NPO法人大雪山自然学校ブログ

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【大雪山国立公園・旭岳情報】動物の気配を探してみよう

2020年08月21日 | 大雪山国立公園旭岳・天人峡情報

【日付】2020/8/21(金)
【場所】旭岳・姿見の池園地
【天候】くもり
【気温】~13℃
【風速】~3m/s

今日の姿見は視界が良いものの、太陽は見えず少々肌寒い一日でした。

駅舎近くのウラジロナナカマドが見るたびに色を変えていて、秋がすぐそこまで来ていることを教えてくれます。

 

 

駅舎にいるときや散策路を歩いているとき「動物全然いないね」とおっしゃる方がいますが、

実物は見れずとも、ちょっと気を付けるだけで動物の痕跡は結構簡単に見つけることができます。

第一展望台にホシガラスがハイマツの実を食べた跡が残されていました。

種の部分が綺麗に無くなっています。こうやってホシガラスに食べてもらうことでハイマツは種子散布を行っています。

 

 

夫婦池付近の階段にはキタキツネのフンが落ちてました。

近づいて観察してみるとバッタの脚が入っていたり何かの実が入っていたり。

姿見付近に住むキタキツネがどんな生活をしているのかなんとなく想像することができますね。

 

 

夫婦池階段付近でエゾシマリスがハイマツの実を食べた跡もありました。

街中でもリスに食べられ、エビフライ状になった松ぼっくりをよく見ることができますよね。

 

最初は注意しないと見つけにくいかもしれませんが、一度コツを覚えれば簡単に見つけることができるようになります。

直接動物が見れなくても、どんな動物がいてどんな生活をしているのか、

そんなことに思いをはせる楽しみ方もいかがでしょうか。

 

最後に、、、

夫婦池から裾合平方面へ10分ほど歩いた場所にあるチングルマの群生スポットです。

ほぼ同じ場所で撮影したのですが、花盛りと綿毛の状態ではだいぶ印象が変わりますね。

7月頃の様子



8月現在の様子

 

旭岳自然保護監視員:三部真優

 

 

コメント
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