準主力入りを目指すPepsiCo(PEP)の20年12月期決算です。
北米飲料を担う主力のPBNAは増収減益でした。
一方、同じく北米食品を担うFLNAとヨーロッパ事業を担うEuropeは今年も増収増益でしたが、PBNAの減益を補い切れなかったようです。
上段:Sales、下段:Operating Income
事業 |
2020 |
2019 |
増減率 |
FLNA |
$18.2B $5.3B |
$17.1B $5.3B |
+7% +1% |
QFNA |
$2.7B $0.7B |
$2.5B $0.5B |
+10% +23% |
PBNA |
$22.6B $1.9B |
$21.7B $2.2B |
+4% -11% |
LatAm |
$6.9B $1.0B |
$7.6B $1.1B |
-8% -9% |
Europe |
$11.9B $1.4B |
$11.7B $1.3B |
+2% +2% |
AMESA |
$4.6B $0.6B |
$3.7B $0.7B |
+25% -11% |
APAC |
$3.4B $0.6B |
$2.9B $0.5B |
+18% +24% |
売上高は、$67.2B→$70.4Bと5%増、営業利益は$10.3B→$10.1Bと▲2%減でした。
飲料の減退を食品で支える構図は相変わらずです。
資産は、現預金が$5.5B→$8.2Bと増加しました。
他には、設備機器が$19.3B→$21.4Bと増加しています。
負債は、長期借入金が$29.1B→$40.4Bと激増しています。
留保利益は$61.9B→$63.4Bと増加しています。
営業キャッシュフローマージンは、低下傾向に歯止めが掛かったようです。
一方でM&Aで投資が嵩んだため、フリーキャッシュフローはマイナスに転じました。
株価は少しずつ切り上がっているようですが、長期借入金の増加ペースは懸念されます。
準主力への格上げは、もう少し動向を見極めたいです。
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