かながわ いーとこ

神奈川県にはいろいろな景色があり、魅力に溢れています。ぶらぶら散策して見た風景・いいところを少しずつ紹介します。

曽我別所梅まつりの流鏑馬 2018(小田原市)

2018年02月12日 | 神奈川のいいところ
2月11日に曽我梅林の原会場で行われた流鏑馬を見に行きました。
3年ぶりの曽我の流鏑馬です。
3年前の曽我別所梅まつり流鏑馬の記事はこちらでご覧いただけます。
3年前と比べ、今回は3連休の中日ということもありかなり混んでいました。
前回は開始1時間前でブルーシートの2列目でしたが、今回は開始30分前に到着でブルーシートは、
ほぼ空きがなく、ブルーシートの後ろの立ち見も3列目でした。

流鏑馬の流派はいくつかあるようで、曽我別所梅まつりでは「武田流弓馬道(社団法人大日本弓馬会)」が行います。
武田流は、清和源氏の武田氏(若狭武田氏)から伝わる弓馬軍礼故実の流派だそうです。
流鏑馬は「天下泰平・五穀豊穣」を祈願する神事で、騎射の「奉射」はその一部だそうです。

会場の様子。

馬場は全長120間(220メートル)あり、3つの的があります。
上の写真は2つの的(白い陣幕があるところ)がありますので、右に3つ目の的があります。
(騎射は、左から右に向かって駆けます。)

いくつかの儀式の後、矢を射ることなく全速力で馬場を駆け抜ける「素馳」という足慣らしがあります。


「素馳」を終えて馬場元(左手方面)に戻っていきます。

馬場は1本で、左から右に駆け抜け、同じところをゆっくり戻ります。

いよいよ騎射の始まりです。
まずは「奉射」の1回目です。
「奉射」の1回目の的(白地に5色の丸)

撮影したのは二の的の先です。

いきなり的中


馬場元で扇が返ると騎射が始まります。
人の間から撮影しているのでアナウンスの「扇が返りました」と、
一の的の歓声(又はアーという声)を参考に撮影します。


射手は10人、馬は5頭ですので2組に分かれて騎射を行います。
1組で2回の奉射を行います。
1回目と同じメンバーで、2回目の奉射を行いますが、2回目の奉射は的が小さくなります。

板目の板小的のため、当たると「パーン」といい音がします。

射た瞬間


2回目の奉射が終わり戻って行きます。

この白い馬は天皇賞馬「メジロマックイーン」の子供です。
(3年前も参加していました)


続いて2組目の1回目の奉射


2名参加していた女性のうちの一人。
見事にほぼ中央に的中


今回は二の的で撮影しましたが、的中率が高かったです。

またまた的中


1回目の奉射が終わり戻ってきます。


2回目の奉射


「奉射」を行った射手の中から成績の良かった者5名により「競射」が行われます。
「奉射」は、「天下泰平・五穀豊穣」を祈願する神事なのに対し、「競射」は競技となります。
「競射」では、的が小さい土器を合わせたものに変わります。

また、陣笠の上の鬼の面(2枚上の写真の赤い丸いもの)が「競射」では取り外されます。

「競射」が始まります。
いきなり的中


次も的中


ほとんど上体がぶれることなく、常に手を放して騎乗する技術はすごいです。
矢を射たあとも、次の矢に手をかけ準備します。

もちろん矢を射るときもです。

おそらくその技術は馬にも求められ、一定に安定して走る賢い馬がえらばれるのでしょう。


今回も観客と一体となり、盛り上がっていました。
当たると歓声と拍手が、外すと「アー」というため息(ちょっと気の毒です)が起きていました。

いいものを見せていただきありがとうございました。
皆さまお疲れさまでした。


最後に、肝心の梅園などの様子を紹介します。

曽我梅林は、小田原市の東側の曽我丘陵のふもとにあります。


梅園からは富士山も望める箇所もあります。


梅の花


今年は寒い日が多かったため、梅園の開花が遅いようで、たくさん咲いている木が少なく
3分から5分咲きの木が多かったです。
曽我梅園は低地のため冷気が貯まり、曽我丘陵中腹のほうが満開らしいです。

まだ子供の梅の木


ロウ梅は満開でした。


曽我梅林の梅は、白加賀という白梅が中心で、その実は梅干しになります。


写真展もあり、来園者の写真が展示してありました。
会長賞の写真

いい写真です。