エッセー

新聞記事を切り抜いて、感想を書いてみたい

晩酌の心理学

2007-08-10 23:54:40 | Weblog
ただいま!
上着を脱いで、ネクタイ外し、ベルトを外す。
ズボンを脱ぐ。
Yシャツは?
今夜は、お風呂の日。
着替えをもって、洗濯物を持って、テーブルに座る。
これでも迷ったんだよ!
風呂が先か、缶ビールが先か。
でも缶ビールにした。
だからまだ、
晩酌の本番ではない。
くくくっと飲み干して、
新聞などめくって、
お風呂場へ。
シャワーを終えて、
ドライヤー。
これが”めんどうくさくて!”。
”うーん   うまい!”。
晩酌の始まり。
晩酌だから、毎晩のこと。
昨年は、、何日休んだろう。
思い出せないから、休んではいない。
皆勤賞。
私が私に送りたい感謝状。
何故って、風邪も引かずにがんばったってことだから。
水割り焼酎の氷をカラカラさせながら、
やっぱり酔っていく。
やっぱり、お笑い番組トークとやらでか、
消化不良の胃袋に冷たい焼酎流し込む。
松井選手!
イチロー選手!
大活躍のスポーツニュースはまだ。
カラカラ、からからさせながら、
アルコール依存症のことなど忘れて、
零時の時報をキャッチする。
贅沢な、
お酒の肴をぱくぱくつまむ。
いや!
アルコールの濃度を和らげんとする。
もうほとんど夢遊病者か。
いや。いや!。
もう一人変な奴が居る。
一部始終をデータ分析しているもう一人の自分が。
晩酌は、
私が、
私になりたい!アルコール依存症の涙もろくもなれるのか。
明日への、
旅支度の時間。

本音の心理学

2007-08-09 08:57:54 | Weblog
私は思っている。
この本音は受け入れられないだろうと。
だから、
怒らないように気をつける。
怒るほどに、、
見透かされている不安に苛まる。
怒るほどに、
自分の本音さえも遠くへ行ってしまう。
私の冷静さは、
欺瞞。
心はさざ波だっている。
たぶん、
目はおどおどしているはず。
ちょっと!待て。
本音が、
いろんな断層に解れはじめた。
ちょっと!待て。
それは本音とは言わないだろう。
怒ってはいけない。
目だけは、
きっちり動じることなく開けていなければいけない。



日常

2007-08-08 07:12:11 | Weblog
『ふだん。つねひごろ。
「―生活」「―品」』ネット国語辞典より。

コーヒーすすりながら、
売店の開店準備をする。
おにぎりの準備ができたから、
数を確かめて、
6時出発の登山のお客様の準備をする。
お水をください!
”売店は7時からですけれども”声に出せない声。
時計を見る。
6時。
”すぐそこに自販機があります”。
傘貸してください。
”傘さして、山登り”の声飲み込む。
玄関のこうもり傘をお貸しする。
”行ってらっしゃいませ”
”帰ってきますので、荷物お願いします”
2杯目のコーヒーを飲む。
玄関出る。
雲のシャッポをかぶった駒ヶ岳を仰ぐ。
降る雨を見つめる。
登山バスまで歩いていった、
お客様を、
見送る。





シャワーのマニュアル

2007-08-07 03:02:35 | Weblog
上着を脱ぐ。
ネクタイ外す。
ベルト衣紋掛けにかける。
ズボンを脱ぐ。
Yシャツ脱いでネットに入れる。
シャツ、靴下脱いで洗濯籠へ。
”晩酌飲むための爺のこれ、がんばり!”
パンツ。
シャワー。
髪、
いっぱいお湯を流して、
いっぱいシャンプー泡立て洗う。
髭を剃る。
ボディーソープでない、
石けんの泡で。
首を最初にするか、
二の腕か。
足の指の付け根。
水虫の休憩所。
たすきがけの背中。
自分でさえ泡の確認できない世界。・
1、2、3、
X印に、
たすきがけ泡洗濯をする。
これが夏の私のシャワーマニュアル。

2007-08-06 02:20:52 | Weblog
ドキュメンタリー。
薬の依存症と戦う女性。

私の叔母も依存症だったか。
あっちの病院。
こっちの病院と、小さな段ボールの箱にいっぱい薬が詰まっていた。
誰も信じられなかった。
だから病院の掛け持ち。
きちんとした、
性格だったから、薬はきちんと飲んでいた。
薬を信じて、
病院の先生を信じることができなかったのだ。

