高配当から無配転落中のGMOペパボの15年12月期決算です。 以前はレンタルサーバーなどの安定したストック型ビジネスでしたが、CtoCハンドメイドマーケット「minne」で積極的に新分野に挑んでいます。 売上高は、11.6億円増加した一方で、売上原価は5.1億円、販管費は20.0億円増でした。 その結果、売上総利益率は53.2→53.9%に改善したものの、営業利益率は16.0→-10.9%に悪化しています。 レンタルサーバーを扱うホスティング事業は好調ですが、「minne」を扱うEC支援事業で10億円近い損失を出しているのが響いています。 資産は、現預金が21.1→11.6億円に減少しました。 他にも有価証券7億円を処分したり、当座の消耗戦の影響が見えています。 一方で、IT事業らしく固定資産は10億円余りと軽めです。 負債は、有利子負債は未計上で財務面の不安は小さそうです。 今期は無配でキャッシュフローを抑えているものの、手堅いバランスシートで直ぐに危機に陥る危険は低そうに見えます。 まずは計画通りEC支援事業が収支トントンになれば、だいぶ見通しがつきそうです。 株価は乱高下していますが、うまく今期業績を着地させられるか見守りたいと思います。 |