ちゃわらの辻褄合わせの日々 Japan's rural daily life

雑記…日記、風景描写、思いついたこと色々 Diary and various things

10/17(火)③男の矜持

2017年10月23日 11時41分00秒 | 旅行 【フィンランド編 Traveling in Finland】
ヘルシンキのホテルにチェックイン

この日の晩御飯は各自なので
お土産を買い足したりしたいから
スーパーに寄ってから
晩御飯を食べに

旦那さんと
「トナカイの肉食べてないから
トナカイの肉食べたいね」

なんて話していたけれど
行きたかったレストランが
予約でいっぱい

(ホテルのチェックインの時に
ツアーガイドさんが
フロントの人に
レストランの予約取れるか
問い合わせしてくれた)

街中を歩きながら
晩御飯を考える

旦那さんが少しずつ
イライラし始める

スマホのグーグルナビを見ながら
歩いていても

途中で見当違いなことを言い始める

私に
「ナビして」
と渡す

でも
手はしっかり握ったまま

(これは
ヤバいかも)

スーパーに行って

水やお土産を買って

カンピ駅の駅ビル(?)
みたいな所を歩く

ヘスバーガーが見えた

私は
「ヘスバーガーにしない?」

旦那さん
「え!
でも、せっかくだから
トナカイの肉食べたいじゃん
p(`Д´)q」


「お腹減ったし
ヘスバーガーも日本にはないよ
(*´∀`)

トナカイの肉は
缶詰で買おうよ
(´▽`)」

これ!
と決めた旦那さんを説得するのは
なかなか難しい

けれど

私が「お腹すいた」といえば
それを優先してくれる

ヘスバーガーでセットを頼む





なかなかお肉がしっかりしていて
美味しい

旦那さんは青白い顔
ゆっくり食べる

(あぁ、やっぱり
低血糖気味だったんだ)

と旦那さんの顔を見ながら思った
私はハンバーガーをゆっくり食べる

1型糖尿病の旦那さんと
1年近く一緒に生活してわかってきた事

旦那さん自身
低血糖気味になっていることを
気づかない

健康な私に合わせて
空腹で歩き回ると
低血糖になる



私に合わせてくれること

手をしっかり握って

低血糖気味でも
ナビしようとしてくれたこと

「トナカイの肉を食べたい」
っていうのも
私が「トナカイの肉食べてない」
発言を受けたもの



例えるなら
小さい男の子が
自分自身が不安でも
妹の手を握りながら

(お兄ちゃんだから
妹をちゃんと守らなきゃいけない)

って気高く振る舞うような

男だから
女の子を守らなきゃ

女の子のために
僕が頑張らなきゃ

そんな気持ちを
男の矜持っていうのだろう

上手くいかなくても
その男の矜持を
静かに受け取って
感謝するのが
女なのかもしれない

旦那さんの顔色が少しずつ戻ってきた


私は
「ハイキングしたから
低血糖気味になっちゃたんだね
(;´Д`)

地理感がない中
ここまで来れたね
(*´∀`)

頑張ったあなたに
花丸をあげましょう
(o´∀`)b

ありがとうね
(≧∇≦)b」

旦那さんは恥ずかしそうに
「うん」
と頷いた