最近、「現代人の祖先の骨が発掘された。」との報道があった。
現代人の祖先だと断言していない点に注目。
現代人の祖先か?と下記ながら、読んでいると、
科学的事実と断言しているように読めてくるので注意。
1)約200万年前に棲息していた「セデイバ猿人」は:
年代測定法とその測定誤差が書かれていない。
骨のそばにあった岩石の年代測定結果の可能性が大きい。
その場合は億単位の測定誤差が生じることがある。
棲息していた「セデイバ猿人」は、と結論しているのが、
この種類の報告の書き方、あくまで推測であるのに!。
2)この化石は、手や骨盤が現代人(ホモ・サピエンス)を
含むホモ属に似た特徴を数多く備え、
現代人の祖先であるある可能性が高いとしる研究成果:
どこがどのように似ているのか科学的根拠が具体的に書いていない、
似ているからという推測でしかない。
3)この化石は2008年に化石が発見された新種の猿人(アウストラロピテクス)で、
猿人とホモ属の橋渡し的存在ではないかと注目されている。
推測が科学的事実であるように錯覚してしまうような文章が特徴的だ。
4)------「従来は、進化に伴い脳が大きくなり、
頭の大きな赤ちゃんうぃ産むために、骨盤が広がったことが、
骨盤の進化を促したとする説が有力だが、
研究チームは「この説では説明できない」と指摘。
このような、進化論による仮説の、相互の矛盾がますます増えてくると思われる。
はじめから進化があったという、前提で考えている点に注目。
進化はある種(species)から他の種(species)に、
非常に長時間を掛けて移行するというもので、
その具体的、科学的証拠はこれまで一つもない。
5)二足歩行の効率を高めるため、骨盤の形状が進化した可能性があるいう。
この記事を書いた記者は、何を書いているのか理解しているのだろうか。
骨盤の形状の変化や多様性はあるが、進化はしない。進化と変化などと混同している。
このような記事が公にされているのに何の反対もないのが不思議。
皆がそういっているから、偉い学者がそういっているから、
ということで惑わされないようにしたい。
日本では特に、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という考え方が強い。
江戸時代の五人組制度、檀家制度、関所など緻密な専制政治、
鎖国状態の後遺症がまだ、あるように思われる。
明治維新からまだそんなに時間がたっていない。