CHIHIROCK

死ぬまでROCK。
死して屍拾うものなし。

青い鳥(ネタばれ注意)

2007年12月12日 05時09分06秒 | Weblog
最近チルチルとミチルで有名なメーテルリンクの「青い鳥」を読みました。

物語自体は有名なんですが、本当に感動しました。

物語全体に感動したというよりも登場人物に感動しましたね。

その対象は犬の「チロー」です。

彼の忠誠心というものは類を見ないものです。

チルチルとミチルは数人の仲間を連れて旅に出るのですが、途中で裏切り者が出てきます。
それに気づいた犬は主人(チルチル)に真実を伝えようとするんですが、信じてもらえず、挙句の果てには「あっち行け、目障りだ、お前なんかいなくてもいいんだ、殴られたいのか?」という風なことまでいわれる始末。

それなのに彼は「わかりました、ご主人さま、ピンチになったらいつでも呼んでください、向こうの陰に隠れていますから」という。

そして森の植物や動物と戦うこととなり、ピンチとなったときに犬のチローが待ってましたと言わんばかりに登場します。

脚が折れても勇敢に戦い、主人が怪我をしたら「ぼくにキスをさせてください、ほら、これで治っちゃいますよ、あとはぼくの後ろにいてください」と優しく、たくましい言葉をかけます。

オオカミに「兄弟、やつの両親はお前の子供を川へ流したんだ」などと味方になるようにそそのかされても「とんでもない、ぼくがお前ら全員を相手にしてやる。ぼくはな、神々に一番立派な方に忠実なんだ」という忠誠心。

戦いながらも主人を気遣うことができることがすごいですね。
怪我をして余裕があるはずもないのに気持ちには余裕があるという、一見矛盾しているようで矛盾していない彼の存在に圧倒されました。

一方、裏切りを企んでいた仲間は最後までその企みが見抜かれることがないままに終わってしまいます。
僕自身はそこが少し残念でしたね。

犬みたいな人もいれば、後者のような人もいます。

馬鹿正直に生きていても結局はそれが報われることがなく終わってしまう。

一方、ずる賢いことを考えていても失敗することなく成功し続ける人。

「ああいう人はいつか失敗するから、そして見てる人は見てるから安心しなさい」という人もいますが、いや、僕も人に言ってあげたことがありますが、その言葉を簡単に発しないほうがいいような気がします。

ずる賢いとまで行かなくても、多少力を抜いたり、ズルイことをやったりした人間の方がうまくいっているのかもしれません。

僕の周りの人はそうですね。

それが「要領がいい」というのでしょうか?

最近僕もそちら側の人間になってましたが、実際、物事が面白いほどうまく行くもので驚きました。

でも、なんか悲しいです。

仮にそれを「要領がいい」というのなら、僕は「要領がいい自分」は大嫌いですね(笑)

そうは言ってもやっぱり人間成功したいですよ。

個々人によって自分の「合法ライン」が違い、もしかしたらそこが成功するためのラインかもしれませんね。

つまり、自分に厳しい人は損ってことですかねぇ。

悔しい批判

2007年12月09日 01時58分34秒 | Weblog
人間って批判を受けながら成長していくものだと思ってます。

批判と自分を照らし合わせて自分の位置を確認したり、新しい自分を見つけたりと得るものはあります。

その中で少しかわいそうな批判のされ方があります。

それが「ゆとり教育の弊害」という批判のされ方です。

もちろん、ゆとり教育によって様々な批判を受けるような事態になった部分もあります。

それを作ったのはその教育を受けている人間じゃありませんよ、大人です。

それなのにたまに子供に向かって(もしくは先輩が後輩に向かって)批判している場面があります。

対象が違いますよ。

今教育を受けている人たちは今ある環境で平凡に生活しています。

それなのにどうして批判されなければならないのでしょうか?

本当に理不尽な話だと思いますよ。

仮に「ゆとり教育というシステムを変えてください」と言ったところで変わらないでしょうし。
環境は自ら切り開くと言えど、このレベルにくると努力しても変えられません。

だから、「君らゆとり教育だね」とか言うのは本当にいけないことだと思います。

あまり言い過ぎると「自分たちはゆとり教育という名の本当にダメな教育を受けてきたんだ」という拭いようがないコンプレックスを背負ったまま大人になっていきます。

似たようなことで「やっぱり平成生まれだね」というもの少し。

あれですね、「最近の若いもんは」ていう批判のされ方に似てます。

ちなみに、自分はよく「やっぱり、末っ子は甘えてるな」と言われ続けて育ってきました。
さすがに努力しても長男にはなれないために、末っ子として生まれてきた自分にコンプレックスがあります。
あとは甘えない努力をします。

以上、駄文でした。

いい夢は本当にいい夢なのか?

2007年12月08日 01時48分29秒 | Weblog
どうも、またもや疑問系のタイトルです。

皆さんは夢を見ますよね?

私も最近よく見ます。

悪い夢もあればいい夢もあります。

悪い夢って本当に気持ちが悪いもんです。

目が覚めてしばらくしても引きずってしまいがちです。

では、いい夢は?

昔はいい夢を見ると「いやー、いい夢見たよ」って感じで余韻に浸ってました。

しかし、最近はそうでもありません。

夢の中で楽しんでも起きたらそこは現実。

「あー、夢だったのかぁ、期待させるなよぉ」てガッカリしてしまいます。

夢が楽しければ楽しいほどそのギャップは大きくなるもので。

もちろん、宝くじが当たるとか、空を飛べるようになったとかあまりにも現実から離れすぎているものならいいんですが、妙に現実味があって、今の現状でありえる範囲内での最高の夢は本当に目が覚めたときに落ち込んでしまうものです。

つまり、いい夢って果たしていい夢なのか疑問を持ってしまいます。

目が覚めて落ち込んでしまうなら、夢の中では楽しんでも、それは結果として悪夢に近い気がします。

だって、夢の最中は夢を見ているという意識がないわけですからね。

そんな疑問を持ちながら日々に励んでいます。