインかもしれませんね。
つまり、自分に厳しい人は損ってことですかねぇ。
物語自体は有名なんですが、本当に感動しました。
物語全体に感動したというよりも登場人物に感動しましたね。
その対象は犬の「チロー」です。
彼の忠誠心というものは類を見ないものです。
チルチルとミチルは数人の仲間を連れて旅に出るのですが、途中で裏切り者が出てきます。
それに気づいた犬は主人(チルチル)に真実を伝えようとするんですが、信じてもらえず、挙句の果てには「あっち行け、目障りだ、お前なんかいなくてもいいんだ、殴られたいのか?」という風なことまでいわれる始末。
それなのに彼は「わかりました、ご主人さま、ピンチになったらいつでも呼んでください、向こうの陰に隠れていますから」という。
そして森の植物や動物と戦うこととなり、ピンチとなったときに犬のチローが待ってましたと言わんばかりに登場します。
脚が折れても勇敢に戦い、主人が怪我をしたら「ぼくにキスをさせてください、ほら、これで治っちゃいますよ、あとはぼくの後ろにいてください」と優しく、たくましい言葉をかけます。
オオカミに「兄弟、やつの両親はお前の子供を川へ流したんだ」などと味方になるようにそそのかされても「とんでもない、ぼくがお前ら全員を相手にしてやる。ぼくはな、神々に一番立派な方に忠実なんだ」という忠誠心。
戦いながらも主人を気遣うことができることがすごいですね。
怪我をして余裕があるはずもないのに気持ちには余裕があるという、一見矛盾しているようで矛盾していない彼の存在に圧倒されました。
一方、裏切りを企んでいた仲間は最後までその企みが見抜かれることがないままに終わってしまいます。
僕自身はそこが少し残念でしたね。
犬みたいな人もいれば、後者のような人もいます。
馬鹿正直に生きていても結局はそれが報われることがなく終わってしまう。
一方、ずる賢いことを考えていても失敗することなく成功し続ける人。
「ああいう人はいつか失敗するから、そして見てる人は見てるから安心しなさい」という人もいますが、いや、僕も人に言ってあげたことがありますが、その言葉を簡単に発しないほうがいいような気がします。
ずる賢いとまで行かなくても、多少力を抜いたり、ズルイことをやったりした人間の方がうまくいっているのかもしれません。
僕の周りの人はそうですね。
それが「要領がいい」というのでしょうか?
最近僕もそちら側の人間になってましたが、実際、物事が面白いほどうまく行くもので驚きました。
でも、なんか悲しいです。
仮にそれを「要領がいい」というのなら、僕は「要領がいい自分」は大嫌いですね(笑)
そうは言ってもやっぱり人間成功したいですよ。
個々人によって自分の「合法ライン」が違い、もしかしたらそこが成功するためのラインかもしれませんね。
つまり、自分に厳しい人は損ってことですかねぇ。