配当利回り3%を維持する三洋貿易の16年9月期決算です。 化成品・自動車部品・機械機器関連を扱う貿易事業を展開しています。 セグメント別では、化成品・機械資材は増収増益、海外現地法人・国内子会社は減収減益でした。 売上高は7.6億円減少した一方で、売上原価は13.3億円減少、販管費は1.2億円増加しました。 その結果、売上総利益率は15.6→16.7%、営業利益率は5.9→6.8%に改善しました。 円高基調もあり、売上高は伸び悩みました。 TPPで自由貿易を目指した流れも、アメリカ大統領選を契機に変わりつつありますが、どう影響するでしょう。 資産は、現預金が32→37億円に増加しました。 受取手形及び売掛金が126→129億円、商品及び製品が74→77億円計上されています。 負債は、短期借入金が10→7億円計上されています。 支払手形及び買掛金も、71→70億円計上されています。 商社だけあって、バランスシートの肥大化は避けられないようです。 素人目には、動きの少ないキャッシュフローに見えます。 M&Aなどの動きも、あまり目立ちません。 自国経済の保護に向かう反グローバリズムの兆候が見える中、こういった貿易業はどうなるのでしょう。 為替の動きも読み難く、素人には手がけ難い銘柄に思えます。 |