子供の頃、
母が、
早く直るようにと、
切なる願い。
もう一服飲ませてくれた。
深夜。
闇ばかりが深くなって、眠れなかった。
薬って、効くもんだ!
子供心に思った。

鬱。
更年期。
現代用語の解説。

私はアルコール依存症。

私が「カミュ異邦人に」夢中になっていた若いとき。
6月のとっても暑い日。
畑の土の照り返しで気持ちまで変になった日。

叔母は、
2時間も歩いて、
田沢の、
湖に、
入ってしまったのだった。

テレビは、
頬にひっかき傷をいっぱいつけた
女性の、
依存症との戦いを、
優しく、
厳しく放送していた。
安易に薬を処方してしまうことへの憤りを訴えていた。

原稿用紙

2007-08-05 02:07:38 | Weblog
マス目の中にまだ何も書いていない原稿用紙。
その用紙をじっと見つめている。
色目使いに見れば、
う るっとする。
”何してだべ!”しばらく解らなかった。
天井を仰いでようやく解った。
老眼鏡を、
かけていたのだ。
あ い う え お。。。
書いては居ないのだから、
眼鏡、
かけることなかった。
まっさらの原稿用紙に向かって、
まっさらのスタートをするのには、
余計な情報は心を散漫させるだけだ。
一口、三口、五口くらいなら身体にだっていい。
酔い進んでよこしま感情に振り回されたら、
せっかくのくそまじめなかわいい想いがどこかへとんでいってしまう。
か、き、く、け、こ、。
眼鏡を外して、
まっさらなマス目のまっさらさを、
いっぱい、満喫をする。
よし!
もう大丈夫だ。
日本語入力に切り替えて、
今日の、一日を書いていく。
マス目以外の、
広告や動画にじゃまされないように、
いや!むしろ大応援もらって。
これを
エッセーにしようか、日記にしようか、
など腕組みをするこのごろの日課。

川原

2007-08-04 01:44:45 | Weblog
だいぶん飲んだ。
焼酎。
鋭利な氷をいっぱい入れた、
冷たさの極致の水割りで。
酔ったせいだ。
今夜の幻想劇場は、
川原だ。
どこにでもある石。
てこでも動かせないやつ。
掘っても、石、いし、石とも呼べない砂。
だいぶん飲んだ。
暑い1日だったからだ。
川の流れは細く淀みがち。
どうして、ここに来たんだろう。
川原でなければならないわけがわからなくなった。
まん丸になった氷の水割りのせいだ。
テレビの好きな私は、
ビジネス街とか、交差点を行き交う人たちを、
映し出すテレビを見ると、
子供の頃の川原の風景を連想してしまう。
無名。
有名。
砂、とも形容できないいっぱいの石たちの川原の風景を。
わずかな 水面に 投げた平べったい石。
ぽんぽん ポンポン上手に渡ってい石に、
自分が、
投げたのに、見とれている自分驚いた。
カラカラ氷。
グラスに、鳴らさせながら、
川原幻想に酔っていく。

2007-08-02 17:47:24 | Weblog
私は、記憶力が極端に悪いので、
怖くて、過去へ歩いていくことができない。
方向音痴もそれに拍車をかけている。
だから、じっと今、自分の目に見えているものを、
見つめ続ける。
今、パソコンを見つめている。
ネットニュースの強い台風九州へ上陸-
朝青龍2場所出場禁止処分-
などなど。
小さな窓から、1区画の曇り空を切り取ったり。
恐ろしく正確に秒を刻んでいく時計の、
永遠繰り返し運動幻想に、
大きな声を出しそうになったり。
消したテレビの、
ブラウン管に、かすかに映っている自分を、
鏡をのぞき込むようにのぞいたりしている。
目の前を見つめながら、
心を捕まえようと、
悪ガキになったのは、
白球追いながら、
空の、
あまりの高さに転んでしまった子供の時からだ。
野球の下手な思い出が蘇る。

癌 昨日からの続き

2007-08-01 07:13:10 | Weblog
この、左脇腹にあるしこり。
雪のあるころからだ。
取れてくれない。
痛いわけではない。疼くのでもない。
熱っぽくなったりする。
毎朝、鏡の中の自分をのぞき込む。
頬が、
こけていないか。
だんだん、
痩せていってのではないか。
神様のようだった、告知をよしとした前社長。
一生懸命働きずくめだった友人も、
痩せて、痩せていった。
手鏡をかざして、
頬、
耳、
胸、お腹、スネ。
今朝も、執拗にのぞき込む。